観察 | 海の生物③
三浦半島 荒崎:青色に輝く海のナメクジ?「アオウミウシ」
三浦半島で見かけたウミウシの中でも有名な「アオウミウシ」。ウミウシは、巻き貝のなかまと同じ腹足綱に入る。貝が退化してなくオスとメスの区別がなく、ひとつの体の中に両方の機能を持っていると言う。お~お~変な生き物。しかし、個人的には海の生き物の中で一番すきな分類に入る。ウミウシは、形はナメクジだが、色が非常にきれいな種類が多く見ていて飽きない。以前、ダイビングをやっていたとき、私はこのウミウシをよく写真に撮っていたことを覚えている。学術的には分類があやふやで、種類によって生態もかなり相違するらしい。主に浅い海の海底に生息し、世界中に分布。体長は数mmから20-30cm程度まで。色も青、赤、緑、黄色、ピンクなど、鮮やかな原色系の体色を持つものから地味なものまで様々である。二つの触覚があり、ミルクリングのような後ろ円形の輪に肛門がある。海底をはうナメクジだ!! ウミウシは、海の生き物の中でサンゴに次ぐきれいな生き物と思う。ウミウシを見ると磯遊びや海の奥深さが感じられる自然の宝石。このウミウシは、海をきれいに描く海のクレパスだ!!(Date:2012/07/15)
三浦半島 荒崎:ウナギ?? いや短かすぎる、てんぷらのネタだ!!「ギンボ」
三浦半島でシュノーケリングをして捕まえた。ウナギか?これがてんぷらのネタになる白身の魚「ギンボ」。頭が小さく、体は帯状で細長い。潮間帯から水深70mほどの砂泥底や岩礁域の藻場にいる。口の周り以外は小さい円鱗でおおわれ、背びれや尻びれにもうろこがある。体の色は、様々に変化する。ギンポの語源は,明確ではないが江戸時代の銀貨である丁銀に似ていることからからギンボ(銀宝)と名づけられたとか?この見た目が悪い魚、江戸前の天ぷらネタとして珍重される幻の魚とも言われいて、白身でてんぷらにするとおいしいらしい。私たちは、海に返してしまった。持って帰っても1匹では??家族のケンカになる??食べられる物の中には、見た目が食べたいとは思わないものも多々ある。はじめて食べた人は、どのような思いでこれらの食材を食べたのだろうか??海の生き物の中には、さまざまな形の魚がいるものだと感じさせられる魚だ!!(Date:2012/07/15)
江ノ島海岸:海岸で拾う貝もいろいろ「タカラガイ」
春が来ようとしている3月に、江ノ島海岸で貝拾いを子どもたちとやった。小ぶりの貝ばかりだが、子どもは貝を拾うことに夢中になっていた。写真の貝は、どこの海岸でも見かける「タカラガイ科」の貝。形が面白いのでアクセサーにもなる。形と色のきれいな物を見つけるのに時間を忘れるのだろう。これらの貝を黒い紙に並べ写真を撮って見るとどこにでもある貝なのだが、自然の美しさを感じる。見慣れたものほど良く見ると、きれいなものなのかもしれない。「タカラガイ」は、タカラガイ科の巻貝の総称。生きたタカラガイは、見たことがないが世界中の熱帯から亜熱帯に分布し、潮間帯から水深 500m にかけての深度に多く生息するらしい。インターネットで調べてみたのだが。写真のタカラガイは、左二列目:シボリダカラ、1列目の左から2,3,4つ目がチャイロキヌタ、2列目の左から4つ目がキイロダカラ、2列目の左から5つ目がハナマルユキ、後はよくわからず。しかし、貝一つとっても奥が深い。たかが貝拾いなのだが貝拾いから、貝の名前や種類、生態系を調べたいと思う気持ちになってくれれば面白い。何事にも、表面だけですべてと捕らえないで、その奥に秘められている深さを理解したいと言う興味が生きる楽しみにもなるのではと思う。今度は、このタカラガイでアクセサリを子どもと作ろうと思う。(Date:2012/03/10)
江ノ島:磯の岩にいっぱいいる常連さん「フジツボ」
岩の上に必ずいるというかあるというか、有名な「フジツボ」。写真のフジツボは、生きていないフジツボで岩の上にあった。フジツボは、岩について固定して生きているため、体の構造が他の甲殻類とは大きく違う。脚に当たる部分は、蔓状の蔓脚(まんきゃく)となり、海水中のプランクトンをろ過して食べる。群生しているのは、動きまわって繁殖相手を見つけることが出来ないためだと考えられている。隣または数個体分まで離れた所まで届く鞭状の長い雄性生殖器を持っていてこれで近傍のフジツボに挿入し交尾するのだという。なかなか面白い話。知らなかった。フジツボは、殻ごと塩茹でにするか蒸すか味噌汁の出汁としても使われが個人的には試したことはない。写真のフジツボは、図鑑で調べれば黒いのが「クロフジツボ」、赤っぽいのが「アカフジツボ」。いづれにしてみても奇妙な生き物かも・・生活している環境に順応することが、生きていく上で大切なのかもしれない。不思議なフジツボの交尾から生き方を学んだような気がしたのは私だけかなぁ?(Date:2012/04/30)
江ノ島:磯でアッチコッチに見られる原始的な貝「ヒザラガイ」
世界中で約 800 種類以上、日本国内では 100 種類以上あるといわれている「ヒザラガイ」。貝では原始的な分類にはいるとのこと。ヒザラガイは、普通は8枚の殻板を持ち柔軟性がある。海面近くの岩にへばりついていて素手ではがすのは至難の業。曲がった様子が膝の皿のように見えることから命名されたと言われている。海藻類を食べるのだそうだが、どのように食べるのだろうか?(歯があるそうですが?)食べれるとのことですが、品種が多く、本当に食べれるものなのか・・・トライしたくないなぁ。いつも見かける磯の貝は、ほとんどが食べれるようですが、事前によく調べてからの方が良いかも?確かにダシ取りには良いかも?(Date:2012/05/06)