磯遊び(1)_磯遊びの基本

磯遊びイメージ

子どもとの自然遊びで最も楽しい・・磯遊び!!

磯岩の画像01

海は、自然の中で子どもといっしょに遊ぶ場所としては、最高の場所なのではないでしょうか? なぜ・・って?・・  海は、生命の源であり子どもの心を動かすを持っています。子どもたちは皆、その不思議な力を感じる素直な心を持っています。 海での遊びと言えば、海水浴を浮かべる人がほとんどだと思います。しかし、海水浴よりももっと簡単に海の魅力に触れられる遊びのひとつが海の磯で遊ぶです。 時間を忘れ、子どもたちが自然と戯れることができる遊び場のひとつです。 「磯遊び」は1年中を通して楽しむことができ冬の海にも多くの魅力があるのですが、やはり多くの生き物たちが見られ、気温、気候を考えると4月~10月がシーズンオンになります。 海水浴客が減るは、海の透明度も高まり磯の生き物も多く「磯遊び」の最盛期です。「磯遊び」で、子どもと楽しく海の磯の世界をのぞいて見ませんか?

何が楽しいの?・・・磯遊び・・・

磯遊び01の画像

三浦半島 荒崎海岸

磯遊びは、何が楽しい? 「磯遊び」は、テレビや本で見たことがあるカニやヤドカリ、小さな魚たちを目の前で見て触れることができます。 これらの偽りのないが、子どもや大人の心を楽しませてくれるのではないかと思います。波や海水が手や足、顔にかかるだけでも子どもたちの心は踊ります。 きっと「磯遊び」は子どもたちだけではなく、大人も子どもと同様に磯のとりこにさせてしまうかもしれません。なのです。 磯遊びは、カニ、ヤドカリやイソギンチャクなどの生き物をはじめ、南国しか見られないと思っているカラフルな魚たちにも出会える自然の水族館です・・さぁ・・磯に出かけてみましょう!

カニがいっぱい
カニがいっぱい
イトマキヒトデの画像
イトマキヒトデ
小魚、エビ、ヒトデいっぱいだ!!の画像
小魚、エビ、ヒトデいっぱいだ!

子どもとの磯遊びの遊び方

「磯遊び」の遊び方は、人によってさまざまで基本的に自由です。岩場から出てきたカニやヤドカリを捕まえるだけでも、きっと子どもは楽しと思います。 大きなタイドプール(潮だまり)を探し、その中に入って磯の生き物をじっくり観察すれば、時間が経つのを忘れてしまうかと思います。 生き物を見つけ触れるという行為が、時間を忘れさせてくれるのかもしれません?自分が見つけた生き物が何であるかがわかったとき、さらに満足感が沸き楽しくなり自然への興味も高まります。 何気なく見ている磯の中にも多くのドラマがあります・・・。卵や幼魚、生き物同士の戦いや獲物取りなど磯の生き物の計り知れない世界を感じることができるのが「磯遊び」のおもしろさだと思います。 反面「磯遊び」で、注意しなければならないこともいくつかあります。そのなかで最も大事なことはです。 特に子どもとの「磯遊び」は、磯の危険から子どもたちを守るために次の二つのポイントが重要です。

岩の隙間に生き物が居るよの画像
岩の隙間に生き物が居るよ
何が見えるかなぁ?の画像
何が見えるかなぁ?
バケツにカニがいっぱいだ!の画像
バケツにカニがいっぱいだ!
  • 足元に注意を払い静かにゆっくりと動く。
  • 触ってはいけない危険な生き物を、頭に入れておく。

をまずは頭に入れておいてください。 岩などに海藻や藻がある磯は、滑りやすく足元が悪いです。また、磯は砂浜と違いとがった岩や硬い石ころなどがあり、けがをしやすいので注意して遊んでください。 二つ目は、「触ってはいけない危険な生き物」を、頭に入れておくことです。磯で知られている危険な生き物は、トゲが長いウニの「ガンガゼ」、小さな魚だけどトゲがある「ハオコゼ」、ヒレに毒の棘がある「アイゴ」、クラゲの「アカクラゲ」、「カツオノエボシ」、最近磯でも発見されるようになった「ヒョウモンダコ」などで見かけたら絶対に触らないことを頭に入れておいてください。 他にも「ゴンズイ」、「アカエイ」「ウツボ」などがいますがあまり磯には上がってこないと思います。 海藻のようなヒドロムシの「ソロガヤ」、「イラモ」などもは磯で刺されることもありますので、これらを図鑑やインターネットで事前に調べておいて楽しく磯遊びをしてください。

ガンガゼ
ガンガゼ
ハオコゼ
ハオコゼ
アイゴ
アイゴ
小さなアカクラゲ
小さなアカクラゲ
ヒョウモンダコ
ヒョウモンダコ
ゴンズイ
ゴンズイ

子どもとの磯遊びの遊び方

「磯遊び」の準備ではじめにすることは、の確認です。海の水は、月の引力で1日2回ずつ満潮と干潮を繰り返します。満潮は、字のごとく海面が一番高い位置になり、逆に干潮は海面が一番低い位置(潮が一番引く)になります。 「磯遊び」は、この満潮時に逃げ遅れた魚たちが干潮時のタイドプール(潮だまり)にいるのを見つけることが楽しみの一つです。タイドプールは、さまざまなものがあり大きさ、深さによって観られる生き物が違い「磯遊び」の楽しさを左右する一番のポイント場所になります。 これらの事を考えると。朔(新月)、望(満月)に当たる日の前後数日間は、満潮・干潮の差が大きくなり「大潮」と言われます。 上弦の月、下弦の月に当たる日の前後数日間は、満潮・干潮の差が小さくなる「小潮」。になります。磯遊びを計画する時には、潮見表(潮位表)を事前に見て「大潮の干潮時」を知ることが大事です。 潮見表は、インターネットなどで簡単に見られるので事前に干潮時の時間を必ず調べください。気象庁の潮位表は、以下の「潮位表(気象庁)」にてリンクをしています。 磯遊びは、です。天気予報や渋滞情報などを調べて楽しい磯遊びに出かけてください。

磯遊びで用意する道具

道具は?・・・正直、磯遊びのために道具を買わなくても楽しめます。しかし、最低限「」は必要だと思います。 子どもと磯遊びをするファミリーに重宝する道具を、独断と偏見で紹介していきたいと思います。

【必需品】必ず必要な物

数十年前までは、海水浴は裸足で磯遊びば長靴が定番でした。 しか最近では、海遊びでも利用できるさまざまなシューズが販売されています。 海岸にガラス破片などの危険物が落ちていることからマリンシューズが販売されその後、運動性を高めた水陸両用スニーカーのウォータシューズアクアシューズと呼ばれるものも販売されるようになりました。 これらに、シュノーケリングブ-ツなどを加わると今や磯遊びに利用できるシューズの選択は非常に幅広いものになっています。 本来ならば、滑り止めがついている釣具店で販売している靴底がフェルトで爪先を保護するがベストなのですが、磯遊びのために「鮎タビ」を購入する人はほとんどいないと思います。 どのようなマリンシューズやウォーターシューズを磯遊びに選べばよいのかの回答は次の3つをポイントとし予算内のものを選択されれば良いと思います。

  • 肌を見せない足を覆うタイプの靴
  • 海水に濡れて良い靴

磯は、海藻や藻などがあり非常に滑り安く、またとがった岩などが多い場所です。 磯遊びでのケガは、足元の岩や石の上からすべって転んだり、足を引っ掛けてケガをすることがほとんどです。足元は一番大事な身を守る道具です。 残念ながら安価なマリンシューズなどは、海岸利用を前提に作られているので運動性、撥水性、軽さなどの面から靴底は全般的に薄いものがほとんどです。 マリンシューズでも良いのですが可能な限りそこが厚いものを選んでください。マリンシューズよりもウォータシューズやアクアシューズと呼ばれている方が適しているかと思います。 ケガの防止の最重要ポイントは靴底なのです。濡れても良い運動靴でも代用できるますが、サンダルは、絶対に厳禁です。 また、スポーツサンダル的なウォータシューズもありますが、気が付かない内に海藻のようなヒドロムシなどに刺されたりすることもあるので足の肌を覆うタイプのシューズをおすすめします。 良い靴が見つからなかった場合は、個人的には見かけが悪いですががこれらのシューズよりも良いかと思います。ちなみに私は、長靴です。

シューズ以外の磯遊びの必需品は、です。マリングローブはわざわざ買わなくとも軍手で十分です。 マリン用品としての帽子も販売されていますが、帽子はなんでも良くすでにお持ちの物で代用することができます。 要は、日射病や日焼けを防止することが目的です。

【基本品】基本必要な物

ここで紹介する道具は、準備すれば磯遊びが楽しくなる物です。海は、日差しが強い場所なので、日射病、紫外線(日焼け)などの対策が必要になります。 水着や濡れてもいいTシャツなでも大丈夫ですが、最近ではマリンレジュー用途のに人気があります。ポリエステルとポリウレタンなどの混紡で非常に薄手で伸縮性が良くUV対策がされているシャツで磯遊びでは重宝します。 そして、磯遊び定番の道具、も用意すると楽しさが増します。 バケツ、網は、釣具屋やホームセンターをはじめダイビングショップなどでも売っている場合があります。釣用な度の高い物もありますが、100円ショップ等で売っているもので利用することができます。

【あると便利】あると便利な物

ここで紹介する道具は、あるとより楽しく磯遊びができる道具です。 は、磯遊びの定番とも言える道具です。子どもには海の中が覗けるとても楽しい道具でホームセンターや釣具店で買うことができます。DASH島などであまりにも有名になりましたがはとても楽しい道具です。 磯で見つけた生き物をさまざまな確度から見ることができ子どもたちの興味を一層高めます。また、貝を岩からはがす磯タガネもあると重宝しますが、売っているところが少なく見つけるのにとても苦労します。 そして一つ、があると便利です。磯で見た生き物を少しの間だけ採集し動きなどの観察をしたいときに便利でバケツ替わりにもできます。 小魚などを少し長めに観察したい時は、も便利です。

【できれば】できれば用意したい物

は、正直大げさすぎて動きにくく厚く現実的ではなく必要ないとは思っています。何故上げるかと言うと、小さな子どもが岩の上の海藻などで滑ってしまっ た場合、ライフジャケットが岩から体を守ってくれるケースがあるからです。万が一海に落ちた場合や波にさらわれた場合にはかなり有効なものです。 釣りやシュノーケリングなどでも使えるので一つぐらいは持っていても損はないと思います。日焼けからも守ってくれます。磯遊びでは、本来のライフジャケット目的というよりは、より安全に子どもたちを磯遊びの危険から守ってくれる道具としての位置づけです。 救急用品は、海や山での遊びで、虫や魚、植物等にさされた時に利用するの用意は重宝します。 これは、毒がある生き物に指されたり毒のあるトゲが刺さってしまった場合など毒液や毒針を吸引する道具として役に立ちます。お医者さんの手当てを受けるまでの応急処置に使えます。 救急用品は、ガーゼ、綿棒、スキンナップ、ハサミ、裁縫セット、絆創膏、ピンセット、カッターブレード、粘着テープなどがはいったがあると助かります。 実は私は磯遊びに行くときに、「ポイズンリームーバー」と「ファーストエイド」は必ず持参していきます。

磯遊びに役立つ本

磯遊びの本は、大きく分けて二つ「磯遊びのやり方」と「図鑑」。本なのでどれが良いかは人によって違うので今回は私がおすすめする本をご紹介します。


  • この本、磯遊びのすべてが書かれいます。場所によるさまざまな生き物の取り方など、豊富な写真で紹介されています。 数少ない磯遊びの本の中では、是非購入して欲しいひとつです。


  • この本、書店で良く見かける本です。 この本の特徴は、春、夏、秋、冬と四季を通じての磯や海の遊び方が紹介され1年間の海を楽しむノウハウがいっぱい詰まっています。


  • 磯の生き物を中心に紹介されている図鑑。写真もきれいで磯の生き物たちが理解できます。このような図鑑を数冊持つと磯遊びの楽しみが倍増するかもしれません。


  • 多くの磯の生き物が写真で紹介されています。私は、この図鑑から、磯の生き物たちを調べわからない場合や確認するときに他の図鑑を利用します。おすすめする図鑑のひとつです。


  • 図鑑の中で大人気のNEOシリーズ。子どもと磯の生き物の図鑑を見るならこれです。写真やイラストが多く文字も大きくて子ども向けにつくられています。 ファミリー向図鑑としてオススメの一冊で、私もこれを良く利用しています。


  • 小学館の図鑑NEO「水の生き物」のポケット版。磯遊びとに行く際に、ポケットに入れておくと非常に便利です。