「磯観察会」に、子どもと参加してみよう!!

真鶴半島磯観察会の画像02

真鶴半島磯観察会の画像01

磯観察会は、全国各地で開かれている。今回は、2013年3月17日(日)13:00~15:30に行われた春が近い海の磯観察会に親子4人で参加。参加したのは、真鶴半島にある「町立遠藤貝類博物館」が通年開催している「海のミュージアム」イベントのひとつ「磯の生物観察会」。この観察会は、真鶴半島三ツ石海岸での磯の生物を観察し、参加した人たちが観察した生物について自然観察員などの方々が解説をしてくれる。この「海のミュージアム」は、神奈川県の助成を得て「Life with the Ocean まなづる~海を学び、貝に親しむ場づくり~」として、真鶴の自然の魅力、特に海の生物と生態系をより多くの人に紹介するために観察会等のイベントを毎年開催している。また、この観察会は、海と暮らしていける社会の構築を目指して活動しているソーシャルベンチャー「特定非営利活動法人 ディスカバーブルー」も関与している。
私たち家族も、はじめて公開イベントに参加。いつも自分たちだけの知識で磯遊びをするよりも、もっと広い、知識が豊かな人たちの中での磯遊びを体験したく参加した。正直、とても有意義で勉強になった。自分たちの枠の中に閉じこもらず、公開イベント等(現在では、どこも有料イベントになっている。)にも積極的に参加することにより、子ども、親も何かを発見する機会になるのではないかと思う。また、多くの人たちが同じ時間帯で同じ場所で磯観察をしているのに、参加した人たちによってそれぞれが違う生き物を採集してくると言う面白さにも感動!!今回の特集は、この磯観察会のようすを紹介します。

磯の生物観察会

観察会は、午後の13:00から15:30と約2時間30分、この時間帯にも意味がある。この日の最高干潮時間が、13:55頃なので、磯観察をする時間帯が最適になるように観察会の時間が設定されている。今回は、定員50名。私たちが50番目~53番目の名札だったので満員御礼状態だった。「海のミュージアム」の磯観察会は、無料とあって人気がある。このShizengateHomePageでも、ところどころで紹介している真鶴半島は、頑丈な岩礁海岸となっていて、多くの海の生き物たちがいる。神奈川県の中で、貴重かつ重要な海の生き物たちの宝庫になっている。

受付

私たち家族は、申し込みは遅かったが会場に20分前に到着し一番乗り。会場は、町立遠藤貝類博物館の海側に吹き抜けの大きなレクチャ会場があり、そこで受付が行われていた。事前の登録名を言うと名札が手渡され机に向かう。観察会案内での持ち物は、軍手、暖かい服装、ミニバケツやプラスチック飼育ケース、網、タオル、ぬれても良い運動靴、ぬれたときの着替え、筆記用具、飲み物等が上げられいて、私たちはすべてを用意して参加。

磯の生物観察会の受付画像03

会場

開始5分前には、参加者のほぼ全員が会場に到着していた。100名程度が入る広さで前方に大きなスクリーンが用意されていた。参加者は、家族連れが多くそれぞれが思い思いの磯遊びの服装をしていた。なんか、ワクワクしてくる感じがたまらない。春前のこの時期に、磯遊びを楽しむ人たちがこんなにもいるなんて思わなかった。世間の広さを感じた。

磯の生物観察会の会場画像04

講習

1:00になりいよいよ講習の開始。はじめに、今回指導してくれる4名の自然観察員が紹介され、磯に行く前の講習会が始まった。内容は、真鶴半島の特徴、海の概要、生き物の概要、そして今回の磯観察における手順や注意事項など30分程度の事前講習が実施された。今回の講習で興味をもったのは、海の生き物を生活スタイル別に分類した「ネクトン(遊泳生物)、ベントス(底生生物)、プランクトン(浮遊生物)に分けて説明されていたことだ。(後ほど説明)

講習の画像05

配布教材

今回、写真のような「海の生き物観察ガイド」-真鶴半島の磯の世界-が配布された。このガイドがもらえることだけでも参加する価値はあると思う。28頁構成で、真鶴半島の磯で見れる主な磯の生き物たちがほぼ掲載されている。真鶴半島の説明、磯観察のやり方、「ネクトン(遊泳生物)、ベントス(底生生物)、プランクトン(浮遊生物)の説明など貴重な内容が掲載されている。真鶴半島で磯遊びを楽しむ人にとっては最高のガイドなのではないかと思う。

配布教材の画像06

いざ・・出陣

講義後、町立遠藤貝類博物館から200段以上の階段を降りて、三ツ石海岸の磯(岩場)に向かいます。途中、菜の花が土手に咲いていて春が近いことを感じることができます。また、上から三ツ石海岸を見てみると潮が引いていることが良くわかりました。磯観察には、最適の時間帯です。

磯観察に向かう画像07

観察場所での説明

磯観察の現場に全員が着きました。これから約40分間に渡る磯観察の諸注意などの説明があります。みんなわくわく。単独で磯観察をするときよりも面白そうな生き物が採取できるように感じる。これが、磯観察会のいいところなのではないかと思った。

磯観察の説明画像08

磯観察・・・開始

いよいよ40分間の磯観察を開始。各人が思い思い自由に磯観察をはじめる。4人の自然観察員の方々も、磯観察をしている人たちの周りに行く。磯観察をしている人たちは、何かわからないことがあったり、わからない海の生き物をみつけた場合、自然観察員に自由に聞けることができる。これが、公開されている磯観察のポイント。わからないことを、気兼ねなくすぐに聞けることが、磯観察会の特徴だ!!

磯観察の画像09

私たちの磯採集

長男(9歳)は、網を使い小魚(幼魚)、ナマコ、アメフラシなどを採集。次男(6歳)は、カニ専門。子どもの年齢によって興味がある生き物が違うのだろう。私は、ひたすら磯の生物の写真撮影に没頭。自然観察員の方々からは、岩の裏に多くの生き物がいるので、より多くの生き物を採集してみてくださいとの助言。我家は、少し面白みのない磯採集のように感じた。回りの参加者の採集した生き物を覗いてみると、実に豊富。磯採集がこれほどまでに、磯採集をやる人によって違いがあることをはじめて知った。
今回、「磯遊び用品」でも紹介している「観察ケース」を購入して利用してみた。バッチリ!!磯遊びで、磯の生き物を採ったときに観察する幅が短いケース。このケースは、横幅が細いので小魚などの動きのある生き物が全方向から観察することができる。磯観察には最適なケース。街の店ではなかなか見つからず、私もインターネットで購入。正直、磯遊びの目だも商品なのだ!!

長男の磯採集画像10

次男の磯採集画像11

これが磯観察会のメインイベント

参加者が採集した生き物を、種類別に観察ケースに入れ、自然観察員の方々が採集された生き物について説明してくれる。これが、磯観察の最大のポイント、メインイベントなのだ!自分たちだけで磯採取をした場合、ここまでの種類の生き物は集まらない。多くの人が参加している磯観察会だからこそ、普段見落としがち磯採集の結果が見れるのだ!今回も、参加者から数十種類の生き物が集められ説明された。本当に、勉強になるよ・・・

姿勢の画像

磯観察会のおかたづけ

磯で採集した生き物の説明が終わると、いよいよおかたづけ。三ッ石海岸は、神奈川県の自然公園特別地域に指定されており採取した生き物は、観察後すべて海に戻す。現場で磯遊びに必要なマナーをここで学ぶ。真鶴町立遠藤貝類博物館にもどるのだが、三ッ石海岸から博物館までは、200段ほどの会談を登って帰る。お~お~しんどい!!

姿勢の画像

まとめの講義

真鶴町立遠藤貝類博物館磯に戻り、約10分程度まとめの講義がある。基本は、海の大事さををまとめる講義。その後、アンケートを記入し解散となる。これで、2時間30分に渡る磯観察会が終わる。参加した人たちがそれぞれの想いを残し磯観察会が終了する。とても有意義な観察会だった。機会があれば、また参加したいと思う。

姿勢の画像

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