南伊豆 ヒリゾ浜
ローケションガイドの第四弾は、「伊豆半島 南伊豆 ヒリゾ浜」。伊豆半島は、首都圏からきれいな海を目指して行く人が多く訪れ、磯遊びやシュノーケリングができる場所がいたるところにある。 特に南伊豆は、観光客も少なく想像を超えるきれいな海が目の前に現れる。まさに南伊豆は、首都圏から行ける「海遊びの天国」なのだ。その中でも伊豆半島南端にある「ヒリゾ浜」は、関東地方とは思えない透明度の高い海が展開する。 「ヒリゾ浜」は、インターネットなどで紹介され夏休み期間をはじめ土、日、祝祭日は大変混雑する場所になってしまった。それでも「ヒリゾ海岸」の魅力は他の海岸では体験できない海岸なのでぜひ行って欲しい。 私は、「関東圏で子どもと楽しめるシュノーケリングエリア」のトップエリアだと思う。
ヒリゾ浜への入り口、「中木港」
中木港全景
(2013/08/26:曇り)
中木港は、下田から車で約23km(車で約30分)のところにある。この中木港から船でヒリゾ浜に向う。乗船料は、大人2000円(中学生以上*2021年8月現)、小人1000円(4才以上~小学6年生*2021年8月現)。 この渡船は、中木港とヒリゾ浜を往復するのだが1日何回でも自由に乗り降りができる。ヒリゾ浜には、食堂、トイレなどがなくトイレに行くときもこの船で中木港に戻る。中木港とヒリゾ浜の間は、船で約5分程度、船も数分おきに出てポンピング運送しているので特に問題はない。 駐車場は、1日1000円。8月の夏休みシーズンは、この駐車場に入れずヒリゾ浜を断念しなければならないことがあるので朝7:00までには中木港に着けるようにしたい。船は、モーターボードのような快適なエンジンで結構早いスピードで海上を進む。これもまた想い出の1コマになるのではないのだろうか?
中木港 船発着場 全景
渡船の上で期待が高まる
ヒリゾエリアが目の前に
ヒリゾの海は、まさに青く輝くダイヤモンド
ヒリゾ浜
伊豆半島 ヒリゾ浜景
(2012/07/30 AM11:00)
ヒリゾ浜は、抜群の透明度を誇り船(約5分程度)でしか行くことができない。浜の周りは、切り立った崖に覆われていて黒潮の通り道となっている。伊豆半島で最もきれいな海とも言われる。 このヒリゾ浜は、磯遊びも楽しめるがやはりシュノーケリングが中心の海岸で、多くのシュノーケリングポイントがある。7年前の大型台風で大群落が崩落してしまったヒメエダミドリイシをはじめ、ストベリーサンゴ、イボヤギ、サンゴイソギンチャクなど南国の海を感じるサンゴ系を多く観ることができる。 また、チョウチョウウオやイソギンチャクにいるクマノミなどの魚も観ることができ、まるで南国の海のようである。シュノーケリング上級者には、ヒリゾ外環のドロップオフ(最深部:約21m)があり多くの魚が泳いでいる。 外洋の深場と浅いところがつながっていて深場でしか見れない魚が浅いところでも観ることができるのがヒリゾ浜の魅力でもある。南の海で見るキンギョハナダイがとても多いのもヒリゾ浜の特徴。 監視船が定着している場所から先には行かないこと。流れが速く危険だ。海岸は、遠浅で岩が多くさまざまな生物が観れ、小さな子どもと楽しめる海岸だ。ゴンズイ・ハオコゼ・ヒョウモンダコなどの毒をもった生き物もいるので注意して遊んで欲しい。 また、貴重なサンゴや生物は採取して持ち帰らないように。この貴重な海をいつまでも観ることができるよう私たちも協力しなければならない。
海岸説明
ポイント名:南伊豆 ヒリゾ浜 |
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タイプ | ゴロ石浜&入り江 |
磯遊び | ◯ |
シュノーケル | ◎ |
混雑度 | 高い |
子ども | ◯ |
幼児 | ◯ |
施設 | なし |
生き物 | 豊富 |
海の透明度 | ◎ |
タイドプール | 多くない |
外海 | 入り江。注意すべきポイント有り |
駐車場 | 船で約10分 |
トイレ・シャワー | 船で約10分 |
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ポイントの紹介
磯遊び・シュノーケリングポイント
Aポイント
Aポイントは、「ヒリゾ浜」とも呼ばれていて石コロの浜です。この浜は、シュノ-ケリングポイントに向う場所で休息するエリアだ。 船を下りてほとんどの人がこのヒリゾ浜に向う。船着き場から歩いて数分。ここは、浅く広い石ころの入り江海岸で海も静かで子どもと磯遊びやシュノーケリングが楽しめる。潮が引いた時間帯は、水かさが浅い海岸となるのだが、魚が手に取るように見えて子どもにとっても楽しい海岸となる。 但し、先にも記述したように監視船の周りは流れが速いので近づかないこと。小さな子どもとヒリゾ海岸を楽しむのならば、このヒリゾ浜が最適な場所だ。
Aポイント(海に向って左側)全景
Aポイント(海に向って中央)全景
Aポイント(海に向って右側)全景
ヒリゾ浜
ヒリゾ浜での休息
Aポイント(船着き場とヘイゴロウ岩の間)
海岸近くでニシキベラが泳ぐ
小さな子どももシュノーケリングが楽しい
足元にも魚がいっぱい
色鮮やかな魚も目の前で泳ぐ
Bポイント
ヒリゾ浜のBポイント
Bポイントは、ヒリゾ浜から海に向って右側のポイント。船着場に近い大きな島のようなヘイゴロウ岩の周りのエリア部分。このBポイントが、子どもとシュノケーリングを楽しむベストポイント。 ヒリゾ浜にも近く浜にすぐに戻れる。ヘイゴロウ岩の周りが浅いドロップオフのようになっているので多くの魚やイボヤギなどのソフトコーラル系を観ることができ南国の海の気分を楽しめる。 奥側は、深くなっているので自分たちのシュノケーリングレベルに合わせて場所を選んで欲しい。大物の魚たちが泳いでいることもある。また、だれもがヒリゾの透明度を感じれるポイントでもある。
Bポイントの全景
Bポイントの全景(潮が引いている時間帯)
イボヤギの群集
ソラスズメダイも鮮やか
この透明度、信じられない!
多くの魚が目の前で泳ぐ
ヘイゴロ岩の全景
目の前を小魚の群れが通る
水面に泳ぐオキザヨリ
ボラの群れが岩の何かを食べている
Cポイント
ヒリゾ浜のCポイント
Cポイントは、中、上級者向のシュノーケリングポイント。Cポイントは、丘ハヤマと言う大きな岩の周りでヒリゾの海を充分に堪能できるすばらしいポイント。 このCポイントを見てこそヒリゾの海のすごさを感じることができる。A,Bポイントからは、深さが10メートル以上ある海面を泳いでいかなければいけないので、泳ぎに自信がない人はスノーケリングベストをつけてゆっくりと泳いで行って欲しい。 7年前、丘ハヤマの右側水深4~7mにヒメエダミドリイシの大群落があり「ヒリゾ」の魅力を十分に楽しめたのだが7年前の台風で崩壊してしまい、今は大群落はない。ヒメエダミドリイシは、強いサンゴなので別のところで長い年月をかけ成長し以前のような大群落を見せてくれると思う。 また、Cポイントでは、ストロベリーサンゴやサンゴイソギンチャクも観れる。ヒリゾ浜を背にして丘ハヤマの奥側は、最深部は約21mもある大きな崖、ドロップオフになっていてダイビング的なシュノーケリングが楽しめる最高の場所となっている。 まるで、ダイビングをしているかのうような水中を体験できる上級者向のシュノーケリングポイントだ!!魚影も濃くカラフルな、キンギョハナダイも見ることができる。
丘ハヤマの全景
ツノダシとソラスズメダイ
南国の海のよう
ここのソラスズメダイは鮮やか
大きなニザダイの群れ
黄金色に輝く大型のアイゴ
このサンゴは?
キクメイシ系のサンゴ?
ミドリイシ系のサンゴ?
小さな枝サンゴが見える
7年前には、ここにヒメエダミドリイシの大群落が
ミドリイシ系のサンゴ郡
ヒリゾ浜周辺の宿
ヒリゾ浜周辺には、釣り人が多いこともあり民宿が多い。少し大きめのホテルなどに泊まりたい人は、近くの下賀茂温泉か弓ヶ浜周辺の宿になると思う。帰り道の下田も選択の一つかと思う。