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観察 | 海の生物⑳

千葉 館山お台場海浜庭園:サザエが宿?「ホンドオニヤドカリ」

アカササノハベラの画像01アカササノハベラの画像01 このヤドカリは、大型のヤドカリでヤドカリ科オニヤドカリ属の「ホンドオニヤドカリ」。伊豆半島以南、本州に分布し浅海の岩礁域の岩穴などに生息する。特徴は、左右のハサミが同じ大きさであることと、歩脚とハサミ脚が剛毛で覆われ環状のいくつかの溝があること。サザエの殻に入っている事が多く、今回もサザエの中に入っていた。外海や湾内の浅場のゴロタで良く見かける。夜に活発に活動するが昼間でも見られる。通常、大きな個体ほど警戒心が強くて昼間は表に出てこなく、夜に出てくる場合が多い。今回も夜に出てきたとこを採集。ここまで、大きいヤドカリを見ると感動します。珍しくはないヤドカリなので、サザエを見つけたら中を見てください。ホンドオニヤドカリだったりします。 (Data:2013/10/14)

千葉 館山お台場海浜庭園:生きているタカラガイを見つけた!「ホシキヌタ」

ホシキヌタの画像ホシキヌタ02の画像 海岸でタカラガイを見つけたことはあるが、生きているタカラガイを見つけたのは初めて。図鑑で調べたらこのタカラガイは、「ホシキヌタ」らしい。「ホシキヌタ」は、房総半島以南で潮間帯から水深150mのサンゴ礁、岩礁帯に生息する。殻の背面には淡い褐色に2本淡色帯が入る下地に白色の斑点が点在する。腹側は淡い褐色および白色が多い。卵型の殻をしていて、茶褐色の貝殻に白い斑点が光りとてもきれいなタカラガイ。三浦房総や房総半島で拾えるタカラガイの中では、大きいでは状態さえ問わなければ、結構みつけられるタカラガイの一つ。しかし、中身入りに出会うのは難しい。(写真では見えないね? (Data:2013/10/14)

千葉 館山お台場海浜庭園:漂流物に運命をかける「エボシガイ」

エボシガイ01エボシガイ02 これが「エボシガイ」で、海岸などに流された漂流物についている白い貝で「ツメガイ」とも言われている。エボシガイは、カイという名はついているが、カニやエビの仲間の、固着性の甲殻類の一種。長さ3~5cm程度の扁平な楕円形の頭状部と棒状の柄部に分かれ、白色で石灰質の殻板が5枚ある。卵から生まれてすぐは、プランクトンとして泳ぐが、その後すぐに流木などの漂流物や船底に集団で付着し一生固着生活をする。固着なので分布は、全世界の海洋に広く分布する。和名は、頭状部のかたちが烏帽子に似ているからだそうだ。 漂流物についている「エボシガイ」の大きさや数で、漂流期間が長いか短いかを判断する一つの目安になる。白い殻の中には、熊手のような触手があり、それで水流を起こして、引き寄せたプランクトンを食べる。 (Data:2013/10/15)

千葉 館山お台場海浜庭園:これサンゴの一種???「ヒライボ」

ヒライボ 磯の岩に付着していたサンゴのようなもの?これは、「ヒライボ」といい浅い水深の岩や貝など硬いものに付着する紅藻に入る海藻だ。「ヒライボ」は、サンゴモ目 サンゴモ科 イシゴロモ属でイボ状突起をいくつも作るのが特徴で北海道南部、本州、四国、九州の潮間帯下部から潮下帯やタイドプールの岩石上に生息する。どう見ても海藻には見えない。生きている時はピンク色で、死んでしまうと色が抜けて白くなったり、別の藻類がくっついたりする。触ると石のように硬く、サンゴの一種かと思うが石灰質を大量に分泌するので海藻のひとつの石灰藻。死んだサンゴの骨格や貝殻、岩の表面などを覆うように成長し完全に包み込み球状の固まりとなりサンゴ礁石灰岩の一部のようになる。 (Data:2013/10/15)

神奈川 芝崎海岸:味がいいウニ「バフンウニ」

バフンウニ 北海道南端以南本州九州に生息。小型のウニで、トゲが短く密生し殻は全体的にくすんだ緑褐色。馬糞(バフン)に似ていることから命名されている。大きな石の下に潜り込んでいるが、表面に海藻、貝殻、小石などをつけていることもある。殻は径5cm、高さ2cm程度になり、棘は短く5mm以下で密生しているが、色の変異は多く白や淡紅色のものもある。管足は4縦列に並び、C字状体の骨片を持つ。秋から冬には、岩の表面に出てきて春の産卵に向けて海藻を活発に食べる。バフンウニは、ムラサキウニよりおいしいとの評判。また有名なエゾバフンウニとの差を見分けることは至難の技だが、相模湾にはエゾバフンウニはほとんどいないとのことなので、写真はエゾバフンウニではない。比較的見つけやすい場所にいるので、磯遊びなどでも見つけることができる。 (Data:2014/02/01)

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