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観察 | 海の生物:28(画像をクリックすると拡大画像が表示されます。)

南伊豆 入間海岸:硬い大きなおばけナマコ「アカオニナマコ」

アカオニナマコの画像01 これが、「アカオニナマコ」。本州中部以南に生息し、体長30cm~50 cm にもなる大型のナマコ。体は、ほぼ四角柱状で体の断面は長方形ないし台形。腹面は扁平し背側よりも幅が広い。体色は赤褐色で不規則な暗褐色斑が散在する。一見食用のマナマコの大型版と思うのだが、マナマコは大きなイボがほぼ6列に並ぶのだが、この「アカオニナマコ」は、大きなイボとそれ以外の小さなイボが無数にありとても硬い。「アカオニナマコ」は、毒が少なく、生食が可能らしいが肉が硬いので普通は食べない。赤褐色でイボがたくさんあることが、赤鬼の命名らしい。 (Data:2014/09/15)

南伊豆 入間海岸:日本沿岸で良く見かけるフグのひとつ「クサフグ」

クサフグの画像01 これが、「クサフグ」。北海道道南から沖縄までの日本の沿岸では、「コモンフグ」、「ヒガンフグ」と並んで普通に見られるフグ。内湾で多く見られ全長10cm~20cm程度の小型なフグ。体の背側と腹側に小棘があり、体色は背部が灰色から濃緑色で、白色の斑点がある。腹部は一様に白色。エラ後方に大きな暗色斑がある。クサフグの産卵行動はテレビ(DASHで見た。)などにも取り上げられ有名で、初夏から夏の大潮の晩に波打ち際で集団産卵および放精する。「クサフグ」は、テトロドトキシン(フグ毒)が、内臓、皮にあり肝臓、腸、卵巣は毒性が強い。筋肉や精巣にも毒がある。筋肉の毒は弱く食用が許可されていて、ふぐ調理師が処理したものなら食べることができる。「コモンフグ」との見分け方は、「クサフグ」は、目の下に模様がなく白いが「コモンフグ」にあるという点。「ヒガンフグ」は、ヒョウ柄のような黒い斑点の模様が特徴的で他のフグとは見分けやすい。(Data:2014/09/15)

南伊豆 入間海岸:水族館でよく見かけるハギの仲間「ニセカンランハギの幼魚」

ニセカンランハギの幼魚の画像01 これが、「ニセカンランハギの幼魚」。 ニセカンランハギは、岩礁域、珊瑚礁域に生息する普通種。体側に横帯・縦帯や鰓蓋部、胸鰭上方部に暗色斑がない。他のハギと違う点は、尾柄部の可動棘を被う皮膜が白で、尾鰭に小暗色斑がある。大きな成魚は、体長35cm以上になり背鰭が鮮やかな黄色で、尾鰭は鮮やかな青色。幼魚は潮だまりや内湾などにいて、本州中部~九州の太平洋岸では幼魚がよく見られる。幼魚は、特徴である尾柄部の可動棘を被う皮膜が白がでていない。幼魚も、尾鰭に黄色い横帯がある。「ニセカンランハギの幼魚」は、比較的に浅い水深で単独もしくは少数匹の群れでいる。砂嚢状の胃袋を持ち砂と一緒に糸状の藻類など吸い込んで食べるので泳ぎながら水底に口を付ける姿勢を良く見かける。(Data:2014/09/15)

南伊豆 入間海岸:水族館でよく見かけるハギの仲間「ウマズラハギ」

ウマズラハギの画像01 「ウマズラハギ」は、カワハギの仲間で食用となる魚。ウロコが無く皮が非常に堅くザラザラしている。カワハギは、体全体がひし形になっているが「ウマズラハギ」は、少し楕円形のような体型で確かに馬のような感じがし細長くなっている。腰骨に鞘状鱗があるが、動かすことはできない。尾鰭には暗色帯がなく、体側には小黒色斑がなく、不規則な雲状斑がある。幼魚は、カワハギの幼魚と同様によく流れ藻の下にひそんで海面近くを泳いでいる。成魚はカワハギよりも、沖合の深い所にすみ、砂泥質の海底を好み全長20cm~30cm程度になる。カワハギもおいしい魚として有名だが、ウマズラハギも、淡白な白身の魚でおしいらいし。味はカワハギに軍配が上がるとのことだが? (Data:2014/09/15)

葉山 芝崎海岸:背びれに毒がある「イソカサゴ」

イソカサゴの画像01 「イソカサゴ」は、カサゴ目フサカサゴ科イソカサゴ属で沿岸の岩礁域やタイドプールに生息する普通種。海藻のミルの中に隠れていることも多い。肉食性で主に小魚や甲殻類を捕食する。体長10cmほどの小型種で、体色が淡赤色に不規則な暗色の斑点があるのでカサゴの小さい版のような魚。他のカサゴ類にはない、エラ蓋に褐色の斑点が一つあるというのが大きな特徴。眼の前と頭の上に棘がある。とくに背ビレの棘には毒があり、刺されると痛い。個人差はあるが、刺されてから数分で痛みが始まり、10分もすると腫れも出てきて結構痛くなるとのこと。その後、数時間では痛みや腫れが引くくらしい。気をつけたい魚の一つだ。しかしながら、目が大きくパッチリしていて、気を引くような体の模様なので被写体としては人気があるらしい。(Data:2014/10/25)

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