観察 | 海の生物:25(画像をクリックすると拡大画像が表示されます。)
葉山 芝崎海岸:吸い込みながら餌を食べるウミウシ「クロシタナシウミウシ」
このウミウシは、「クロシタナシウミウシ」。温帯に生息し日本各地で見ることができる普通種。タイドプールで普通に見られる。クロイソカイメンを食べクロイソカイメンが豊富な岩礁域で多く見られる。 体が柔らかく腹面の吸着力は強い波にも対しても強い。体色は、背面が黒く外套縁に沿って黄褐色の縁取りがあり、触角の先端部分は、橙色。また、色彩変異して橙色のクロシタナシウミウシもいて結構普通に見られる。夜行性でよく動く。クロシタナシウミウシの仲間は、口に歯舌(しぜつ)を持たず、カイメン類を吸い込むようにして食べる。和名は、この食べ方から来ていて、黒くて舌を持たないと言うことから来ている。ホンクロシタナシウミウシと似ているが、クロシタナシウミウシの二次鰓は、大きいのが特徴。(Data:2014/07/13)
葉山 芝崎海岸:日本の磯で最も多く見られるヤドカリ「イソヨコバサミ」
このヤドカリが、日本の磯で最も多く見られるヤドカリの「イソヨコバサミ」。潮だまりで、ごく普通 に見られる。触るとすぐに引っこんでしまい、しばらく出てこない。触角が青く左右の脚が同じ大きさで、脚の節にあるところに淡黄色のラインがあるのが特徴。雑食性で、藻類から魚や小動物の死骸まで何でも良く食べる。日本の磯で見かける「イソヨコバサミ」、「ホンヤドカリ」、「ケアシホンヤドカ」との見分けは、一見みな同じに見えてしまうが、、ポイントは、ヒゲ(触角)。「イソヨコバサミ」は、鮮やかな青、「ホンヤドカリ」は、しましま、「ケアシホンヤドカリ」は、深紅の赤の触角なので見分けに挑戦して欲しい。(Data:2014/07/13)
葉山 芝崎海岸:海水のお掃除屋さん「ミズヒキゴカイ」
この底からニョキニョキとでているピンクのミミズのような生き物が「ミズヒキゴカイ」。日本各地に分布し,海岸の砂泥地に潜って生息する。ミズヒキゴカイ科は、多毛綱ミズヒキゴカイ科に属する環形動物。紐っぽい体に、糸っぽい触手の様なものがたくさん付いている。体の両側に糸状のエラを数多く出すのが特長で、まばらにしか持っていないものもいる。ミズヒキゴカイは、砂に潜って海底の上にエラをだして呼吸しているので、全体を見れることはあまりない。 砂からピンク色のエラたくさん出して触るとモゾモゾとエラを引っ込めます。頭部は円錐状で,触手や眼点はない。「ミズヒキゴカイ」は、海底の砂から有機物を取り除いて、海水を綺麗にしてくれる生き物。(Data:2014/07/13)
葉山 芝崎海岸:だれもが食べたくなる貝「サザエ」
これがだれでも知っている「サザエ」。夜行性で、夜になると岩礁を動き回って海藻を歯舌で削り取って食べる。大型の「サザエ」は、殻が10cm以上にもなる。石灰質で渦巻き状のウネと多数の細かい棘がある蓋を持っているのが特徴。潮間帯から水深30m程度までの岩礁に生息する。浅い場所には小型が多く、大型になるほど深い場所にいる。一般的に、波の荒い場所にある「サザエ」にはツノがあり、波のおだやかな場所にある「サザエ」はツノがないのが多い。全体的に黒っぽく、頭部に1対の触角があり目もある。足は、筋肉質でよく発達していて、黄土色、橙色をしており左右交互に動かしながら進む。また、まだ小さいものを「姫サザエ」と呼ばれるがこのような種があるわけではない。旬は、6月~7月の産卵期を除いた3月~5月で、6月~7月の産卵期に採取したサザエは、食べない方が言いとの情報もある。(Data:2014/07/13)
西伊豆 願愛海岸:触ると危険!綺麗な物には毒がある「ハネウミヒドラ」
これが毒を持っている「ハネウミヒドラ」。本州中部以南の比較的浅い岩場に生息するハネガヤ類の一種。一見綺麗なので触りたくなるのだが、これが危険行為。ハネガヤ類は、ヒドロ虫が群集した生き物。岩の上などに網状になって生え、茎に羽根状の群体がある。羽根のそれぞれが長さ約10cm~20cm程度ありやや斜めに枝が曲がっている。白い部分がポリプで、非常に細かくこの刺胞を使いプランクトンなどを捕らえて食べる。素手で触ると刺胞に刺され、痛みがでて赤く腫れ、かゆみがでてきて、ひどくなるとミミズ腫れや吐き気、発熱、腰痛を併発することもある。グローブや水着に刺胞がつき同じような現象が起こることがある。シュノーケリングや泳いでいるときに、突然ピピ!!という痛みが走ったときには、この「ハネウミヒドラ」にさされたことを疑う余地あり。さされた後がひどければ、医者に言った方がいい。(Data:2014/07/29)