遊び場 公園・施設(23):さがみ湖 カタクリの郷
守り育てられてきた貴重な自生カタクリの群生地「さがみ湖 カタクリの郷」施設
紅紫の花模様が人の心を魅力するカタクリの花(2015/03/29:さがみ湖 カタクリの郷)
カタクリの群生 |
満開のカタクリの花 |
さがみ湖カタクリの郷は、あまり知られていないが10万株の自生カタクリが群生する貴重な地だ。車で10分程度の近くのところに、約30万株と南関東随一の自生カタクリ群生を誇り「神奈川花の名所100選」にも選ばれている「城山カタクリの里」があり間違えられることもある。さがみ湖 カタクリの郷は、知名度が低いものの、先人たちが大切に守り育ててきた貴重なカタクリの群生地で阿津川のほとり寸沢嵐(すわらし)にある。広さ2800㎡の林の中に、約80~100年前から自生のカタクリが群生している。山の斜面上に散策路があり道幅も狭いので三脚が禁止され車イス等の入場ができないのだが、来る人が少ない分じっくり、ゆっくり見る事ができる穴場的存在で、カメラマンや観光客が多い「城山カタクリの里」と観察環境が相違する。「さがみ湖 カタクリの郷」は、個人所有地の雑木林で自生するカタクリを楽しんでもらいたいという好意で相模湖観光協会が借り上げて整備・公開している。開園も3月中旬から4月上旬までとカタクリが開花している期間のみなので、相模原市観光協会などで事前情報を入手してから行くことをおすすめする。入園料:300円(小学生以下無料)で駐車料は、200円。場所がわかりにくので、下に地図を掲載します。また、カタクリの花は昼から開くので、観察は午後。 さがみ湖カタクリの郷 周辺マップ 出展:「さがみ湖カタクリの郷」パンフレットから |
カタクリと「さがみ湖カタクリの郷」の散策路
カタクリ
カタクリは、ユリ科の多年草で3月下旬から4月上旬に紅紫色の花をつける。花の開花は、7~10日間程度と短く「スプリング・エフェメラル」(春の妖精)とも呼ばれているひとつ。早春の雑木林などに咲き、花が散りその種子が地面に落ちてから花が咲くまでに、7~9年もの長い歳月を必要とする貴重な花。2枚の葉の間から茎を伸ばし、その先にうつ向き咲く姿が、人の心を魅力する。カタクリの花は、太陽が出ている晴れた日、時間帯に開花し、夕方にはつぼみ雨や雪の時には開かない。花言葉は、「初恋」。昔は。鱗茎から抽出したデンプンを片栗粉として用いていたのだが、精製量がごくわずかなため近年の片栗粉はジャガイモやサツマイモから抽出したデンプン粉が用いられている。 | カタクリの花 |
「さがみ湖 カタクリの郷の散策路」 |
|
「さがみ湖 カタクリの郷」の受付 さがみ湖カタクリの郷の受付。天気が悪かったからかもしれないが、満開の時期でも私たち家族と数名のお客さんしかいなかった。 |
「さがみ湖 カタクリの郷」の駐車場 100台駐車できるとのことだが、私たちが行ったときは2台のみ。この駐車場に、仮設トイレがある。(駐車料:200円) |
畑の中を通りカタクリ群生地へ 駐車場からカタクリの群生地は、畑の中を通り過ぎた山の斜面(がけ)にある。駐車場から数分で行ける。 |
「さがみ湖 カタクリの郷」の入口看板 「さがみ湖 カタクリの郷」の入口看板。看板には、「カタクリ」の説明が書いてある。 |
カタクリの郷の入口付近の斜面 写真では、まったくわからないが山の斜面の一面にカタクリの花が咲いている。花自体が小さく太陽の明るさがなかったので雰囲気がと伝わらない写真になってしまった。 |
斜面に咲くカタクリの花 くカタクリの花の薄い紫色が山の斜面の土の色に溶け込んでいる。カタクリの花は、全体を見るのではなく一つ一つをじっくり見る方が花のすばらしさを感じることができる。 |
うつむきに咲くカタクリ うつ向き(下向き)に咲くカタクリの花の姿が、人の心を魅力する。カタクリの花は陽のあたるときのみ開くが、曇ってても温度が高めだと開花するデリケートさを持つ。 |
カタクリの花被片 外から見えにくいが6枚ある花被片のつけ根の部分に、W字形をした濃い紫色の斑がある。慣れている人は、鏡をこのカタクリの花の下に入れて鏡に写るカタクリの花を見る。 |
山の斜面上あるに散策路 「さがみ湖 カタクリの郷」の散策路は、山の斜面に設けられ傾斜がある。この散策路から山の傾斜に咲いているカタクリの花を見ることができる。 |
斜面の下には阿津川が流れる 写真ではわかりにくいが、斜面の下に阿津川が流れている。阿津川は、相模湖町に流れる相模川の小さな支流で、蛍が舞う川でもあり生き物が豊かな小川だ。 |