秋の森を観察してみよう!!
森のガイドウォークとは何だろう?今回は、2013年11月3日(日)に行われた「箱根やすらぎの森のガイドウォーク」に、家族で参加。参加したのは、神奈川県箱根にある「箱根町立 森のふれあい館」が開催した、「森のガイドウォーク」だ。 このガイドウォークは、森のふれあい館の周囲にある箱根やすらぎの森の中を歩き、動植物を解説員と一緒に観察すると言うもの。根気アは、秋のテーマで「木の実・秋の草花を中心としたガイドウォークと工作体験」であった。秋のやすらぎの森は、クロモジ、テンナンショウ類などの木の実や草の実、マツムシソウ、ミズヒキ、ヤブガラシ、ハギの仲間などの秋の草花、ツツジやカエデ類の紅葉、シジュウカラ、ホオジロ等の野鳥などが観察できるとのこと。約1時間のウォークで観られた観察結果を中心に紹介していく。自然に詳しい観察員の方々と歩く森は、普段とは違う森を感じることができる。
自然指導員から森の木の説明を受ける
秋の森のようす(1)
秋の森のようす(1)
秋の森のようすを、ひとつひとつ見ていこう。今回は、11月3日と普通ならば秋めいてくる時期なのだが、今年は秋が少し遅いようだととのこと。どんなシーンを自然観察員が教えてくれるのだろうか?覚えているもの、記録があるものだけを質問形式でまとめてみました。
- この穴は、何?
- キツツキが開けた穴。
まず最初に、自然観察員の方が我々に質問したのが、箱根のふれあいの館の建物上部の穴。このようにキツツキが木造の建物に穴をあけてしまうとの事。キツツキが木をつつくのは、「木の中にすむ虫を捕まえる」、「つついて大きな音を出し、雌を呼ぶ」、「雄に縄張り宣言をする(ドラミング)」などの目的があるとの事。この穴は、何のためなのでしょうか? - このきれいな実には、毒があるでしょうか?
- テンナンショウの実で、有毒です。
テンナンショウ(天南星)。毒性があり誤って食べると口中からのどまでに激痛がはしり、唾を飲み下すことすらできないほどになるとのこと。花を咲かせた後、実の上から真っ赤になりはじめとても目立つ。これは、おそらく、サトイモ科テンナンショウ属マムシグサの実かも? - 山野に自生する秋空に映える濃い青紫色のこの花は?
- 良く聞く名前の「リンドウ」
リンドウは、本州~奄美諸島の山野に自生し、花は濃い青紫色です。日本人の心に響く古くから親しまれてきた野草のひとつ。リンドウの仲間は、約400種類(日本は、約18種と8変種とのこと)が分布しているとのことです。晴れた日中に花が開きます。 - 下の2つの植物は、何が違う?
- 枝にある棘の位置が違います。
右(もしくは上)の植物写真が、「サンショウ」で左(もしくは下)が「イヌザンショウ」。サンショウは、トゲが対生で、イヌザンショウは互生にあります。また、「サンショウ」は。葉の香りがよく「イヌザンショウ」は悪いとのこと。「サンショウ」の葉をかいでみましたが、秋の枯れかかった時期も本当に良い香りでした。