観察 | 海の生物:37(画像をクリックすると拡大画像が表示されます。)
真鶴シーサイドキャンプ場海岸:海のギャングと呼ばれるが食べれる「ウツボ」
だれもが知っている「ウツボ」。「ウツボ」は、ウナギ目ウツボ亜目ウツボ科の魚類の総称。このウツボは、釣りをしていてつれたウツボ。「海のギャング」とも呼ばれ、大きな口を持ち歯が鋭く、手を噛まれることもあるので危険な魚の一つにされている。しかし、こちらから危害を与えない限りはおとなしい魚だ。胸鰭や腹鰭が無く臀鰭の縁が白くウナギの巨大版のような感じはするが、黄色と茶色の独特の模様・体色が気味悪さを与える。巣穴からあまり動かず、獲物を待ち伏せるが、夜になると海底近くを泳ぎ回ることもある。食性は肉食性で、魚類・甲殻類・頭足類などの小動物を大きな口で捕食する。特にタコ類にとっては有力な天敵の一つ。産卵生態は、謎に包まれている。また、地域によって食用にするところもある。 (Data:2016/05/07)
真鶴シーサイドキャンプ場海岸:海のギャングと呼ばれるが食べれる「ムラソイ」
この魚が、「ムラソイ」。青森県~宮崎県までの太平洋岸や日本海各地沿岸、瀬戸内海と国内のどこの浅い岩礁域にも生息している海水魚。「ムラソイ」は、体長が15~30㎝ほどで頭が大きくカサゴによく似ている。カサゴは体色に赤みが見られるのに対し、ムラソイは黒っぽく尾びれが丸みを帯びているところから判別できる。体色は黒褐色から茶褐色だが、若干変異があり個体差が大きい。体側に横帯があったり、腹部・胸部・頭部腹面に小黒色斑があったりする。クロソイとは、涙骨の様子で区別でき、タケノコメバルやキツネメバルの仲間とは眼隔域がくぼむことにより区別される。体長30cm程度になる。水深の浅い岩礁域を好み、磯、ゴロタ場、防波堤の足元、テトラポッド(消波ブロック)帯など、硬い底質で変化のある場所に棲息している。海底の物陰でエサを待ち、目の前を通ったり落ちて来たりしたエビ類や小魚などに飛びついて捕食する。市場にあまり出回らないが、大形のものは非常においしい魚とのこと。 (Data:2016/05/07)
真鶴シーサイドキャンプ場海岸:海のギャングと呼ばれるが食べれる「カソゴ」
この魚が、「カサゴ」。「カサゴ」は、カサゴ目フサカサゴ科に属する魚類の標準和名。全長20cm~30 cm程度で、日本近海を含む太平洋西部の暖海域に分布し、沿岸の岩礁や海中林などに生息。メバルの仲間に似ているが胸鰭上半部の後縁が浅く湾入しているところがメバルの丸みを帯びるているところと相違する。胸鰭数は17~19で、18が多いらしい。側線上方の白色斑は不明瞭で縁取りを持たない。体色には赤っぽいものから、黒っぽいものまで変異が大きい。沿岸の岩礁域に生息し防波堤のテトラポッドの合間などにもよく潜んでいる。底層に生息することが多く根魚として有名な魚。浮かんでいるということはあまりない。「カサゴ」は、卵を産むのではなく体内で受精し、卵を体内で育てて孵化させてから稚魚になった子を産む卵胎生の魚。食用魚としても人気があり、煮付け、唐揚げ、塩焼きなど様々な料理で使用されている。刺身もおいしい。 (Data:2016/05/07)
「ムラソイ」と「カサゴ」の違い上で紹介した「ムラソイ」と「カサゴ」は、良く似てにており見分けが難しい。ここでは、「ムラソイ」と「カサゴ」の見分け方を整理してみたいと思う。 |
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「ムラソイ」 ①体表の斑紋で、黒くて縞状に見える。②尾びれに白い斑点がない。 ③尾びれが丸い。 ④下あごが上あごより前に出ていない。 ⑤カサゴに比べてウロコが大きい。 ⑥目から胸鰭にかけて放射状に模様がある。 |
「カサゴ」 ①体表の斑紋で、赤系が目立つ。②尾びれに白い斑点がある。 ③尾びれが角ばっている。 ④下あごが上あごより前に出ている。 ⑤ムラソイに比べてウロコが小さい。 ⑥目から胸鰭にかけて放射状に模様がない。 |
カサゴは、カサゴ目フサカサゴ科カサゴ属。ムラソイはカサゴ目フサカサゴ科メバル属。属が違うので、ある程度外見の差があるべきなのだが、カサゴとムラソイは、本当によく似ている。色が一番わかりやすいjのだが、赤っぽいからカサゴ、黒っぽいからムラソイと決めるわけにはいかないらしい。一般的には上記の③と④の違いらしい。それでも今回は、④の判別は難しかった。 |