キャンプの食事を支えるバーナー
![]() |
外で美味しい料理を作り食べることもキャンプの大きな魅力。そんなキャンプの「食」を支える道具がバーナ。 乱暴に言ってしまえばバーナーは、自分で薪かまどを作ればできるが、ほとんどのファミリーキャンパーはバーナーコンロを利用している。 キャンプ場で自分たちが作った料理が何故か家で食べるものよりも美味しく感じるのはなぜなのだろう? 人間の味覚は、食べる周りの環境によっても大きく変わるらしい。確かに同じチェーン店でサービスが良いお店と悪いお店では味が違うように感じる。 キャンプは、食を美味しくさせる一つのサービスなのかもしれない。 |
バーナーの種類
バーナーはタイプと燃料との融合で選ぶ
バーナ選ぶにはタイプと燃料を融合して選ぶ。タイプは、大きく2口コンロの「ツーバーナー」と1口コンロの「シングルバーナー」があり、さらにシングルバーナーには、燃料缶の上に直接取り付ける「一体型」と燃料管にホースで接続する「分離型」がある。 また、「カセットコンロ」も一つのシングルバーナーかと思う。 それぞれのタイプに、ガソリン式とガス式があり全部で6通りで用途に合わせて選んでいくことが大事。 最近ではあまり言われなくなってきたのですが、基本はランタンの燃料に合わすことです。ランタンがガソリン式ならガソリン式にすることがおすすめです。 ソロキャンプの人気もあり携帯性、収納性、使いやすさを重視しシングルバーナーの利用が高まっているのも事実。 また、、バーナーだけは燃焼器具なので安い無名のブランドで信頼性が疑問に思われる製品は絶対に買わないことです。 事故に繋がったらキャンプの楽しみが突然悪夢に変わります。
バーナーのタイプ
1口コンロの「シングルバーナー」は、最もポピュラーなバーナーで主にソロキャンプなどでの使用頻度が高い。 しかし、ファミリーキャンプやグループキャンなどでもちょっとした料理を作る時に使われている。ツーバーナーと比較して携帯性、収納性、使いやすさは圧倒的に高く人気がある大きの要因にもなっている。 さらに、シングルバーナーには、燃料缶の上に直接取り付ける「一体型」と燃料管にホースで接続する「分離型」とがあるい選択の幅も広がっている。 一体型は、ゴトク部分が折りたためる商品が多くとても小型なので持ち運びやすく小型なのですが、反面接地面が狭いので安定性が良くなく、大きくて重い鍋などは使えないのがデメリット。 さらに、燃料缶を立てた上に鍋を置くので鍋からの輻射熱で燃料缶が熱くなることがある。鉄鍋などを使用しないといった注意も必要。 分離型は、この一体型の弱点を改善したバーナーです。ガス缶とバナーが直接接続されていなくホースなどで離れているのが特徴。離れていることにより、土鍋などの大きな調理器具を使っても 反射する熱でガス缶が熱くなったりせず、比較的五徳が大きいこともあり大きめの鍋等も使えるようになっています。 また、家で使う「カセットコンロ」も一つのシングルバーナーとしてキャンプで利用ができる。シングルバーナーより設置が安定していて、子どもも安心して着火できる。 燃料も家庭用のガス缶(CB缶)を利用するので柔軟に利用することできまるのだが、他のシングルバーナーよりも大きめで持ち運びにくい。比較的風に弱いなどの点もある。 逆に、ツーバーナーは携帯性、収納性、使いやすさに不便さがあるものの上のあるコンロとほぼ同等の利用が可能で大きめの鍋なども利用することできる。 ファミリーキャンプやグループキャンでのキャンプ料理には非常に重宝するバーナーだ。
比較項目 |
シングルバーナー |
ツーバーナー |
コンロ数 |
1 |
2 |
火力 |
ツーバーナーより劣る傾向 |
強い |
サイズ |
手のひらサイズ |
大きい |
重さ |
軽い |
重い |
火力 |
ツーバーナーより劣る傾向 |
強い |
バーナーの燃料
バーナー選びにはもう一つ大事なポイントがある。それは燃料。燃料には、主にホワイトガソリンを利用する「ガソリン式」、シングルバーナーなどに大きく採用されているガス式がある。
ガソリン式は、ほぼホワイトガソリンが利用され火力が強く、寒冷地でも性能低下が少なく単価的にはリーズナブルなのが大きな特徴。
しかし、着火時などにポンピングという操作が必要で取り扱いが面倒な面もがある。
ガス式は、着火や取り扱いが簡単なのが大きな特徴。しかし、燃料カートリッジががさばったり寒冷地で性能が低下する傾向があるのがデメリット。
寒冷地対応のガス缶もでてきているが少し高めに設定されている。
ガソリン式のバーナーは、ほぼコールマンしかなり最近では品薄になり、なかななか手に入りにくい状態になっているようです(2022年6月現)。
ガス式のガス缶には大きく「OD缶」と「CB缶」がある。
OD缶は、キャンプ用に作られたガス缶で自立しやすいよう底面の面積がCB缶より広めになっていて上部にバーナーを直接取り付けることができる。
アウトドア用に作られている燃料なので寒い環境でも比較的安定した火力を出せるのだが、取扱店が限られていたり価格が若干割高になるデメリットがある。
CB缶は、カセットコンロで使われている長細い缶。家で使うコンロと併用でき入手しやすく安価な点がメリット。
キャンプ場で足りなくなっても、スーパーやコンビニで簡単に買えることが便利。反面、火力はOD缶に比べて弱く寒い時期に使うなら寒冷地用のタイプの購入が必要です。
バーナー以外の火元道具
バーベキューコンロと七輪
キャンプで料理を作るための火元道具としてバーナーだけではない。バーベキューコンロや七輪もキャンプ料理の火元道具としても使える。 確かにバーベキューコンロや七輪は多くの人とバーベキューをするときにバーベキューコンロ、テーブルの上で焼肉をするときに利用するのが中心だと思うが見方を変えればこれらもキャンプ料理をする上での火元道具なる。 私はバーナー、バーベキューコンロ、七輪を持ってはいるが七輪と焚き火を利用したダッチオーブン料理が中心になっている。 ここでは紹介ははしないが、かまどや焚き火台でもキャンプ料理の火元道具として利用できる。 かまどの作り方は、本ホームページのファミリーキャンプ(19)かまど作りで紹介している。
バーベキューコンロ
バーベキューコンロも実に多くのタイプのものが販売されている。選ぶ上ではやはり、高さがある「スタンド型」なのか「卓上型」なのかが一番先に考える項目かと思う。 そして、キャンプでは「焚き火台併用型」が人気が高い。 その後に、利用する人数や形、大きさを選んでいけば良い。火元となる燃料はやはり炭。最近ではガス缶を利用できるものもあるがやはりバーベキューコンロは炭だ。 なので選ぶときには、「炭の捨てやすさ」、「火加減の調整」「組み立てのしやすさも」も検討項目の中に入るかと思う。
七輪
「七輪」は、焼肉屋などでよく見かける。個人的に言わせてもらえれば「七輪」は、炭火料理を楽しむアイテムとしては最高峰。 また、鍋などを置くこともできキャンプの火元してはかなり使えるアイテムではないかと思う。 炭の消費量が少なく、炭火の熱効率を最大限に利用できる昔ながらの道具。 なぜ、この優れた七輪が多くのキャンパーに利用されないのかの 理由は明白だ。「重い」「持ち運びが不便」「コンパクトにならない」「壊れやすい」などキャンプ用品が重要視する観点からかけ離れているからだ。 キャンプ用品で重要視される機能からかけ離れているが、本当の炭火料理をキャンプで楽しみたい人は、ぜひ「七輪」を利用してほしい。 七輪に関しては、本ホームページのファミリーキャンプ(31):キャンプで七輪で紹介している。
キャンプの火元道具は?
いろいろ説明してきたのだが、ファミリーキャンプなら扱いやすいガス缶のツーバーバーナー、そして焚き火台が併用できるバーベキューコンロの選択が初心者には無難なのだろう。