秋の味覚狩り:落花生掘りのイメージ画像

秦野の季節イベント「落花生堀り」を体験

掘り抜いた落花生の株の画像01

掘り抜いた落花生の株

残暑の9月、今年も秋の味覚狩りの季節がやって来た。秋の味覚狩りといえば、さつまいも、栗、柿などなどが思い浮かべられるのだが、落花生も秋の味覚の一つ。 落花生の収穫はだいたい9月~10月といわれ秋の味覚のひとつなのだ。そこで今回は、弘法山や丹沢の山々の緑に囲まれ、真夏の太陽のもとで育った神奈川県秦野市で特産の落花生掘りを体験しに秦野に向かった。 この時期秦野では「さつまいも掘り」も楽しめる。秦野のは、25年前から始まり9月~10月に体験できる。収穫状況によって違うのだが9月でほぼ体験が終了してしまう畑が多いとのこと。 秦野で「落花生掘り」を体験するのならば9月が無難。うまいと定評がある秦野の落花生は、もともと葉たばこ栽培の裏作。水はけ・水持ちの良い土壌、風通しが良く一日の温度差が大きい気候と丹沢山系の湧水という好条件のもとで、優れた落花生が育ち「相州落花生」として知られるようになった。 たばこ栽培が姿を消した今では、落花生が秦野の顔になっている。秦野での「落花生掘り」が体験できるのは、大きくは「大倉掘り取り観光組合(TEL.0463-88-6180)」、「丹沢秦野観光農業研究会(TEL.090-4522-0806/TEL.090-1033-6344)の二つの地区。 今回は、ファームスクエア「丹沢の森」にある「丹沢秦野観光農業研究会」で「落花生堀り」を体験。いづれも、各組合への事前予約、確認が必要。畑の中で、自然に触れ合いながら体験できる「落花生掘り」は都会では味わえない空間がある。 「落花生堀り」の体験費用も一律のようだが年々変化しているようで事前確認をした方が良い。今回の私たちの体験は、15株1000円だった。ぜひ体験を・・・。

神奈川県は「落花生栽培発祥」、地域は?
今回利用した「丹沢の森」の画像02
落花生畑の画像03

落花生と言えば、千葉県が有名だが実は日本の本州で初めて落花生を栽培したのは神奈川県はいわゆるの地で、これが意外と知られていない。 しかし、神奈川県のどこが発祥の地かというと秦野、大磯、二宮と諸説あり、それぞれの地域で発祥の地と表現され小さな戦いがあるようだ?

落花生堀り
受付の画像04

正直、どこが受付かわからない。今回は事前に電話をしファームスクエア「丹沢の森」の受付に来てと言われたがだれもいない。落花生畑の人が運よく着て直接畑で受付してくれとのこと。事前に電話でしっかり受付場所を確認しておいた方が良い。

落花生畑に向かうの画像05

受付で説明された道順で落花生畑に向かう。正直、標識などはない。採集状況により畑の位置がかわるので、その時その時畑を目指さなければいけない。受付時の対応をもう少し親切にしてもらえるとありがたい。案内図があるのだがまったくわからん図。

人だかりが見えてきた。落花生畑か?の画像06

畑の中に人だかりが?おそらく落花生畑と思い人だかりをめざすし歩く。

落花生畑だと確認の画像07

落花生畑と確認できたので、畑の入口を探す。

料金を払いカゴをもらい畑への画像08

畑の入口に受付の人がいるので取る分の株数を言い料金を払う。支払後、カゴかもらえるのでそのカゴを持ちいざ畑へ。

落花生畑に入るの画像09

落花生畑に入る。畑なので、当然服装は長靴など土まみれになってもいい服装がいい。土まみれになるよ~。

落花生の根元から株を引き抜くの画像10

落花生掘りのはじまり。落花生は、地上に実としてなっているのではなく土の中にある。なので、落花生の株を根元から株ごと手で引く抜くのが「落花生掘り」。

土の中で育った落花生が見えるかなぁの画像11

落花生は、枝に実るのではなく受精してできた子房が土に向かってどんどん伸び土にささり土の中で子房柄がふくらみ土の中にできる。根にできるのではなく自ら土にささり成長するので「落花生」と言うとのこと。

抜いた落花生株をカゴへの画像12

決まった「落花生掘り」のやり方はないのだろうが、まずは掘った株をカゴに入れていく。このカゴは10株をしないうちにあふれてしまうまでになる。

掘った落花生を株から取っていくの画像13

カゴがいっぱいになったら、抜き取った株からひとつひとつ落花生を取っていく。

軍手は必須の画像14

私たちは忘れてしまったので素手で「落花生堀り」をしたが、軍手は必須。長くつ、軍手は、「落花生堀り」の必需品だ。

形の良い落花生を取ろうの画像15

落花生の株を引き抜くまでは、どのような落花生が実っているのかわからない。日常見る二つ膨らみが基本なのだが、一粒のものや小さな形の落花生もあるので食べられそうな大きさの落花生を取り外そう。

取り外した落花生の画像16

取り外した土まみれの落花生をビニール袋に入れる。ビニール袋は畑においてあった。私たちは忘れてしまったので素手で「落花生堀り」をしたが、軍手は必須。長くつ、軍手は、「落花生堀り」の必需品だ。

腰が痛くなるよ・・・ の画像17

落花生堀りは、引く抜く時も落花生を取り外すときも腰を低くするので、腰が弱い人は小さなイスをもっていくと楽かもしれない。子どもはなにも感じないのだが、大人は腰が痛くならないように工夫を・・・

落花生堀りのようす①の画像18
落花生堀りのようす②の画像19
落花生を取った株は畑の端への画像20
落花生の泥を落とすの画像21

落花生のでき方

落花生のでき方の画像22

は、殻に入ったマメであるので枝に実っているかと思われがちなのですが、実は土の中にできる。落花生は、マメ科の植物であり殻がないものピーナッツと呼ばれている。 落花生は、他の豆とは全く違うでき方をする。落花生の花は、早朝に咲いて昼にはしぼんでしまう。落花生の花は、花粉がめしべについて受粉をし花のもとにある子房で受精する。 受精後一週間もすると子房の元が伸びて、根のように下を向く。この伸びた部分をといい、土にささり土の中に豆のサヤをつくり落花生となります。 花が落ちてそこで実がなるので「落花生」と呼ばれている。

落花生の花の画像23
子房柄(しぼうへい)の画像24

家で落花生をゆでる!

乾燥させた落花生は、通常は畑で1週間程度天日干しにするらしいで、落花生掘りで収穫した落花生は「ゆで落花生」にするのが一番手っ取り早く、掘り立ての落花生の塩ゆでは格別。 やり方は簡単で収穫してきた落花生をゴシゴシと洗って泥を落とす。その後に殻付きのまま塩を入れた塩水でゆでるだけ。塩かげんは、ゆでる水に対して3〜4%程度で目安は1Lの水に大さじ2程度とのこと。 30分~40分程度でゆであがる。余った場合は、冷凍保存できる。冷凍保存する場合は、少し硬い程度で解凍は自然解凍する。

落花生を洗い泥を取るの画像25
ゆでる前の落花生の画像26
ゆで上がった落花生の画像27
ゆで上がった落花生の画像28

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