箱根七福神の各社寺(2)

箱根神社(はこねじんじゃ):元箱根0460-83-7123

箱根神社は、関東屈指の神社。多くの御神木がそびえる箱根神社は、箱根のパワースポットの中心的な存在だ。箱根神社は、国道1号線沿いにあり人気の観光地でもある。この箱根神社に、箱根七福神の恵比寿様がある。恵比寿様のお社は、箱根神社や九頭龍神社本殿への石段は登らず、神社内の西側にある。お堂の扉も閉ざされたままで寂しい。住職さんしか開けられないとか??? 朱印は、箱根神社のお守りなどが販売されているところで押してもらう。ここは、人気スポットの箱根神社と九頭龍神社への参拝もしたい。

恵比寿(えびす)

恵比寿は、大国主命の御子と伝えられていて、「大漁追福」や「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす漁業、商業、農業の福神。智恵を働かせ体に汗を流して働けばこの神が福財を授けるという信仰の神様。 恵比寿は、釣竿を持ち鯛を抱えた姿の福神で、関西では「えべっさん」の愛称で親しまれている。恵比寿の釣竿と鯛は、釣竿は一匹の鯛しか釣ることができないが,それを根気良く続けていけば,やがて自分の体と同じくらい大きな鯛を釣ることができるようになるという意味があるという。

箱根神社の画像20
恵比寿様のお社の画像21
恵比寿のお社の画像22

阿字ケ池弁天(あじがいけべんざいてん):[芦之湯]0460-83-6531

阿字ケ池弁天は、元箱根から国道1号線を小涌谷に向かう途中の芦の湯にある。二つの源泉を持つ老舗旅館の「きのくにや」の前を過ぎ、元阿字ケ池だった広い広場にでる。広場の右手奥に赤い鳥居が見えるので、そこが阿字ケ池弁天(弁財天)のお社だ。林の暗い中にあり若干ぶきみな感じがする。しかし、箱根七福神の中では唯一従来からお祭りされているもので、他の六福神とは一味も二味も違う七福神像になっている。朱印は、旅館「きのくにや」で押してもらうことになる。

弁財天(べんざいてん)

弁財天は、七福神の中で紅一点の女神。インドの神話で「サラスヴァティー神」と呼ばれ、蛇を従え財や富をもたらす女神とされ、「美」や「音楽」、「技芸」、「学問」をつかさどる福神。また、蛇を従え財や富をもたらす女神、お金を増やしてくれる女神とされている。「水」にかかわる場所に安置されているとのこと。ふつうは琵琶をもった姿で有名なのだが、ここの弁財天は蛇の体に女性の頭という不思議な姿。芦之湯にある野原の一角の祠で、戦前まであった阿字ヶ池弁天にちなんでいるとか。

阿字ケ池弁天の画像23
弁財天のお社の画像24
弁財天像の画像25

山王神社 (さんのうじんじゃ):小涌谷0460-82-4126

山王神社は、箱根小涌園のユネッサンの敷地内にあり、藤田平太郎男爵の別荘の守り神として建てられたといわれている。広い箱根小涌園のユネッサンの敷地内にあるので、山王神社近くに駐車できないと見つけにくい。場所がわからない場合は、ユネッサンの受付で聞く方が懸命。場所は、箱根茶寮「椿山荘」のところだ。朱印は、山王神社の出口にある箱根茶寮「椿山荘」でもらえる。参拝が夜になってしまった。

福禄寿(ふくろくじゅ)

福禄寿は、道教の福神で道教で強く希求される3種の願い、幸福、封禄、長寿の三徳を具現化したもの宋の道士天南星の化身や、南極星の化身(南極老人)とも言われ、七福神の寿老人と同体、異名の神とされていて「福徳」・「人徳」・「長寿」の神様。その姿は、背が低く、長い頭、長い髭、巻物を結んだ杖を持ち長寿のシンボルともいえる鶴を伴い仙人のような人物。

山王神社の画像26
福禄寿のお社の画像27
福禄寿像の画像28

番外編(箱根神社と九頭龍神社)

箱根七福神の恵比寿様は、箱根神社にある。しかし、箱根神社の恵比寿様のお社は箱根神社の西側にあり、観光地で有名な箱根神社と九頭龍神社を見ることができない。箱根神社と九頭龍神社は、箱根の観光地の中でも一度は行きたいスポット。箱根七福神巡りに、箱根神社と九頭龍神社への参拝もぜひ取り込んでほしい。 「箱根神社」は、関東総鎮守箱根大権現と尊崇されてきた名社で、交通安全・心願成就・開運厄除に御神徳の高い運開きの神様として信仰されている。平安朝初期に箱根路が開通し往来の旅人が当神社に道中安全を祈ったとのこと、その後鎌倉期に、源頼朝が箱根神社を信仰し北条氏や戦国武将の徳川家康などの武家による崇敬のお社として栄えた。明治初年に、神仏分離により関東総鎮守箱根大権現から箱根神社と改称された。昭和天皇・皇后両陛下・皇太子浩宮殿下が御参拝し年間2千万人を越える箱根有数の観光スポットになっている。箱根神社は今では、多く人に崇敬される「金運」「恋愛運」「勝負運」「商売繁盛」など運気アップの一大パワースポットと称されている。名だたる武将が、神前に「矢」を献上し戦勝を祈願したといわれ、神社の敷地内にある樹齢1200年の「矢立ての杉」は、巨木の強力な浄化スポットとされている。

箱根神社への石段の画像29

箱根神社への石段

箱根神社の画像30

箱根神社

九頭龍神社(新宮)の画31

九頭龍神社(新宮)

龍神水の画像32

龍神水

安産杉の画像33

旧東海道 箱根杉並木

箱根神社への参道の画像34

箱根神社への参道

箱根の「九頭龍神社」は、日本屈指の九頭龍/龍神の神社。九頭龍神社と名がつけられている神社は、小さいものを含めると全国各地にあるのだが、その中でも箱根の九頭龍神社が一番有名。芦ノ湖湖畔にあるのが、九頭龍神社の「本殿」で、箱根神社境内にあるのが、「新宮」。九頭龍神社の本殿は、芦ノ湖の湖上に立っているので船でしか渡ることが出来なかったが、平成12年に箱根神社の境内に分社として箱根神社の横に新宮を建立しお参りしやすくした。芦ノ湖のほとりにたつ「九頭龍神社 本宮」の鳥居は、箱根を代表する撮影スポットにもなっている。龍神は、水を司るので、事業発展、縁結びなどにご利益があると言われ、近年では縁結びの神社として女性に人気がある。かつては、九頭龍明神と呼ばれていて箱根神社とともに日本の一大パワースポットになっている。九頭龍神社の側の階段を降りるとずらりと並んだ9つの龍がいて、龍の口から水が流れ落ちている。この水が、境内から湧き出たご神水。この水は「龍神水」と呼ばれ、口に含むと不浄を清め良い物を引き寄せると言われている。また、龍神水の近くにある大きな杉の木が「安産杉」。木に大きな穴が開いていて、まるで母胎のような形をしていることから、安産の神として祀られるようになった。かつて、源頼朝もこの安産杉に妻 政子と安産祈願をしたそうとか。そして無事産まれたのが、第三代将軍の実朝。箱根神社と九頭龍神社は、歴史的な名だたる武将のパワーを感じるスポットであることには間違いない

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