アニラオの海の生きもの(8):キンチャクダイの仲間(4種)
ギンポの仲間(1種)・ゴンズイの仲間(1種)・ブダイの仲間(2種)
和名:サザナミヤッコ 千葉県以南から西太平洋の珊瑚礁や岩礁域に生息する。幼魚は、黒潮により本州~九州太平洋岸の潮だまりでも見ることができる。成魚は、40cmにもなり背鰭および臀鰭の後端は長く伸び体側に暗色斑が多数あり鰓蓋棘は青い。幼魚の体色や斑紋は、成魚とは大きく異り、紺色の地色に白色横帯がある。 |
和名:タテジマキンチャクダイ(若魚) 相模湾辺りから西・中部太平洋、インド洋などに分布し大きいものでは全長40cm程に成長する。体は強く側扁し体高は高い。体色は成魚と幼魚では著しく異なっている。成魚では黄色い地に紺色やコバルト色の縦縞が何本も走っているが、幼魚では紺色の太い縞が体の後半部分で渦巻き状になる。 |
和名:タテジマキンチャクダイ(成魚) 相模湾辺りから西・中部太平洋、インド洋などに分布し大きいものでは全長40cm程に成長する。体は強く側扁し体高は高い。体色は成魚と幼魚では著しく異なっている。成魚は、黄色い地に紺色やコバルト色の縦縞が何本も走っていて渦巻状の帯びは縦縞に近づき、細くなっていく。 |
和名:アブラヤッコ 「アブラヤッコ」は、駿河湾以南から西太平洋の珊瑚礁や岩礁域に生息。水深50m以浅のサンゴ礁や岩礁で見られる普通種。ペアもしくはハレムを形成する。体色は黒色で、体側中央部には大きな白色斑がある。臀鰭縁辺は黄色で、その内側には青い縦線が入る。腹鰭は黄色。 |
和名:オウゴンニジギンポ 「オウゴンニジギンポ」は、伊豆半島以南、西太平洋に分布する。サンゴ礁域、岩礁域の礁斜面、礁湖、水路などに生息するが、リーフ内に多く生息する。体色は青みが強い灰色と黄色で眼を斜めに通り背鰭基部にまでのびる黒色帯がある。岩肌の穴を巣にしているが、遊泳性があるので単独で海底近くを浮遊していることが多い。 |
和名:ゴンズイ 「ゴンズイ」は、体長10cm~20cmのナマズ目の海水魚。茶褐色の体に頭部から尾部にかけて2本の黄色い線がある。集団で行動する習性があり、特に幼魚の時代に著しい。幼魚の群れは巨大な団子状になるため、「ごんずい玉」とも呼ばれる。背びれと胸びれの第一棘条には毒があり、これに刺されると激痛に襲われることで有名な魚。 |
和名:ハゲブダイ(雄) 「ハゲブダイ」は、駿河湾以南からインド・太平洋域の珊瑚礁や岩礁域に生息する。ハゲブダイ属およびアオブダイ属は雄型・雌型で色彩が著しく異なる。雌型の色彩は灰褐色から茶褐色で、尾柄部より後方は白っぽい。尾鰭には黒色斑があることが多い。雄型の体色は鮮やかな青緑色で、通常は腹部に1-3本の青緑色縦帯を有する。雌雄とも色彩には変異が見られる。頭部は丸くこぶ状にはならない。 |
和名:ブチブダイ 「ブチブダイ」は、珊瑚礁域で普通に見られ、幼魚期は本州南部の太平洋岸にも出現することがある。頭部は丸くて体高がやや高く、暗緑色の体色で鰓蓋上方に緑色斑がある。雌型の体色は暗色で、体側には多数の白色縦帯を持つ。幼魚は背部が淡緑色、腹側が暗色で、小白色斑が散在、尾鰭基部付近に淡色横帯が見える。 |