アニラオの海の生きもの(9):クマノミの仲間(7種)・ツノダシの仲間(1種)
和名:カクレクマノミ カクレクマノミは、インド洋、太平洋などのサンゴ礁に幅広く生息し、クマノミの中で最も人気のある種のひとつ。細長い体つきをしオレンジ色の体に3本の白い帯と黒いひれがある。成長すると体長は8cmほど。センジュイソギンチャクやハタゴイソギンチャクなどのと共生し性転換する事でも有名。 |
和名:ハナビラクマノミ ハナビラクマノミは、奄美諸島以南、インド洋、西太平洋に分布。サンゴ礁域の礁湖、礁斜面などに生息。体色は、オレンジ色が淡くピンク色に近い。全長9cmで、体側には白色横帯は無いが、頭部に幅の狭い白色横帯がある。センジュイソギンチャク、ハタゴイソギンチャクと共生する。他のクマノミ類と同様に雄性先熟型の雌雄同体魚。 |
和名:ハマクマノミ(雄) ハマクマノミは、西太平洋、インド洋、アフリカ東岸などの熱帯域に生息しているクマノミの仲間。日本では奄美大島より南に分布している。体は長い卵形で強く側扁し、尾びれの後縁は丸い。吻は短く、体色は朱赤や暗い赤色で、頭部の背縁から眼の後を通る白色の横帯がある。タマイタダキイソギンチャクなどと共生している。 |
和名:ハマクマノミ(雌) ハマクマノミは、幼魚では2~3本の白色の横帯が見られるが、成長するにつれて頭部の帯だけが残る。雌の方が雄よりも体が大きく体色はやや黒い。オスの体長は約6cm、メスの体長は約10cmになる。成長とともに黒みが増し、老成した大型なメスでは全身がほとんど黒色になる。 |
和名:クマノミ クマノミは、最大で雄は10 cm、雌は15 cm程度まで成長する。体はずんぐりしている。体色には地域変異があり通常は、背側が黒、腹側が橙黄色で、黒い部分は成長とともに拡大する。吻は橙から桃色である。体には2本の白い横縞があり、1本は眼の後方に、もう1本は肛門の上にある。背鰭は橙黄色で、尾柄は白い。 |
和名:クマノミ(黒) この写真のクマノミは、体が真っ黒なので、かなり成長しているクマノミだろう。クマノミの仲間は、体から粘液を分泌する。この粘液が、海水よりも濃いマグネシウムが混ざっていて体の表面を覆っているのでイソギンチャクの毒が反応しないとのこと。 |
和名:セジロクマノミ セジロクマノミは、沖縄以南の西太平洋に分布し浅海のサンゴ礁域、礁湖や外縁に生息する。体色はオレンジ色で、唇から背中を通り尾鰭基底部まで達する白線がある。全長15cmでクマノミの仲間では、本種のみ体の背縁に白色縦帯がある。イソギンチャクへの依存度は高く、離れて泳ぐ事はあまりない。 |
和名:ツノダシ ツノダシは、スズキ目・ニザダイ亜目・ツノダシ科に分類される魚で、本種のみでツノダシ科ツノダシ属を形成する。チョウチョウウオ科の魚のような色彩をしているが、チョウチョウウオ科とは別科。長く伸びた背びれが特徴で、背鰭第3棘が長く伸び眼隔部に小さな突起を有し、尾鰭が黒い。 |