アニラオの海の生きもの(5)
和名:ソライロイボウミウシ 「ソライロイボウミウシ」は、珊瑚礁域や岩礁域に生息しているごく普通のウミウシ。タマゴイロイボウミウシに似るが黒線が「ソライロイボウミウシ」は縦に入るので見分けができる。体色は、水色がかった白で突起の先端は黄色味を帯びている。触覚は黄色で、体の中心を縦に走る黒い線がある。 |
和名:オトヒメウミウシ 「オトヒメウミウシ」は、綺麗な色なのでよく目立つ。潮通しのよい内海のサンゴ礁域に生息し、季節を問わず見られるがそれほど多いウミウシではない。体長は最大で75mm。背面が黄色で紫色の斑紋が散在し、斑紋を白色または淡黄色の輪が囲むようにある。周りの端が紫色に帯びていて触角と鰓は黄色。 |
和名:ムカデミノウミウシ 「ムカデミノウミウシ」も、普通に見られるウミウシ。体色は、きれいな水色~薄紫色をしていて、ムカデのような形をしている。ムカデミノウミウシは、餌として取り込んだ褐虫藻という単細胞藻類を体内に共生させ、その共生藻の光合成エネルギーでできた脂質や炭水化物などをエネルギーとして取り入れる、珍しいウミウシ。 |
和名:シンデレラウミウシ シンデレラウミウは、紫色の体に周辺が白の帯で囲まれコントラストがバツグンの綺麗なウミウシで、黄色の触角、鰓が鮮やか。命名もこの黄色の触角、鰓からきたらしい。紫色のカイメンを食べ、体長は普通15~30mm程度で最大で50mm~100mmになる大型種で肉厚もあるので人気がるウミウシ。個体数もあまり多くないらしい。 |
和名:キイボキヌハダウミウシ 「キイボキヌハダウミウシ」は、体色が白色、まれに黄色味の強いものもいる。体表全体に黄色から橙色のイボ状突起があるのが特徴。触角と二次鰓の葉脈部分はイボ状突起と同じ色。他のウミウシなどの体液を吸うので獰猛なウミウシとも言われている。色彩変異はほとんど無く、特徴も多いので他種と見間違える心配はあまりない。 |
和名:ブチウミウシ 「ブチウミウシ」は、パンダのような斑紋があるウミウシ。斑紋は茶褐色で淵が特に明瞭になっている。触覚と鰓もクロに近い茶褐色をしていて、体長約2.5cmだが6cmの固体も発見されているとか。乳白色の体に絨毛のような黒い突起が円となって背中を覆っている姿は、まるで海のパンダ。カイメンを食べ潮通しの良い岩礁を好む。 |