アニラオの海の生きもの(15):ハゼの仲間(8種)
和名:ハタタテハゼ ハタタテハゼは、琉球列島以南のインド洋・西太平洋に分布。浅海のサンゴ礁域の外縁や斜面、礁湖、ドロップオフなどのサンゴと砂の混じった砂礫底に生息。体長5cmほどで、第1背鰭前方が著しく長く尾鰭は丸い。体型はやや側扁し頭部は円筒形。体色は頭部前方が淡黄色でやがて乳白色になり尾鰭にかけて赤褐色のグラデーションとなる。 |
和名:ヒメダテハゼ ヒメダテハゼは、サンゴ礁域に生息する。体長6cmほどで、体色は少し乳白色で頭が大きく体高が高い、第1背鰭に微小黄色点が密在する、眼下に垂線がなく頭部や体側前方に上後方に向かう横帯がある。横帯は、体側に5本あり、尾鰭基底部の6番目は不明瞭。ミナミダテハゼと似ているが目の下にラインがないのがヒメダテハゼ。 |
和名:ダンダラダテハゼ ダンダラダテハゼは、内湾のサンゴ礁域の礁斜面に生息。体に5本の褐色横帯があり、横帯の模様が乱れていて、横帯と横帯の間に白っぽい体色面に横帯と同じ色の色彩斑が点在している。横帯の色は、やや赤みがかった薄い茶色などで、口のうしろ部分に赤い模様が有る事が特徴。鰓蓋上のにある1本目の横帯は他の4本よりやや細く赤褐色をしている。 |
和名:カニハゼ カニハゼは、フィリピン沿岸からミクロネシアなどに分布し日本国内にいない。水深30m位までのサンゴ礁域や岩場の内湾砂泥底などに生息。砂底にある岩陰などに隠れていることが多い。ふたつの黒色の丸い眼状斑が第一、第二背びれに一つずつあり、体色は淡い褐色を帯びている。眼を通る1本の暗色の横筋があり腹びれやしりびれは黒。 |
和名:ダテハゼ ダテハゼは、千葉県以南で沿岸の岩礁域の砂地やサンゴ群落近くの砂礫底に生息。体色は白地に茶褐色の横帯が5本あり、下顎に縦スジが1本あり頭部と背中には鮮やかな青小斑があり、頬部に水色の斑点が出ることもある。眼の後方は、褐色の縦帯があり体長は13cmほど。ニシキテッポウエビと共生する。 |
和名:アカハチハゼ アカハチハゼは、本州中部以南の太平洋に分布し沿岸の浅海の岩礁域、サンゴ礁域の砂底に生息。体は細長く、やや円筒状で頭部はやや側偏。後頭部がわずかに隆起する。上顎は下顎より長いく第一背鰭の第二棘は、先端が糸状にのびる。 体色は、乳白色、頭部前方は鮮やかな黄色で、頬部に輝青色の縦帯があるのが特徴。また、背鰭に淡赤色縦帯がある。頭部前方の黄色の濃淡は地域によって違う。 |
和名:アケボノハゼ アケボノハゼは、西太平洋やインド洋などに分布し潮通しのよい砂底や礫底などに生息。。体は細長く、背びれの前半部は伸張。体色は、体前半部は乳白色、後半部は紫色、吻端は紫色で背びれやしりびれ、尾びれなどの先はオレンジ色。完全な底性ではなく、底から少し離れて、潮に向かってホバリングしていることが多い。一夫一婦で、多くの場合ペアで生活。体長6cmほど。 |
和名:ヒレフリサンカクハゼ ヒレフリサンカクハゼは、内湾の湾口から湾口、サンゴ礁域の礁原、礁斜面、ドロップオフの水深は2-30mに生息。体長は5cmほどで、第一背鰭の先端部は暗色。第一背鰭の形状は三角形で虹彩が赤褐色が特徴。下顎が上顎より前に出ている。第一背鰭を立てたり倒したりしながら少しずつ前進する行動から和名がついた。 |