アニラオの海の生きもの(16):ヒトデの仲間(8種)
和名:ジュズベリヒトデ ジュズベリヒトデは、紀伊半島以南の珊瑚礁域に分布している目立つヒトデ。大きさは5cm程度で、盤中央と腕の先端は鮮朱色になる。それ以外の場所には鱗状の模様が入り通年観察できる。模様の似たヒトデに「アミメジュズベリヒトデ」があるが、盤が暗色なのがジュズベリヒトデで盤の色が足の付け根と変わらないのがアミメジュズベリヒトデ。 |
和名:アカヒトデ アカヒトデは、岩礁や砂底に普通にみられ本州以南のフィリピン,マレー諸島に分布するヒトデ。体長 9cm程度で、表面は硬くうろこ状で裏側は黄色の管足があり体は赤橙色。ヒトデは平べったい体と5本の足が特徴。腕にこぶがあることが多い。これはアカヒトデヤドリニナ(小さな巻貝の1種) の寄生を受け腕に瘤状のふくらみをもつ。肉食で主食は貝。 |
和名:アオヒトデ アオヒトデは、直径:20~25cmで体表色が青色の大型のヒトデ。腕数は、5本。南西諸島以南の亜熱帯・熱帯の浅海に生息し主に海底の有機物や微生物を食べる。腕を自分で切ることで無性生殖を行う。有性生殖を行う場合には、5本の足で体を持ち上げ背口盤にある肛門から放卵・放精を行う。青い個体が多く見られが、緑色や褐色がかった個体もある。 |
和名:カワテブクロ カワテブクロは、奄美大島以南に生息するヒトデ綱オレアステル科で野球のグラブのようなヒトデ。腕は短くて太く先が丸い。全体が厚ぼったく腹面は平で棘がない。体表は、小顆粒に覆われざらざらしている。黄橙(おうとう)色、または赤色の斑点(はんてん)が紋をなし、体の主部を覆う。斑点は呼吸のための皮鰓(ひさい)部分。背面中心に肛門がある。 |
和名:マンジョウヒトデ マンジョウヒトデは、小さな頃は5本の腕が確認できるが成長に伴い体高が高く腕は短くなり、全体的に丸みを帯びてくる。大きなものは30cm近くになりほぼ円形に近い五角形のヒトデ。ウミバコとか英名ではクッションスターとも呼ばれている。背面はあらい顆粒が一面に生じてざらざらし,青,緑,灰,黄色などの地に濃淡の円形斑紋が同心円状に並んでいて腹面は黄褐色。 |
和名:オニヒトデ オニヒトデは、紀伊半島の以南のインド洋から西太平洋に分布するヒトデ。腕は13~16本あり,長さは約 30cm。多数の腕があり毒を持った棘が全身にびっしりある。この棘が、人間の皮膚に触れると激しい痛みを伴い最悪の場合は死に至ることもある。石灰藻やデトライタスに加えて珊瑚を捕食する。沖縄などのサンゴ礁帯に大量発生し珊瑚を食べつくすことで社会的な問題として取り上げられる。 |
和名:アオヒトデ このアオヒトデは、褐色がかった個体。 |
和名:ルソンヒトデ ルソンヒトデは、本州中部以南の南日本やインド洋~西太平洋のサンゴ礁に生息し普通に見られる中型のヒトデ。 体表は赤や赤褐色、黄褐色、黒褐色など様々で、腕の数も4~8本変異が大きく差がある。体表には短い突起が密生しざらざらしていている。自分の腕を切り、切れた腕から再生することで増えることができ繁殖する。 |