アニラオの海の生きもの(13):チョウチョウウオ(2種)
テンジクイダイの仲間(5種)・ヨウジヨウジウオの仲間(1種)
和名:ヤリカタギ ヤリカタギは、相模湾以南の太平洋とインド洋のサンゴ礁域に分布。体は卵形で全長15cmに達する。体高が低く、背びれとしりびれは角張ることと、臀びれに棘(とげ)が4個もある。体側の連続した「く」の字状の模様。成魚の尾鰭は黒いが、稚魚は、背鰭から臀鰭にかけて太く淡色に縁取られた黒色横帯があり吻端は黄色と、成魚の色彩とは異なっている。 |
和名:クラカケチョウチョウウオ クラカケチョウチョウウオは、和歌山県以南の西部太平洋、オーストラリア北西部に分布し、サンゴ礁域に生息しやや内湾性。目の周囲の黒い斑点が、パンダのようになっているのが特徴で、体長16cm程度で体側の模様は斜線、眼を通る帯は眼上方と頭頂部の間で分断される。日本では比較的少なく、性質は極めて臆病。 |
和名:ヒラテンジクダイ ヒラテンジクダイは、奄美大島以南のインド・太平洋域に分布し珊瑚礁の内湾で珊瑚の枝間に生息。体側に5~6本の赤褐色縦帯があり尾柄後端中央に数個の褐色斑がある。前鼻管が短く体が薄く側偏する。眼から延びる縦帯の1本は短く切れることがヒラテンジクダイの大きな特徴。青い目も特徴だ。 |
和名:キンセンイシモチ キンセンイシモチは、南日本から琉球列島で見られるタイプで、岩礁域やサンゴ礁域に群れで生息する体長6cmほどの小型種。体色は、橙色と白色あるいは淡青色の縦帯がある。鰓蓋から腹部にかけての白色あるいは淡青色の縦帯が破線ではなく実線状。体側中央の橙色縦帯が尾柄部でとまることなどの特徴があり、スジオテンジクダイと見分けられる。 |
和名:ヤライイシモチ ヤライイシモチは、浅いサンゴ礁域や岩礁域に生息するテンジクダイの仲間。体色は淡褐色地に焦げ茶色の縦縞がある。尾柄に黄色点があり中央が黒い。体側の縞が5本と少ない。幼魚は内湾やごく浅いところにも出現することもあり全長9 cmになる。 |
和名:アオスジテンジクダイ アオスジテンジクダイは、インド洋や西・中部太平洋、伊豆諸島辺りより南に分布。体は、楕円形で側扁し体高はやや高い。口は大きく、眼も大きく吻長は眼径よりも短い。体色は黄色を帯びたようなオレンジ色で、吻端から眼の上下方を通る青い縦線がある。尾柄には幅の広いはっきりとした暗色の横帯があり側線鱗の孔器部分は暗色の点列状膜になる。 |
和名:リュウキュウヤライイシモチ リュウキュウヤライイシモチは、本州中部以南の西太平洋、インド洋、紅海に分布しサンゴ礁域の礁湖、礁斜面の岩穴や岩礁域に生息。幼魚は尾柄部に眼状黒斑があるが成魚では不明瞭となる。体色は淡褐色地に褐色縦帯が8本ある。犬歯が大きく一見して分かるほど。全長17cmになるテンジクダイ科の大型種。 |
和名:マッシュルームコーラルパイプフィッシュ マッシュルームコーラルパイプフィッシュは、スズキ系トゲウオ目ヨウジウオ科とヨウジヨウジウオの仲間。ある図鑑によると、フィリピン・マレーシア・インドネシア・パプアニューギニアにしか生息しない珍しい魚。スレンダーパイプフィッシュと呼ばれることもある。標準和名はないマッシュルームコーラルを宿主とする。体は白く、眼上を通る赤色の線がある。口は極端に上を向いている。ペアで居る事が多い。 |