アニラオの海の生きもの(11):
スズメダイの仲間(7種)・トラギスの仲間(1種)
和名:ソラスズメダイ ソラスズメダイは、千葉県、新潟県以南、西太平洋の暖海に分布し岩礁域の転石地帯やサンゴ礁の浅場、外側斜面に生息する。全長10cmで体高は低く、長楕円形でコバルト色の体色に尾鰭が黄色いのが特徴。黄色い部分の大きさは地域や環境によって差があが、ミクロネシアで見られるものは、腹部から体側後部まで黄色いものが多い。 |
和名:アオバスズメダイ アオバスズメダイは、奄美大島以南の西部太平洋に分布しサンゴ礁域や岩礁域の水深2~15mに生息し枝状サンゴの周囲で群れを作る。体色は鮮やかな青緑色でデバスズメダイと似るが、胸鰭の基部に黒班がある事で区別できる。胸鰭軟条数は19-20あり体長8cm。 産卵期は夏で、岩礁に卵を産みつけ、ふ化するまで雄が保護する。 |
和名:ヤマブキスズメダイ ヤマブキスズメダイは、琉球列島以南の西太平洋に分布。体長10cmで、背鰭は13棘で体色は鮮やかな黄色。体高が高く著しく側扁している。一様に黄色く腹側はやや淡いか白い。ソフトコーラルの多い崖を好み、幼魚は群れるが、成魚は単独で縄張りをつくっている。ムチカラマツなどに卵を産み付ける。食性は主に動物性プランクトンを食べる。 |
和名:クロオビスズメダイ クロオビスズメダイは、西太平洋のサンゴ礁の隙間などに生息。日本では少ない種類。全長5cmで、体側の後半部分に背鰭軟条から臀鰭軟条におよぶ幅広い黒色の横帯がある。通常潮通しのよいサンゴ礁で枝状サンゴの間に棲むる。沖縄石垣島がクロオビスズメダイの生息北限とも言われる。 |
和名:クロスズメダイ(幼魚) クロスズメダイは、奄美大島以南に生息しているスズメダイで浅い岩礁の海底に生息。スズメダイの仲間では大きくなり全長15cmを超える。成魚の体は黒というよりは紺色の色彩で、背鰭、臀鰭、および尾鰭の端は丸みを帯びる。写真は幼魚で、白っぽい体で吻部~背鰭にかけての背部は黄色っぽくなり親とは色彩がまるで異なる。 |
和名:ネッタイスズメダイ ネッタイスズメダイは、西太平洋・インド洋の水深1~14mの珊瑚礁に生息。枝状サンゴをすみかとしその周辺に小さな群れ他のスズメダイの群れとも混ざりすむ。体長は5cmで、楕円形で強く側扁していて吻は短くて口は小さく、体色は一様に黄色で鮮やか。胸鰭基底上端にある黒色斑は小さい。幼魚も成魚とほぼ同じ色彩だが黄色みはさらに強い。 |
和名:ミスジリュウキュウスズメダイ ミスジリュウキュウスズメダイは、インド洋から西部太平洋の浅い海のサンゴ礁域に分布。全長8cm程度の小型魚類で、体色は白く頭部から体側にかけて3本の黒色横帯をもつ。背鰭は縁辺から鰭膜中央付近が黒色、背部に近い場所に淡色域があり体側の2本目の黒色横帯によって淡色域は分断される。尾鰭は淡色で、黒色横帯がない。 |
和名:ハワイトラギス ハワイトラギスは、相模湾以南からインド・太平洋のサンゴ礁に生息。比較的小型で、体長約13 cm程度。白く鮮やかな赤い横帯や斑紋があるのが特徴。尾鰭の上下が長く延びますが、小さな個体では延びません.背鰭前方が赤色に縁取られた黒色で,鰭膜の前方からにかけて黒色斑点が並ぶ。 |