
一番人気のホワイト・サンズ・ビーチの朝
タイ東部の国境にあるトラート県には、観光として行けるチャーン島・マーク島・クート島と言う3つの島があります。本ホームページでは、すでにクート島とマーク島を紹介しました。そして今回、残りの一つチャーン島を紹介したいと思います。
チャーン島は、プーケットについでタイの中では2番目に大きな島で海洋国立公園に指定されています。島の形が象に似ていることからタイ語で象(チャーン)の島=チャーン島と名付けられたとのことです。
トラート県にある3つの島は良く「タイ最後の秘境」などの宣伝文句が使われていますが、個人的な感覚ではチャーン島は手つかずの海と自然が多く残されたリゾートアイランド的な島という感じです。意外と島には、病院、役所や学校などがあり設備が整っています。
しかし、島の約7割が手付かずの熱帯雨林であるため「秘境」と言われているのかもしれません。チャーン島は、3つ島の中では観光地化が一番進んでいる島で、宿泊施設も素朴なバンガローから高級ホテルまで様々なタイプが選べ好みのリゾートライフを満喫することができます。
観光客がそれほど多くないため家族旅行で訪れる欧米人が好んで来る島でもあります。ベストシーズンは乾季の11月〜5月になります。
島の西側から南側は、ダイビングやシュノーケリングなどのマリンアクティビティを楽しむことができ、5~6月にはマングローブ林の中でホタルを見ることもできます。
チャーン島では、周囲に広がるサンゴ礁エリアをボートで巡るアイランドホッピングツアーやシュノーケリングツアーが多くあり人気があります。また、島内には、「ゾウのトレッキング」も楽しめる場所もあるとのことです。(「BanChangThai」,「ChangChutlmanTrekking」)
観光エリアは主に島の西側にあり、ビーチ沿いにはホテルやレストランが集まっています。チャーン島は、フェリーを利用し自家用車でも渡れるため気楽に島を楽しめることも魅力の一つかと思います。
チャーン島の魅力
秘境感漂う手つかずの海と自然が多く残されている
様々なタイプの宿泊施設が選べる
周辺に小さな島々が点在し、多くのきれいなサンゴ礁を見ることができる。
アイランドホッピングツアーやシュノーケリングツアーが豊富
熱帯雨林ジャングルやマングローブ林を見ることができる
フェリーを利用し自家用車で行ける
カイベー・ビューポイントから見る景色
チャーン島への行き方
クート島やマーク島と同じくチャーン島も、海外旅行者にはタイの観光地としてあまり認知されていないスポットです。それが逆に、バンコクから行ける魅力ある秘島となっています。
しかし最近では、タイ人やタイに滞在している外国人からバンコクから行けるリゾートアイアランドとして人気が高まっています。
海外旅行者が少ないのは、バンコクなどからの海外旅行者向ツアーが少なくチャーン島へ行くのにもかなり面倒な行程が必要になるからだと思います。
日本からの観光客や現地に居る日本人でも、あまり足を運ばない場所です。
私のように個人計画での旅行となるとかなり面倒です。チャーン島へ渡るにはクート島、マーク島と同じく、タイ本土のトラート(Trat)と言う県が拠点になります。
トラートの空港は一つしか無いのですが、やっかいなのはチャーン島へ渡るフェリー乗り場はクート島、マーク島とは違う場所にあります。
さらにやっかいなのは、チャーン島へ渡るフェリー乗り場が2ヶ所あります。
タイ本土側には、アオタマチャート桟橋(Ao Thammachat Pier(Koh Chang Ferry):ナショナルベイピアとも呼ばれる)、センターポイント桟橋(Centerpoint Pier)があります。
これらの桟橋からのフェリーは、それぞれがチャーン島の違う乗り場に着きます。アオタマチャート桟橋からのフェリーは、アオサパロット桟橋(Ao Sapparot)へセンターポイント桟橋からのフェリーは、センターポイント桟橋Center Point(Dan Khao)
に着きます。メインは、アオタマチャート桟橋とアオサパロット桟橋間のフェリーです。こちらの方が本数が多く出ています。
トラート県は、バンコクから南東へ約320km程度行ったところにあり、バンコクからチャーン島への行き方は、主に以下の4つになります。
長距離バス(ミニバン)+ソンテウ+フェリー
海外旅行者の多くは、「エカマイバスターミナル」から直接アオタマチャート桟橋行き長距離バス(ガバメント・バスとも呼ばれています)を利用しているようです。
COVID-19の関係もありこれらのバスが運行されているかの事前確認は必要です。
また、トラートまで長距離バスもしくミニバンで行きトラートバスターミナルからソンテウでフェリー乗り場まで行き、そこからチャーン島に向かうのもポピュラーな行き方です。
私は今回、自家用車で行きましたので詳細がわからないのですが、トラートのバスターミナルを降りるとソンテウのおじさん達が、行き先を聞いてソンテウに振り分けてくれるようです。
チャーン島へ行く桟橋は、2ヶ所あるので桟橋名はしっかり伝えたほうが良いと思います。いくつかのバス・ミニバス会社があり、スケジュール内容が違い内容も都度変わるので事前確認は必須です。
長距離バスよりもミニバンの方が休憩が多いらしいですが、車内が狭いため長時間の乗車は辛い人もいるかもしれません。バンコクからフェリー乗り場までは約5時間半から6時間半程度が目安です。

エカマイバスターミナル

長距離バス

ミニバスとミニバン
自家用車+フェリー
タイ人、タイ人の同行、タイ国内で運転している人などは、この方法が多いかと思います。
バンコクにある私の家からトラートの港まで約5時間半程度、フェリーが40分から50分程度なので全体ではおおまかに約6時間程度です。
長距バスよりは、すこし安くなるかもしれません。旅行者がレンタカーを借りて行くことも考えられますが、長距離バス(orミニバン)の方が楽です。
タイは高速代やガソリン代が安いので、フェリー代を入れてもこの方法は往復5000円~7000円程度かと思います。
自由度が高く、複数人で行く場合はやはり割安です。

自家用車
飛行機+ソンテウ等+フェリー
スワンナプーム空港からトラット空港へ約1時間、その後空港から乗合ソンテウか貸切ソンテウなどでフェリー乗り場まで約25分程度かかり、フェリーで約40分から約50分程度でチャーン島に着きます。
それぞれの乗り継ぎ等を考えれば約3時間程度の行程になります。時期にもよりますが、飛行機代は往復で2万円から3万円程度です。
空港から港までの乗合ソンテウなどなら安いのですが貸切ソンテウやタクシーなどなら費用も片道数千円程度かかりますのでコストは高いですが、やはり一番早く行ける方法です。

飛行機
ツアー利用
いくつかのツアー会社が、チャーン島へのツアーを実施しています。ハイエースのようなバンを利用した専用ツアーワゴンを利用するのが多いかと思います。
値段はツアーによって様々ですが、海外からの旅行者ならこの方法が一番安全で確実な方法です。
ホテル、車、フェリー船などの全ての手配が含まれたツアーもあるようで非常に便利で確実です。
バンコクからの時間も、自家用車利用とほぼ変わらない6時間程度でチャーン島に入れるかと思います。

ツアーのイメージ
自家用車+フェリーでチャーン島へ
今回もクート島、マーク島と同じく、自家用車+フェリーでチャーン島を目指します。
チャーン島に行くには大きく3つの行程を検討しなければなりません。
①トラートのフェリー乗り場迄
②トラートからチャーン島(フェリー利用)
③チャーン島のフェリー乗り場から宿泊先
今回は自家用車なので①は自家用車です。クート島、マーク島と大きく違うのは、車ごとフェリーでチャーン島に行けることです。
自家用車で問題になる港周辺での駐車場の確保が必要なくなります。
また、チャーン島内を自家用車で自由移動することができるので③は、自家用車で宿泊先に直接行けることがチャーン島のメリットです。
エカマイからアオタマチャート桟橋
アオタマチャート桟橋からオサパロット桟橋
自家用車のフェリー利用
先に紹介しましたが、チャーン島はフェリーに自家用車を載せて島に行けてしまうことが大きな魅力です。
逆に、大型連休やシーズン中の休祭日などはフェリー乗り場周辺や乗船が混み合い、乗るまでに1時間以上という大渋滞になることもあります。
今回はトラート側メイン桟橋のアオタマチャート桟橋(Ao Thammachat Pier(Koh Chang Ferry):ナショナルベイピア)とチャーン島側のアオサパロット桟橋(Ao Sapparot)のフェリー乗り場を紹介します。
私は今回、あえて平日に2日間の有給を取り木曜日から日曜日の3泊4日としました。帰りのフェリーもお昼近い時間で本土に戻るようにしました。
理由は、簡単でこのフェリー乗り場の混雑を回避するためです。今回は、フェリー乗り場での混雑はありませんでした。
フェリー料金は、普通車(4輪車)120B 大人80Bです。
アオタマチャート桟橋
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料金所
これが、自家用車でフェリーに乗る場合の料金所です。写真のようにドライブスルー形式の料金所があり車から支払えます。
昔は料金所で乗船券を買ってからの乗船だったらしいですが、数年前からこの料金所があるとのことです。
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乗船待ち場所に誘導
料金所を通ると係員が車のフェリー待ちの場所に誘導してくれます。
思ったより意外とスムーズで簡単に乗船待ちのエリアにたどり着けます。
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乗船待機スペース
これが乗船する車の待機場所です。今回は平日なので空いていますが、混雑期の休祭日はこのスペースが車でいっぱいになるとのことです。
写真左の部分が休憩所及びトイレです。乗船前のトイレはここになります。
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いよいよ乗船!
乗船時間になると車のエンジンをかける音がしますので乗船時間がわかります。
出航時刻表もありますが、混雑状況によって増便などもしているようなので周辺の雰囲気を見ながら待機するのが良いと思います。
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乗船
フェリーも様々な形があるようです。乗船場所なども係員がしっかり誘導してくれます。
陸と船を繋ぐ乗降の繋ぎ目が大きな段差になっている場合は、直進せずにハンドルを切リながらの蛇行で進むようにして下さい。
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乗船完了
乗船完了です。驚くことに日本とは違い、タイヤ止などはないのでしっかりサイドブレーキをしてください。
また、車と車の間が非常に狭いのでドアから出られなくならないように気をつけて下さい。
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フェリー内
乗客室は船の2Fにあります。今回は最初に上がったので誰もいなように感じますがかなり広いので多くの人が乗船できます。
トイレも一応あるのですが、かなり狭いので乗船待機場所で行った方が良いかと思う。
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チャーン島が目の前に
チャーン島は、アオタマチャート桟橋の目の前に見えます。フェリーは、ゆっくりとしたスピードでのんびり感いっぱいで30分~40分程度かけてチャーン島に着きます。
アオサパロット桟橋(チャーン島側)
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若干渋滞
帰りは12時のフェリーの乗ろうと桟橋に到着。空いている時期でも若干の渋滞がありました。
1月の休み明けの週なので混雑期でない日曜日でこれなので、混雑期は島内5km程度まで渋滞が続くらしいです。
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料金所
アオサパロット桟橋もアオタマチャート桟橋と同じくドライブスルー型の料金所があります。
ここも、車から降りることなく料金を支払うことができます。トイレは、この料金所の裏にあります。
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乗船待機スペース
これが乗船する車の待機場所です。一見場所が狭そうに見えますが、この先にも続いているのでキャパはあるかと思います。
ここも、係員の人が待機場所まで誘導してくれます。
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乗船!
行きと同様、乗船時間になると車のエンジンをかける音がしますので乗船時間がわかります。
混雑状況によって増便などもしているようなので周辺の雰囲気を見ながら待機するのが良いと思います。
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乗船
乗船場所は係員が誘導してくれます。帰りのフェリーはやはり少し混んでいました。甲板にぎっしり車を詰め込みます。
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船内の売店
帰りのフェリーの2階には、カフェが営業されていました。結構、利用する人が多かったです。
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フェリー
チャーン島に行く逆のフェリーとすれ違い。こんな形のフェリーです。何種類かはあるようですが?
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アオタマチャート桟橋に到着
この写真が、本土(トラート)側のアオタマチャート桟橋です。
次のページで「チャーン島での宿泊先」を紹介します。