アニラオの海の生きもの(18):ベラの仲間(3種)
モンガラカワハギ・カワハギ(2種)
和名:ヤマブキベラ ヤマブキベラは、インド洋や太平洋に分布するベラの仲間。全長25㎝で浅いサンゴ礁域で最も普通に見られる。メスは全体に黄色を帯びた体色だが、オスは頭にオレンジ色の模様が入り胸ビレは青、頭から後ろの体色は山吹色から黄色にかかるグラデーション。体は細長くて側扁し尾柄は高い。ヤマブキベラは、雌性先熟の性転換を行う。 |
和名:カザリキュウセン♂ カザリキュウセンは、。岩礁、ガレ場、サンゴ礁域に生息する普通種。成長の過程で、体色の変化が著しい。雄成魚では体側上部に、まるで絵の具を垂らしたような横帯模様が入るのが特徴。キュウセンと同じく体側に9本の線を持ちますが、身体も線も蛍光色で凄く綺麗。 ベラ科の魚は雌性先熟といって、若いうちはメスとして繁殖活動に参加して、ある程度成長するとオスへと性転換する。 |
和名:ニシキキュウセン ニシキキュウセンは、やや深いサンゴ群落や砂礫底域に生息するキュウセンの仲間。雄の成魚の色彩は体が紺色、頭部が緑と赤の縦縞模様となっている。頭部はやや明るめの緑色で、独特な赤色のラインが入る。よく見られる幼魚や若い雌の体色は紅白の縦縞模様で、背ビレに2個の黒斑がある。全長12 cmになる。ツキベラの幼魚・雌と似るがニシキキュウセンでは、尾鰭基部上方に黒色斑があることで区別できる。 |
和名:モンガラカワハギ モンガラカワハギは、フグ目モンガラカワハギ科の海水魚。フィリピンなどの東シナ海や西太平洋に分布する。国内では、相模湾辺りより南で多く見られる。体色ガ特徴的で、全体に黒っぽいが、体半分ほどには白色の大きな丸い斑が多数あり背側には黄色い網目模様のような縞がある。眼の前にはオレンジ色や黄色の筋があり、口の周りもオレンジ色や黄色をしている。尾びれの後縁は丸く、黒く縁取られている。体は平たく、板状の大きなうろこにおおわれ頭部は大きい。口は小さいが口唇は厚く体は粗い板状の鱗で覆われている。尾柄には20個ほどの棘が大体3列に並んでいる。 |
和名:クマドリ クマドリは、フグ目モンガラカワハギ科に属する海水魚。紀伊半島以南、南日本~インド洋・西太平洋の浅海のサンゴ礁に生息する。特徴的な模様で、和名の由来も歌舞伎の隈取という化粧から来ている。体色は濃いオリーブグリーンにオレンジ又は赤のラインで、背中から尾柄部にかけて流れている。 |