地味で目立たない「ペグ」は、とても重要なキャンプ用品
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ペグは、テントのような派手さがなく大事さを忘れがちになるキャンプ用品。もし、「ペグ」がなければ、余裕のあるキャンプは楽しめない。「ペグ」は、キャンプで重要な位置をしめる必要不可欠なキャンプ用品なのだ!!「ペグ」は、注目されるテントやラントンのように華やかさはないが、多種多様の「ペグ」が販売されている。 「ペグ」は、テントをはじめとする他のキャンプ用品と違い、キャンプ場のサイト環境や用途によって使い分けをする。この使い分けを習得することによって、よりキャンプを楽しむことができる。「ペグ」は、キャンプの縁の下の力もちであり、無くてはならないものなのだ。しかし、だれもが多種多様の多くの「ペグ」を用意することは難しい。 そこでShizengateでは、比較的どのようなサイト環境でも使える万能的な「ペグ」は何かを考えてみた。正道ではないものの、独断と偏見で万能に近い「ペグ」を考えてみたい。 |
主なペグの種類
「ペグ」は、大きく、「金属製」と「プラスチック製」がある。プラスチック製は、合成樹脂のABS製だが、金属製は、スチール、鍛造スチール、アルミ、チタンなどさまざまな金属のタイプがある。この中から万能的なペグを選ぶのは大変。 事実上、万能ペグはないのだがあえて探していきたい。以下が私が現在持っているペグだ。
プラペグ |
一般的で、最も使われているペグ。適度に耐久性があり、使いやすく、比較的オールマイティに使える。芝や柔らかな地面に適応する。反面、河原などの石混じりのサイトや硬いサイトには不向き。打ち込み過ぎると、抜けなくなり折れる。太いプラペグは、比較的硬い地面にも対応できる。キャンプで利用するプラペグは、太目のしっかりとしたものをおすすめする。 |
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鍛造ペグ |
強度があり貫通性に優れている。重量があるが、この重さが摩擦力を高めている。普通のお店では、20㎝~50㎝までの長さが販売されている。硬い地面に対応でき、最も応用範囲が広い。欠点としては、高価であることと、断面が丸形なため泥濘には弱い。鍛造ペグが使えないサイトは、よほど硬いかもしくは非常にやわらいサイトなので、一般的なキャンプ場としては適切でないと言っても過言ではないと思う。 |
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Vペグ アルミVペグ |
断面がV字になっているので、地面に挿しやすく抜きやすい、使い勝手の良いペグ。しかし、硬い地面だとヘッドの部分が曲がりやすく、硬い地面には向いていない。Vペグは、芝生や柔らかい地面とやや硬い地面に対応する。材質がアルミやジュラルミン、チタンなど、軽量なものが多いことも特徴だ。 Vペグは、さまざまな形がある。私は、写真の2種類を持っている。一つは、ヘッドが細い棒のようなVペグで、硬い地面だとすぐにヘッドが曲がってしまう。もう一つは、先のVペグよりも強くロープがかけやすい溝が2つある。これも硬い地面に打つと、ペグの先が固い地面に到達し地面の硬さに負け、ヘッド部分が曲がってしまう。 Vペグは、やはり硬い地面には、不向きだ。 |
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ピンペグ ピンペグ |
テントなどによく付属しているペグ。打ち込むときも抜くときも楽にでき、軽量なペグ。芝や柔らかい地面に利用できる。アルミ、ジュラルミン、スチールなど多くの材質が販売されている。柔らかい地面では、長さが無いと抜けやすく不向き。ピンペグの中には、下の写真のようなヘッドがO型になっている鍛造ペグのものも、ピンペグと呼ばれている。 これらは、太く長さがあるものが多く、硬い地面でも抜けにくい強いペグ。しかし、ヘッドがO型になっているので用途が限られロープを結ばなければならないので汎用的には使われていない。 |
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アンカーペグ |
海岸の砂浜、雪上または石だらけの川原など、普通のペグが使えないサイト環境や場所で使うペグ。私は、今では珍しい十字型のアンカーペグを持っている。アンカーペグには、さまざまな対応がありロープをかけその上に重い石や砂などを利用して固定する。 砂地などでは、アンカーペグを埋め込んで利用したりする。また、どこかにひっかけて利用するアンカーペグもある。種類も多く重宝なのだが使い方が難しいペグの一つだ。 アンカーペグは、抜けにくくするための手段を考えなければいけないので使いにくい。 |
U字型サンドペグ |
ペグの比較
ペグの種類 | 硬い 地面 |
やや硬い地面 | 柔らかい地面 | 砂浜 石川原 |
固定度 | 価格 | 評価点 |
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①プラペグ | Χ | ◯ | ◎ | Χ | △ | ◯ | 9 |
②鍛造ペグ | ◎ | ◎ | ◎ | Χ | ◎ | Χ | 12 |
③Vペグ | Χ | △ | ◎ | Χ | ◯ | ◯ | 8 |
④ピンペグ | Χ | Χ | ◯ | Χ | △ | ◎ | 6 |
⑤アンカーペグ | Χ | Χ | Χ | ◯ | △ | ◯ | 5 |
ペグの評価を個人の独断と偏見で表にしてみた。◎3点、◯2点、△1点、Χ0点としてみた。結果的には、個人的順位の通りになった。アンカーペグは、他のペグよりも石ころのみの川原や海岸のような砂地に対応できるが、ほぼ例外的なケースだと考えた方が良く他の「ペグ」と比較してはいけない「ペグ」なのかもしれない。 やはり万能ペグは、「鍛造ペグ」だ!!私のささいな経験からも、「鍛造ペグ」の20cm、30cm、40cmを必要数用意すれば、ほとんどのオートキャンプ場に対応ができる。私は、地面とテントの間に引くグランドマットに「ピンペグ」を利用し、テント、タープ等はすべて「鍛造ペグ」を利用している。 特にタープは、しっかりとポールを固定したいため30cm,40cmの「鍛造ペグ」を使っている。また、「鍛造ペグ」は、たとえ曲がったとしてハンマーで打てば元に戻るすぐれものペグでもある。 また、「鍛造ペグ」も各社から販売されているが、やはり一番の「鍛造ペグ」は、スノーピークのソリッドステークス。とにかく丈夫で強度もあり一度利用したら他社を使えなくなる。
ハンマーの種類
いろいろなハンマー
ペグ打ちに、ハンマーは重要な道具となる。写真の①と②は、重みがある鍛造ハンマー。①と②の違いはハンマーヘッド部の左側にペグを抜く時に利用する形状が違う。①は、てこの原理を地用しやすい平ら形状となり、②は、ペグの丸い穴に入れられる丸い棒状の先になっている。どちらが良いかは、使用する機会が多いペグで判断すればいいと思う。 ちなみに、私は②の利用が多い。逆にペグ抜きにはてこの原理を使う場合が多いからだ。①、②は、硬い地面にペグを打ち込むときに便利、逆に細いプラペグ、ピンペグなどに利用するとペグを壊すこともあるので注意。③は、ゴム製のハンマー。適度な重量とソフトなヘッドなので。プラベグなどが打ち込みやすいが、個人的には好きではない。 ゴムのハンマーではペグを強く打ち込めない。好みなのだが、私はこのハンマーはほとんど利用していない。④は、テントやタープに付属しているスチールハンマー。ペグ抜きの形状も備えているが、軽くてハンマーの役にたたない。⑤は、形状がおもしろい鍛造ハンマー。このハンマーは、ヘッドの左側が平らな斧のようになっていて危険なので当初余り利用しなかった。 ところが、このハンマーの使い道を最近やっと導き出した。このハンマーの底は、ペグ上部の穴にひっかけられる。鍛造ペグの固定強度を増すためにペグを土まで打ち込んだ場合のペグ抜きに、このハンマーの良さが発揮される。正道ではないのだが、私は鍛造ペグを可能な限り地面に打ち込んでしまう。固定強度は増すのだが、ペグ抜きが大変になる。 このハンマーは、ペグ抜きとして利用する。使い方は下の写真を見て欲しい。個人的な結論は、鍛造ペグ+鍛造ハンマー+ペグ抜き道具の組み合わせがあればたいていのキャンプ場で対応できる。
ペグの打ち込み方
通常、ペグは地面に対して45度から60度の角度で打ち込み3~4cmくらい残し、その後にロープなどをかけるのが基本。 |
ペグ抜きアイテム
ペグ抜きアイテムも、いろいろ販売されている。私は、写真のアイテムを購入したがしっかり打ち込んだペグを抜き時に、写真のように棒が変形してしまった。ペグ抜きを使われている人も多く、重宝なアイテムなのだが私に必要ない。 |
Shizengate流の邪道「ペグ打ち」と「ペグ抜き」ペグ抜きアイテム
ペグの打ち込み Shizengate流は、かなり邪道。鍛造ペグを、鍛造ハンマーで地面に打ち込んでしまう。このやり方は、ペグが抜けなくなったり、ロープを切ってしまうこともあるのだが固定強度は最強となり、ペグに引っかかり転ぶこともない。ペグ抜きは、少しテクニックがいる。 |
ペグの抜き方 Shizengate流のペグ抜きは、上記のハンマー写真にある⑤のハンマーを使う。少し危ないのだが、⑤のハンマーの底にあるペグ抜きかきを鍛造ペグの丸い穴に通す。そして⑤のハンマー上部の平らな部分を鍛造ハンマーで下からたたく。ペグは、思ったよりすんなり抜ける。 |
ペグの固定強化 ペグをさらに固定強化したいときは、思い石などをペグの上においてしまう。これは、鍛造ペグの砂地や砂浜対応にも応用できる。なぜここまでやるのかという疑問みあるかと思うが、理由は簡単。タープポールにランタンハンガーでランタンをぶら下げることからShizengate流が生まれた。 |