ファミリーキャンプ(38)のイメージ画像

キャンプには、直火式のホットサンドメーカーが良く似合う

OIGENホットサンドメーカー焼いたホットサンドの画像01

食材をパンに挟んで焼くだけのホットサンド。このホットサンドを創る器具がだ。簡単でしかも多くの具が入ったボリュームのあるホットサンドと煎れたてのコーヒーを飲むキャンプでの朝食は充実感で満たされる。 家でもできるホットサンドだが、なぜかキャンプ場で作ったホットサンドは格別な味がする。ましてや、焚き火で作ったホットサンドは、ワイルド感がいっぱい。キャンプでは、普段日常ではしない面倒な料理を楽しむがまたおもしろい。 ごはんを飯ごうでわざわざ炊いたり、やきとりをわざわざ肉から切り串に刺したりと、面倒なのことが面倒に感じない。ホットサンドは、トロリ溶けるチーズや残った食材を挟んで焼くだけで、カフェ並のゴージャスな朝食になる。 今では、各アウトドアメーカーからも多くのホットサンドメーカーが販売されている。ホットサンドメーカーで特に有名なのは、バウルー。しかし、私は今回、南部鉄でつくられたを購入。 重くて少し手入れが必要なホットサンドメーカーなのだが、その姿に一目ぼれ。日本の職人技が感じられる一生ものの道具だ。南部鉄特有の熱伝導によってつくりだされるカリカリに焼き上げられたホットサンドは、満足感が得られるアウトドア料理のひとつだ。 何回かキャンプ場でこのホットサンドを食べ見たが、期待通りのアウトドア料理になっていてなんでもっと早くから手にしなかったのだろうかと悔やむほどおいしい。皆さんも、キャンプ場でのホットサンド作りを楽しんで見てはどうだろうか?

ワイルドなOIGENホットサンドメーカーとは?

購入の背景

私が今回購入したホットサンドメーカーは、及源鋳造(OIGEN)の南部鉄 ホットサンドメーカー F-416 。正直、見た目に惚れました。江戸時代末期から南部鉄器を販売している及源。 は、正しく手入れをすれば100年は使える「一生物の名品」とも言える。 技術を身につけた職人がひとつひとつ手作業で作りあげた一品で、全体に均等に火が回り表面はこんがり、中はふっくらのホットサンドがつくれる。 取っ手は素手で持ってもまったく熱くないのが不思議だ。鋳鉄製で重たく油を塗るなどの使用後の手入れが必要なのだが、ダッチオーブンのように育てられる道具だ。柄の部分に付いたストッパーで、多めの食材を食パンに挟んでもしっかりとホールドができ、食パンの耳まで挟める。 厚い鋳物鉄による熱の蓄えが、中はふんわり外はカリカリのホットサンドにし端の方までまんべんなく焼けムラも少なく、こんがりと綺麗な焼き色が楽しめる。さらに、柄が長いので、そのまま炭火に押し込んで調理することもできる。 蓋を閉めやすいのは8枚切りだが、6枚切りを使用した方がおいしいかも? 火にかける時間は、弱火で片面3分、ひっくり返して2~3分程度。 合わさっている部分が二つに分かれ、フライパン替わりにも利用できる。アウトドアシーンでは、さまざまな料理に使える鉄器として利用するのもよいかもしれない。

購入した「OIGENホットサンドメーカー」の画像02

二つにプレートが分かれるセパレート型の画像03

ホットサンドメーカーを選ぶ際のポイント

ホットサンドメーカーは、大きく分けて2種類ある。ひとつはアウトドアや家でも使える直接火にかけることができると手軽に使え自動的にホットサンドを作ってくれる。 キャンプで電気式も使えるのだが、雰囲気が出ないのでここであえて直下式に焦点を当てたい。

  • 熱源

本来は家で使うことを前提に、ガス火、IHなどへの対応を調べる。ホットサンドメーカーはIH対応のタイプが少ないのからだ。しかし、キャンプではIHは関係ないので私が購入した炭火対応が可能かどうかがワイルド感的にポイントか?炭火に入れられるタイプは、きわめて少ない。

  • 洗いやすさ・持ち運びやすさ・重さ

ホットサンドメーカーも軽い方が調理中も洗うときも使い勝手が良いには同じ。特にキャンプに持参するのは軽量小型がいい。しかし、ホットサンドメーカーはある程度の重量がないとしっかりプレスできない場合がある。1kg前後の物がしっかりプレスできると言われている。

  • サイズ

「具材の量」や「パンの耳の有無」に注目したい。具だくさんのホットサンドを作りたい場合は、深型で仕切のないシングルタイプ、パンの耳ごと焼きたいならば8枚切りなのか6枚切りの耳なのかを調べたい。結構耳を切らなければいけない商品は多い。跡、取っ手の長さも考慮したい。ガスコンロの上だけの利用ならば短めでも問題ない。

  • 焼き目

性能面ではないのだが、アウトドアーメーカーのホットサンドメーカーは、焼き目にブランド名や文字、キャラクターなどが描かれるものが多い。雰囲気や見栄えをよくする意味では気にするポイントなのかもしれない。キャンプで利用するホットサンドメーカーは焼き目で選ぶ人が多い。

  • セパレートタイプ

ホットサンドメーカーには、かぶせる側と受ける側がセパレートするタイプと結合しているタイプがある。キャンプでは、当然セパレートタイプの方が便利。フライパン替わりにも利用できるのでセパレートタイプは重宝な道具になる。

候補となったホットサンドメーカー

及源(Oigen)

先にも紹介した私が購入したホットサンドメーカー。黒光りでとにかく格好がいい。食パンに具を多くのせても鋳物だけあって強固にプレスできる。壊れる気もせず一生ものの道具。鋳物(南部鉄)の熱伝導は良く全体が狐色にきれいに焼け、表面カリカリの中味は柔らか熱々のホットサンドができる。上下のプレートが簡単に分かれるのもいい。弱点は、手入れが必要で重い。柄が長く炭火に入れ込むこともできるのがワイルド、その分収納性は低い。

バウルー(イタリア商事)

バウルー(BawLoo)は、ホットサンドメーカーの元祖的存在でシングルタイプとダブルタイプがある。中心に線が入っていて切り分けしやすくなっている。フッ素樹脂加工で、焦げ付き難くく手入れが簡単。熱の伝わり、厚みの限界、調理のしやすさともに高い評価を得ているロングセラー商品。重量は420gと軽く片手で調理できる。8枚切りの食パンであれば耳ごと入る。6枚切りを使う場合は耳を外した方が焼きやすい。バウルーのデメリットは、分割式ではないこと。

スノーピーク

高価なのだが、根強いファンが多いトラメジーノ。熱伝導性の高いアルミダイカスト製で、プレス幅が広く具材をしっかり挟め、持ち手は熱くならない竹集成材。1つのプレートに2枚の食パン(4枚利用)を並べることができる。ハンドルを回転させて省スペースに折りたたむことができ解体せずに小さく収納できるのが特徴で、携帯性は抜群。密閉性を利用した料理や分割してホットプレート代わりにもなる。丈夫なキャンバス地のポーチが付いている。若干パンの厚みに制限があり、耳付きは苦しい。

コールマン

仕切りが斜めに入っていて、三角形のホットサンドができる。ハンドル部分が取り外しできコンパクトに収納が可能な組み立て式が特徴。コールマンランタンマークが刻印されるのが人気。具は多くは入れられないが、六枚切り食パンが使用でき、耳つきできっちりプレスできる。ハンドルが長く、熱源に近づかずに調理できる。専用ポーチが付属している。

ロゴス

ロゴスの文字ロゴとメイプルリーフが、両面に刻印されるホットサンドメーカー。4辺の密着幅が厚く、ミミあり、ミミ無しのどちらでも調理が可能。収納袋等は付属していないが、ハンドルが外れるので持ち運びも楽でコンパクトにできる。押さえ付けて焼くのでパリッとしたホットサンドができる。

チャムス(CHUMS)

チャムスのキャラクター「ブービーバード」とロゴの刻印が全面に焼き付けられるホットサンドメーカー。箱もキュートでプレゼントにはいいかも。耳付きで焼ける。若干プレスの力が弱い様とのこと。どちらかと言うとふんわりとしたホットサンドができる。具材がは多く入れられる。真ん中に仕切りの付いたダブルホットサンドクッカーも販売されている。

OIGENホットサンドメーカーの使い方

ホットサンドの中でも定番かつ一番簡単な「チーズ&サラミハム」を挟んだホッサンドを、OIGENホットサンドメーカーで作ったので紹介する。

①マスタード&マヨネーズをのせ広げ塗るの画像04

マスタード&マヨネーズを食パンに塗る。サンドイッチの作り方と同じ。好きな調味料をここで振りかけてもいい。

②今回はサラミハムをのせるの画像05

今回は、厚めのサラミハムをのせた。厚いので1枚にした。好きな具をどんどん入れよう!(入れすぎに注意)

③とろけるチーズをのせるの画像06

このとろけるチーズが、ホットサンドの醍醐味!個人的には、この熱々のとろけるチーズを食べるの好きでホットサンドメーカーを購入した。

④バターをプレートに置きパンをのせるの画像07

ホットサンドメーカーの両プレートにバターもしくオリーブ油をひくき、2枚合わせたパンをプレートに置く。

⑤ホットサンドメーカーを火にかけるの画像08

食パンをのせたプレートに、もう一つのプレートを付けて食パンをプレスし、火にかける。片面3分焼いてから他の片面を2分程度 火にかける。途中、プレートを少し開け焼き加減を確認してもよいと思う。

⑥少し失敗したが、出来上がりの画像09

少し耳が寄れてしまって失敗してしまったが、なかなかおいしいホットサンドが出来上がった。OIGENホットサンドメーカーのワイルド感と道具を使っているという感覚がたまらない。もっと腕を磨いてGood なホットサンドを次回は紹介したいと思う。

キャンプ知識を得るのに役立つ本