ファミリーキャンプ(3)のイメージ画像

テント&タープは、キャンプ道具の代名詞

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キャンプは、自然の中で過ごす事。はじめに考えるキャンプ用品は、衣、食、住の道具。必ず必要なのは住で、そしてもしくは。 テントは。安心して寝泊りができる空間を提供する道具。タープは、キャンプ生活でリビング的な空間を作り出す憩いの場を提供する道具で、夏の強い日差しを遮り雨などをしのぐ道具でもあり、必需品とまではいかないがぜひ揃えて欲しいキャンプ用品だ。 床がないテント風の壁と屋根があるだけのスクリーンタープ(シェルター)をタープ代わりに利用するキャンパーも多い。

まずは、テントとタープ、シェルターの組み合わせスタイルから

それぞれのスタイルのメリットを考えよう

キャンプ用品を揃えるのにまず最初に浮かぶ物は「」。安心して寝泊りができる空間を用意することからキャンプは、はじまる。 キャンプは、自然の中で過ごす遊び。生活をするために必要な道具とキャンプ道具は同じで、衣、食、住の道具が必要になる。この中でも最も必要になるのが住で、キャンプではテントになる。 ところが今や、キャンプの住はテントだけではなく「」、「」との組み合わせやすでにテントとこれらの機能を持ち合わせたリビング的な空間がテントと最初から組み合わせられているの人気が高まっている。 要は、「テントのみ」、「テントとタープ」、「テントとシェルター」そして「ツールルーム型」のどの組み合わせにするかが大きな分れ目になる。 「テントのみ」の選択も悪くはないが、夏の強い日差し対策や雨などの悪天候への対応などでやはりファミリーキャンプにはテント+アルファが必需品だと思う。 どのスタイルにするかは、それぞれのメリット、デメリットを理解し自分がどのスタイルが良いのか考えることでテントやタープなどを選びたい。 ちなみに私は、季節や場所などを考慮して「テント&タープ」と「テント&シェルター」の2つの組み合わを使い分けてしています。

テント&タープ(またたシェルター)の組み合わせ
メリット
  • 様々なサイトに対し柔軟に対応できる
  • 様々なキャンプスタイル、アレンジに対応できる
  • 開放感や景色が堪能できる張り方ができる
  • 居住(リビング)スペースを広く取れる製品の選択ができる
デメリット
  • テントとタープ(シェルター)の両方の設営が必要
  • 設営の組み合わせに悩むことがある
  • 雨の日や悪天候時に対応する張り方の工夫が必要
  • 季節により製品を買えなければ行けない場合もある
ツールームテントやカマボコ型テント
メリット
  • 寝室と居住(リビング)スペースが一つの製品でできる
  • 設営時間が1回ですみ短縮できる
  • 雨の日など悪天候時に使いやすい
  • 寝室部分を外すと大型シェルターになる
デメリット
  • 一人で立てるのが大変もしくは難しい
  • 利用できるサイトが限定されアレンジがの自由度が低い
  • 持ち運びが重い
  • 張り方により開放感に欠け景色が堪能できない

「テント&タープ」スタイル

「テント&タープ」スタイルの画像

は、サイトの大きさや形により柔軟にテントサイトが設営できるのが特徴。レグタングラータープは、大きくて快適ですが設営が大変な時もあります。 「テント&タープ」スタイルは、「テント&シェルター」スタイルよりも視界が広がり景観を楽しみながらキャンプができるのが特徴です。

「テント&シェルター」スタイル

「テント&シェルター」スタイルの画像

は、サイトの大きさにある程度の制限がかかりますが、テント&リビングを簡単に設営でき夏などは全面メシュにすれば蚊や虫対策として利用できます。ただし、景観が制限され動けるスペ-スも限られてきます。 大きなスペ-スをシェルター内に確保できるので、春や秋、冬など寒い時期には適しています。

「ツールームテント」スタイル

「テント&タープ」スタイルの画像

は、ひとつの製品でテントとリビング的な大きな居住空間ができしまうツールームテントをつかうスタイルです。 季節を問わずに使用できるツールームテントは、各キャンプブランドが特徴を出せる部分が多く力を入れている商品領域です。 デメリットもありますが、ファミリーキャンプに適しているスタイルかと思います。

「カマボコ型テント」スタイル

「テント&シェルター」スタイルの画像

は、急激に若者から人気を高めているスタイルです。 カマボコ型テントは、広いスペースを確保することができ設営の手軽さと居住性の高さを持ち備えているのが特徴。寝室を取り外せば大型のシェルターとなったり、 中にドーム型のテントなどを入れたりして様々な組み合わせができます。

テントの種類

テント

キャンプの中でテントは、なくてはならない重要なアイテム。テントは、大きく、簡単に設営できるがある。 ここ数年の間に、寝室と居住(リビング)スペースが一つの製品で確保することができるが各メーカーから積極的に発売され、ファミリーキャンパーからの人気が高まっている。 今では、粗悪品なテントを見かけることは少なくなってきた感じがする。安価なものでも強い雨が降らない限り、夏のキャンプならば大抵は問題にならず高価なテントが良いとは限らない。 日本のキャンプ場は、海外と比較し区画が狭いキャンプ場が多く、ファミリーキャンプでは4~5人用程度のテントがお手ごろ。 大きくなればなるほど居住性は高まるのだが、テント&タープのスペースが大きくなり設営に手間がかかることを頭に入れておきたい。 テントは、キャンプ用途やキャンプスタイルを明確にし、運搬時の重量、大きさ、設営のしやすさ、強度、耐水性などを考えらながら自分自身のキャンプスタイルに応じたテントを選びたい。

ドーム型テント

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タフワイドドーム V/300(コールマン) icon

は、数本のポールをクロスして自立させたインナーテントに、フライシートを被せる構造で、慣れれば一人でも設営できるテントです。初心者から上級者まで幅広く使用されているテントの定番です。リビングスペースがないので、日差しや雨を防ぐリビングが欲しい場合はタープやシェルターなどを使うことになります。 小型・軽量・設営の簡易さに重点を置いたテントです。

ツールーム型テント

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エントリー2ルームエルフィールド (スノーピーク) icon

は、リビングスペースが追加されたテントで、テントとタープが一体化しているのが特徴です。寝室とリビングが近いためファミリーキャンプや大人数でのグループキャンプに重宝します。 構造上、シートが大きくポールも多く設営がやや大変ですが、雨の撤収時でもインナーが濡れないなどのメリットもあります。使い始めは、設営が難しく時間を要し、持ち運びも重く感じると思います。

カマボコ型テント


カマボコテントソロTC T2-604-TN(DOD)

は、2016年に販売されて以来、大人気のテントです。リビングスペースが広く、さらに5つのドアをポールで立ち上げて使えば、開放的な空間がつくれるのが魅力です。インナーテントには家族5人が泊まれる広さを持つ物もあり、特にDODのカマボコ型テントは大人気で入手しにくい状態が続いています。

ワンポール(ティピー)型テント

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ワンポールテント(DOD) icon

は、1本のポールで構成されていて設営が楽なのですが、テントの中心部分を持ち上げるのに若干コツがいります。 おしゃれな外観を持ちビジュアルにこだわりたい派におすすめです。元々は、インディアンが使っていたティピーがベースになっているのでティピー型とも言われています。

ロッジ型テント

ロッジ型 オーナーロッジ タイプ52R(Ogawa)

は、小屋の形に由来する名前のロッジ型テントです。パイプで骨組みを作り、そこにアウターテント(フライシート)を被せ、インナーテントを吊るして設営します。ロッジ型テント一つで寝室、リビング、テラスをしっかりと確保できるのが特徴で居住性に優れています。天井も高いので大人でも立って移動ができます。 しかし、かなりのスペースを必要とし重量があり設営にも時間がかかるというデメリットを持ち販売量は少ないです。

ポップアップ式型テント

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ポップアップ式テント(Quechua) icon

は、最も手軽に設営できるタイプのテントです。平均数秒で、テントが立ち上げるタイプがほとんどです。設営時間を大幅に短縮することができます。ケースから出したらテントが勝手に開いて自立するようなものです。悪天候の中での適応性が劣っている物もあり結露や浸水しやすいテントもありますので注意が必要です。 個人的には、ソロテント用として利用できるものもあり、用途によっては重宝かと思います。

テントを選ぶポイント

テントの性能

テント選びでのテントの性能は、重要な選択ポイントとなります。今回は、テントを選ぶ時に考えるべき性能面を紹介します。 ここでは、テント選択に必要な性能をと6つに分けてみました。 また、各メーカーがアピールしているさまざまな機能も性能の一つかと思います。

通気性
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コールマン独自の
サークルベンチレーションシステム
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テントのは、特に夏場に重要視される性能面です。出入口のドア部がメシュになっているのは必須ですが、フライシートとインナーテントにベンチレーションが備えられているテントは通気性が良いテントです。 通気性が悪いテントは、夏などには蒸し暑く結露の原因となります。逆に春秋などは通気性が良いと寒くて寝れないこともあります。通気が制御できるテントが良いテントとなります。 写真は、インナーテントの下にもベンチレーションが備えられテント内のこもった空気を外にはき出しテント内の空気循環を促すColemanの独自のサークルベンチレーションシステムです。

設営・撤収性
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設営し易いワンポールテント icon

も、性能の一つです。ファミリーでも一人でテントを立てなければいけないような場合には、この設営のしやすさがキーポイントになります。 今年人気のツールームテントは、一人で立てられる物はほぼないと思います。設営のしやすさは、設営・撤収に要する時間の短縮につながります。写真は、一般的なワンポールテントの立て方でD.O.Dのワンポールテントです。

居住性
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居住性が高いツールームテント icon

は、人によってさまざまなかと思います。居住性が高いテントは反面、設営や撤収に時間がかかったり持ち運びの重量が重かったりします。 広さは、ほぼ目的の人数に左右されますが居住性のポイントはテントの高さ。天井が低いと行動が制限され圧迫感も出てきます。ほとんどのドームテントが150cm前後で、人が立てる170cm以上のテントは、ドーム型でも大人数用の物になります。 写真は、高さがあるロゴスの2ルームテントです。

耐水性
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耐水圧2,000mmのフライシート icon

は、耐水圧数値で判断します。急な雨などに耐水圧が低いテントは、内側に水がしみてきて荷物が濡れてくるという状態になります。特にフライシートの耐水圧の数値は気にしたい数値です。 テントでは最低、強い雨でも耐水圧が1,500mmあれば雨をしのげます。2,000mm以上あれば安心領域です。耐水圧が高ければ高いほどいいというものでもなく、生地自体の通気性が悪いと結露の原因にもなります。 防水性と通気性のバランスが良いテントが一つの目安になります。 耐水性能と言う観点では、浸水に対するテントの底生地材質も重要になります。長時間水にさらされるとポリエステルタフタのテント底だと水が浸みてきます。高性能のテントにも使われていますが完全防水ではありません。安いテントでは、PEシートが使われています。

耐風性
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ドームテントの風の流れ icon

は、テントの風に対する強さです。テントが大きくなると風の抵抗も大きくなります。テントは、大自然の中で風から身を守ってくれる構造でなければいけません。各社が様々なデザインで耐風性能を上げていますが、数値的なものもなくメーカーの説明を信じるしかない部分があることも事実です。 写真は、スノーピークのアメニティドームシリーズの風の流れです。アメニティドームは、地上高を低く設計し風のダメージを緩和し風が流れていくように設計されています。強風時は、張り綱と本体をしっかりとペグダウンしておくことは必須です。耐風性は、耐久性にも大きく影響してきます。

耐久性
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ロゴスのジュラルミンポール icon

は、大きくは骨格であるポールの強さとテントの生地です。特にポールは、耐風性や壊れにくさに大きく結びつきます。また、ポールや生地の材質の良し悪しは、価格にも比例します。ポール材質は、安価で丈夫なFRP(グラスファイバー)が一般的に多く使われていますが割れる場合があると言う欠点もあります。 丈夫だが重いスチール、他と比べるとあまり丈夫でない繊維強化プラスチックなどもあります。高いテントや強度が必要な山岳テントには、軽くて強度があるジュラルミン(アルミニウム合金)などが使われています。 テント生地の主な素材は、ポリエチレンラミネートクロス(PE)シート、ナイロン、ポリエステルです。ほとんどのテントは、ポリエステルです。PEシートは耐久性に物足りないですが、価格の安さが魅力です。 逆にナイロンやポリエステルは耐久性に優れていますが、高価になります。

テントのブランド

ブランドも、テント選びに大きな影響を与える要因だと思います。自分の好きなブランド、他のキャンプ用品と同一のブランドの中から選ぶのも一つの方法かと思います。特に、しているブランドは人気があります。 形や好みも、色の取り扱いなど性能面とは違った観点もテント選びの大きな要因となってきます。

タープ・スクリーンテント(シェルター)の種類

タープ・スクリーンテント(シェルター)

タープとシェルターは、キャンプでリビング空間を作り出す憩いの場を提供するもの。夏の強い日差しを遮ったり、一時的な雨をしのぐのに便利。必需品ではないが、揃えて欲しいキャンプ用品だ。最近では、床がないテント風の壁と屋根があるだけのスクリーンタープ(シェルター)も人気がある。 設営時間がかかったり、張る場所で悩むこともあるのでタープなしでキャンプをする人も良く見かける。タープは、大きくがある。 ウイングタイプは、風に強く設営か簡単なのだが、実用面積が小さいのが欠点。ウイングタイプの面積を少し広げたのが、ヘキサゴンタイプで多くのファミリーが利用しているポピュラーなタイプ。レクタングラータイプは、6~9本のポールで建てる長方形のタイプ。 実用面積が広く開放感もありさまざまな状況に対応できる。しかし、風に強くなく設営も大変なので、最近では見かけることが少なくなってきた。私は、レクタングラータイプを持ってる。確かに設営が面倒なのだが、開放感や柔軟性の面でレクタングラータイプ以上のタープはないと感じている。 は、タープと違いサイトからの景観を損なうことやサイト設営の柔軟性が低くキャンプ荷物や運搬ががさばるなどのデメリットはあるのだが、風の吹き込みや気温の冷え込みなどを軽減する防寒対策として役に立つ道具ののひとつだ。 春、秋をはじめ雪上キャンプでも役にたつ。見た目は、ツールームテント風になるのだが、「スクリーンテント(シェルター)」の設営位置が自由に決められるのでツールームテントより柔軟な設営ができることが大きな利点だ

ウイングタープ

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ウィングタープ icon

は、組み立てが簡単で設営もしやすい。ウイングタープは、ファミリー向きと言うより少人数向きで、最近流行のソロキャンプをする人たちはこのタイプを利用しているのをよく目にする。

ヘキサゴンタープ

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ヘキサゴンタープ icon

は、六角形を意味するヘキサゴン状の1枚布でできたタープを指す。六角形のヘキサタープは、長方形のレクタタープより有効面積は狭いのだが曲線的なシルエットが人気を高めている。 さらに、比較的強風にも強いという特徴があり張り方のアレンジが柔軟にできる点もメリット。

レクタングラータープ

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レクタングラータープ icon

は、6本以上のポールを使い長方形の生地を張るタープ。ポールの本数が多いため重量が重くなり収納サイズも少し大きいのですが、開放感の良さは最高です。 グループでキャンプする際のリビングに最適。立て方が少しむずかしいかもしれませんが、設営のコツさえつかめばアレンジが柔軟で自由な形にタープを張ることができる。

スクリーンテント(シェルター)

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スクリーンテント(シェルター) icon

は、テント型のタープ版。4面全てがキャノピー仕様フルオープン可能な広い空間を確保でき耐風性にも優れているものが多くファミリーには使い勝手いい。 同一メーカなどでは、テントとの連結で寝室とリビングが一体化できるものも多い。スクリーンテント(シェルター)は、4面を締め切ることもでき、雨や寒さなどから身を守る空間としても役にたつ。 雪上キャンプでは、なくならない大事な道具の一つでもある。

ファミリーキャンプの組み合わせは?

「ファミリーキャンプの組み合わせは?」の問に対し、今まで紹介してきた「組み合わせのスタイル」・「テントの種類」・「タープ&スクリーンテント(シェルター)の種類」を考慮して、自分にあった組み合わせで選べば良いとの無責任な回答になる。 キャンプ用品を選ぶ要因は、機能面、価格面だけではない趣味的なものが大きな要因にもなることがある。となるのではと思う。
あえて言うなら、ビギナーのファミリーキャンパーはツールームテント。慣れてきたら、ドームテントに季節と場所によってレクタングラータープとスクリーンテントを組み合わせるのが私のおすすめ。

キャンプ知識を得るのに役立つ本