すり鉢状の広大な斜面のつつじを360°パノラマで楽しむ
塩船平和観音を囲むつつじのパノラマ(2018/04/22) 塩船観音寺(しおふねかんのんじ)は、東京都青梅市にあり歴史を今に伝える古刹で真言宗醍醐派の別格本山として位置づけられていて“花と歴史の寺”として知られています。起源は大化年間(645~650年)、八百比丘尼が千手観音を安置したのが始まりとされ、天平年間(729~749年)に高僧・行基菩薩が当地に立ち寄り、周囲の地形が船に似ていることから、仏が衆生を救おうとする大きな願いの船である「弘誓の船」になぞらえて命名したと伝えられているとのことです。敷地内には、数々の由緒ある建造物が並びそのほとんどが、都や市の文化財に指定されています。特に本堂・仁王門・阿弥陀堂は、室町時代に建立されたもので国の重要文化財に指定されています。 この塩船観音寺は特に、毎年4月中旬~5月上旬に境内の斜面に約20種、約2万本のつつじが咲き乱れ360度つつじのパノラマ景色を楽しむことができることで、東京都内でもトップクラスのつつじの名所として知られています。塩船観音寺では、5月3日に「柴燈護摩供火渡り荒行修行」が行われ、境内を埋め尽くすつつじが満開となった風光は見事。これらのつつじは、昭和41年から植栽が始まり、寺院の境内にあるつつじの株数の中では全国でも屈指の規模。丘陵に囲まれた自然の地形を活かしているのが特徴で、すり鉢状の広大な斜面全体が赤、ピンク、白など色とりどりのつつじで埋め尽くされます。つつじまつり」は、毎年4月中旬からはじまり5月の上旬まで行われます。期間中は、入山料(大人(中学生以上)300円、小人(小学生以下)100円)が必要になります。土日も気になるほどの混雑はしないので、比較的ゆっくりとつつじを鑑賞できるかと思います。但し、先に紹介した「柴燈護摩供火渡り荒行修行」が行われる5月3日は、大混雑します。駐車場は、入口にいくつかあり混雑時は臨時駐車場も開かれます。詳しくは公式HPに掲載されてます。 めずらしい地形でのつつじに囲まれた風景を、一度は見に行ってはいかがでしょうか? 塩船平和観音から塩船平和観音寺のつつじを見下ろす(2018/04/22) |
塩船観音寺のつつじの光景
塩船観音寺のつつじは、早咲き・中咲き・遅咲きと順に咲くように植栽されています。そのため、花が咲いてない緑が加わり、この緑が実に鮮やかな光景を生み出す原動力ともなっています。4月初めに咲く「みつばつつじ」に始まり、「やまつつじ」、「みやまきりしま」、「ひらどつつじ」などが次々と花を開き、5月中旬ごろには見ごろを迎える「おおむらさき」まで長い間つつじの観賞ができます。つつじの花が咲き誇る斜面には、縦横の散策路が整備されつつじをいろいろな角度から鑑賞しながら一周することができます。また、つつじは斜面に植えられ手入れがしっかりされているので、遠くから見てもとても綺麗に見えます。特に高台から見下ろすつつじの群れは絶景の一言です。 「
塩船観音寺のつつじマップ
※本マップは、「塩船観音ご案内パンフレット」より引用させていただいています。場所を説明しやすいように、Shizengate独自にエリアを線で囲みマップの一を消しています。:引用日:2018/04/23
東側斜面からの光景
「招福の鐘」を過ぎた東側斜面の上の参道 |
東側斜面参道のつつじ |
東側斜面から西側斜面のつつじを見る |
東側斜面から塩船平和観音のつつじを見る |
塩船平和観音から見るつつじ
塩船平和観音から見下ろす東側斜面のつつじ |
塩船平和観音から見下ろす西側斜面のつつじ |
すり鉢状の斜面に咲くつつじ |
塩船平和観音から見下ろす |
西側斜面からの光景
西側斜面から東側斜面のつつじを見る |
西側斜面のつつじ |
西側斜面の遊歩道 |
つつじの中から観音様を仰ぐ |
中心にある護摩堂、不動明王からのつつじの光景
観音池から見るつつじ |
西側遊歩道の終点 |
不動明王周辺のつつじ |
不動明王前広場から「招福の鐘」を仰ぐ |