一度は行きたい絶景の人気キャンプ場
浩庵キャンプ場は、山梨県にある本栖湖の湖畔に広がる超人気のキャンプ場です。 人気の理由は、天気が良ければキャンプ場から見る本栖湖から望む富士山の絶景が一度見たら忘れられない光景だからです。 また、アニメ『ゆるキャン△』の第1話で登場したモデルキャンプ場としても有名で日本を代表するキャンプ場の一つとも言えます。 この絶景は、千円札裏側のデザインモデルになっていることでも有名です。 実際の千円札裏面と同じ景観の富士山が見れる場所は、浩庵キャンプ場から登ることができる「中ノ倉峠展望地」です。 キャンプ場から約680mほど登ったところにあり徒歩で約30分程度かかります。 しかしながら、浩庵キャンプ場から見る本栖湖と富士山の景観もほぼ同じように見えます。 浩庵キャンプ場は、大きくテントサイトとキャビンがあり年間を通して楽しめます。 テントサイトはすべてフリーサイトでとても広い範囲に散らばっていて、「本栖湖の湖畔エリア」と「林間エリア」があります。 さらに浩庵本館から本栖湖の南岸へ約3kmには、冬季(11月末日頃~3月末日)に閉鎖しますが、林間サイトの「浩庵テント村(第2キャンプ場)」があります。 場所は、中央自動車道の河口湖ICを降りてから国道139号を走り本栖湖近くで国道300号に出て進めば30分程度で着く場所にあり都内からも身近なキャンプ場です。 ただし、冬季(12〜3月)は周辺の道路が凍結したり降雪したりすることもあるので、スタッドレスタイヤの装着は必須です。 設備は最低限しかなく夜は炊事場の蛍光灯のみでキャンプ場内の灯りは一つもありません。 逆にこの暗さがきれいな星空を見ることにつながり、また月明かりで浮かぶ妄想的な雰囲気の富士山と本栖湖の景観をも楽しむことができます。 浩庵キャンプ場は、なかなか予約がとれないキャンプ場となりましたが日本のキャンパーなら一度は足を運んでもらいたいキャンプ場です。 今回は、浩庵キャンプ場のテントサイト(「本栖湖の湖畔エリア」、「湖畔平地サイト(高台)」と「林間エリア」)を紹介したいと思います。
浩庵キャンプ場の湖畔サイトからの絶景(2023/05/09)
早朝に見る逆さ富士
平日でも湖畔サイトには多くのキャンパーが
浩庵キャンプ場の予約
浩庵キャンプ場は、以前は順番待ちの先着順でしたが今は予約サイトがあり簡単にいつでも予約をすることができます。 以前のような徹夜で並んで待つようなことがないのは、キャンプ場にもキャンパーにも双方にとってうれしいことだと私は思います。 予約は、7時半(もしくは8時半)から30分単位でチェックイン時間を選択することができ、一番遅いチェックイン時間は18時〜19時半です。 チェックアウトは朝10時ですが、デイキャンプを追加すれば最長で夕方の17時まで滞在することができます。 正直、厳冬期(12月〜2月)以外の週末(土、日)は常に満員状態でかなり混雑しているのが実態です。 昨今のキャンプ人気の高まりもあり土、日、祝日などは、予約開始の60日前に予約が埋まってしまうこともあります。 また、場所の指定はできないので予約が取れても良い場所を確保するのにしんどい思いをすることが多いです。 それでも、頑張って足を運ぶキャンプ場であることは確かです。 混雑したキャンプ場が苦手な方は、やはり人が少ない平日が狙い目です。 さらに浩庵キャンプ場は、天気も重要なポイントです。せっかく行っても富士山や本栖湖が悪天候で見えなかったりしたときは残念な気持ちになるかもしれません。当然、本栖湖から霧が漂うような悪天候景観に興味がある人もいるかと思いますが、初めて行かれる方は、雲がない晴れている日を狙うのが一番かと思います。 私は今回、浩庵キャンプ場ではじめてキャンプをしました。私は、今まで予約を7回程度しましたが、すべて天気が悪く相性がわるいと思っていました。 しかし今回は、天気も良く人が少ない連休後の5月9,10日の平日に来れることができ浩庵キャンプ場の魅力を充分に感じることができました。
キャンプ場概要
浩庵キャンプ場 |
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キャンプ場のホームページ | |
個人評価 | ★★★★★ |
環境 |
湖畔および林間 |
景観 | ★★★★★ |
施設 | ★★★★ |
区画 |
湖畔サイト(フリーサイト):★★★★★ 林間サイト(フリーサイト):★★★★ |
サイト料金 |
※テントサイトは、すべてフリーサイト
★レイトチェックアウト・デイキャンプ★
17:00チェックアウト
●大人1人(中学生以上) |
営業時期 | 通年 |
キャビン |
A棟(4人用)×2棟 |
サイト床土 | 湖畔:砂利と砂 林間:土 |
買出の店 | 周辺にあり(車30分以内) |
お風呂&シャワー |
浩庵ロッジのお風呂 |
電源サイト | なし |
売店 | あり。(レンタル用品もある) |
入退場時間 |
7:30〜19時半:受付 |
直火・焚き火 | 不可 |
車の出入り | 8:00開門〜20:00閉門 |
ゴミ | 全て持ち帰り。炭灰も持ち帰り。 |
ペット | 可(確認要) |
サイト紹介(紹介内容は、年経過により現況と違う場合があります。)
今回は、テントサイトを紹介したいと思います。 先にも紹介しましたがテントサイトには、湖畔エリアと林間エリア、そして「湖畔平地サイト」があります。 人気の的はやはり「湖畔エリア」なのですが、「林間エリア」でも富士山が綺麗に見える場所がありますので良い場所を確保できれば、トイレも炊事場も近いのでかなり充実したキャンプを楽しめると思います。 全面がフリーサイトなのでサイト数はよくわかりませんが100サイト以上は可能かと思います。「林間サイト」と「湖畔エリア」の中間あたりに高台にテントが張れるエリアがいくつかあります。 個人的には、湖畔に近い「湖畔サイト」よりもこちらの高い台のエリアの方が良いかと思います。 中にはこのエリアを「湖畔平地サイト」と表現されている人も多く、私もこの「湖畔平地サイト」と表現しました。 「湖畔平地サイト」は、奥行が若干狭いこともあるのですが、地面も平らで本栖湖越しの富士山の景観もしっかりと見えてとても良い場所だと思います。 今回私たちは、湖畔すぐの湖畔エリアにテントを張りましたが、次に来た時にはこの高台を確保したいと思います。 全面がフリーサイトなので、広さやテントの張り方でサイトの確保の仕方が違ってきます。 原則、隣との距離は隣のペグと自分たちのペグの間を1m離すことになっています。 また、直火も禁止されました。
浩庵キャンプ場のサイトマップ
※サイトマップは、浩庵キャンプ場の公式サイトから引用しています。引用日:2023/08/21
湖畔サイト
湖畔サイトは、どこにテントを設置しても本栖湖と富士山が目の前に見える圧倒的な人気エリアとなっています。 車は、横付けの横向き駐車が基本です。湖岸に対して平行に駐車しないと、地盤が緩いので4WD以外の車だとスタックしてしまう可能性が高い場所が多いからです。 また、降雪や路面が凍結している場合は乗り入れができない場合もあります。 湖畔サイトへ向かう道で湖畔側の道に出て右側でも左側でもどちらの行っても本栖湖と富士山を一望できるエリアとなります。 ただし、浩庵キャンプ場には炊事場とトイレが1ヶ所しかないため、奥に行くば行くほど炊事場とトイレが遠くなるので気を付けてください。 一番奥は、数百メートル以上になり歩く気にならないほど離れてしまいます。 また、有名なことなのですが湖畔に近づけば近づくほど地面が傾斜していきます。 想像以上にかなり傾斜している場所がほとんどです。テーブルなどは、スコップで穴を掘りテーブルが平らになるように工夫しましょう。 湖畔の地面は、砂まじりの砂利で硬いところが多いです。 風が強く吹くこともあり、必ず長めのペグを利用したいです。 やはり30cm程度の鋳鉄ペグかと思います。 また、浩庵キャンプ場はフリーサイトでる上にレイトチェックアウトができるので、キャンパーの出る時間帯が読めないのが難しい点です。あまりやりたくないのですが、撤収しそうなサイトがあったら声がけして撤収が終わるのを待つことが浩庵キャンプ場では一般的になっています。
今回は、湖畔サイトが確保できた
今回は運よく目の前に富士山が見える本栖湖の湖畔サイト。かなり湖畔側にシェルターを立てています。
湖畔サイトの背後には緑も多い
焚き火場所から湖畔まではすぐ。テントを立てた後に両側にキャンパーが来てサイトが埋まりました。
車はサイトに対し横向きに停める
車がスタックしないように、テントサイトに対し横向きに停める。今回の場所は、縦でも問題ない地面だった。
湖畔に近づきすぎた
テントとシェルターの位置のみを気にしたので、焚き火台が湖畔に近づきすぎてしまった。 写真は湖面が高い位置。湖面も海面の潮の満ち引きのように湖畔までの湖面の水位が変わります。
隣のサイトとは1m以上の間隔を
この絶景が目の前に
私のサイトから右側の湖畔サイト風景
平日なのだが、湖畔サイトは12時近くにはほぼいっぱいなっていた。土、日および祭日はもっとテント間隔が狭まり混むのだろう。
私のサイトから左側の湖畔サイト風景
左側の奥になればなるほどトイレと炊事場が離れるので、平日は奥にはあまりキャンパーがいない。
湖畔サイトは車が横に並ぶ
"Gateから降りてきた湖畔ポイント
左側湖畔サイト奥のようす
"湖畔側の車道
地面は砂利交じりの小石砂
"ランタンと富士山
斜めの湖畔サイトでのテーブル設置
浩庵キャンプ場の湖畔サイトの最大の欠点は、サイト面が斜めになっていることです。 テントで寝ている時でも体が湖畔側にズレ落ちていくような形になります。テント内ならば寝方を考えれば何とか対応できるのですが、問題はサイト内に設置するテーブルやイスなどのサイトに置くキャンプ用品です。 特にテーブルは、食事を載せる道具でそのうえが斜めっていると本当に困ります。 そこで今回は、斜めのサイトにどのようにしてテーブルを設置するかを対応の一例として紹介したいと思います。 対応は難しいものではなく、サイトに穴を掘りテーブルの足の長さを調整してテーブルの上を平らにするだけです。
湖畔サイトの傾斜角
写真では、あまりわからないと思いますが結構傾いています。テーブルの上にコップなどを置けばずり落ちていきます。
テーブルの足の長さを調整
テーブルを平らにするために足の接地面に穴を掘り足の長さを調整します。
穴を結構掘らないと平らにならない
傾斜がきついので、サイト上側の足部分の穴は結構掘らないとなかなかテーブルが平らにならない。
テーブルが平らに
写真ではわかりずらいのですが、これで何とかテーブル面が水平になりました。
水平になったかの確認
水平になったかの確認は、転がりやすい缶や円柱型のものをテーブルの上に置き、転がらないで水平に止まっているかを確認します。
コンロテーブルの上面も同様に水平にする
同様のやりかたで、コンロテーブルなども上面を水平にしました。なにもしないとコンロが傾いて落ちてしまいます。
湖畔平地サイト(高台)
湖畔エリアの少し高台になっている場所に、いくつかのサイトがあります。 これらを「湖畔平地サイト(高台)」としました。 湖畔平地サイト(高台)は、プライベート感たっぷりで本栖湖と富士山をも満喫することができます。また、高台エリアの奥に位置するエリアなどもありプライベート的な空間を探せるエリアでもあります。 やはり、湖畔エリアが1番人気なのでこちらのエリアは、湖畔が埋まりはじめると埋まっていくイメージなのですが、浩庵キャンプ場を熟知している人やソロキャンパーの方はこのエリアを最優先に考えている人が多くいます。 このエリアは、湖畔ほどの傾斜もなくほぼ平らで快適にまったりキャンプをすることができます。若干、奥行がなかったりサイトの形が微妙に変形しているなどの箇所もあります。 また、ほとんどのサイトの前が車道になっていて、車が通るたびに砂煙が舞うことがあります。 このサイトは個人的には一押しなのですが、これらの点を考慮、確認しながらサイトを選んだ方が良いかと思います。
湖畔平地サイト(高台)その1
やはりソロキャンパーが多い
"湖畔平地サイト(高台)からの景観
湖畔平地サイト(高台)からの景観
こんなサイトもある
奥にはグループキャンプができるエリアも
「湖畔平地サイト(高台)」のすぐ前に車道がある
奥行があまりないサイトが多い
広いサイトもある
入口近くのエリア
林間エリア
林間エリアは、湖畔から少し上がったところにあります。クルマの乗り入れができないので、隣接する駐車場に車を停めて荷物を運ぶ必要があります。 とはいえ、駐車場とサイトが近いので荷物運びもそれほど苦にはならないと思います。地面は硬い土で、頑丈な鍛造ペグの使用がここもおすすめです。 場所次第ですが、ハンモックなどが設置できる場所もあり浮遊感を感じながら絶景を堪能する場所もあります。 湖畔側に近い林間エリアは、富士山と本栖湖が見渡せるため人気がありすぐに埋まってしまいます。 林間エリアは、駐車場側に行けば行くほど富士山と本栖湖が見えなくなります。 また、林間エリアは、エリアを大きく取れる場所もあります。 林間エリアは、広々とのんびりキャンプをすることができるのでファミリーキャンパーさんにとっては安心してお子さんを遊ばせることができる場所でもあります。 冬場は、木々の葉が落ちて本栖湖と富士山が見やすくなりますが、春や夏だと木の葉で一部しか見えない場所が多くなります。
富士山と本栖湖が見渡せる林間エリア①
富士山と本栖湖が見渡せる林間エリア②
広いスペースが確保できる林間サイト
木が遮るが富士山と本栖湖が見れる広いサイト
駐車場周辺の林間サイト
夏にすずしい、木陰が最優先のエリアも
浩庵キャンプ場の施設
浩庵キャンプ場は、どちらかと言うと設備の良い高規格のキャンプ場ではなく、自然を活かした最低限の施設があるキャンプ場です。 施設は、炊事場、トィレ、シャワー室のみで、しかもサイト入口部分の林間サイト側に1ヶ所のみにあります。 ごみや炭灰などもすべて持ち帰りになっています。 設備は大きく清潔で使いやすいものになっています。 林間サイトの人たちは、この施設エリアの周辺にある駐車場から道具を運ぶことになります。 先にも説明したように、湖畔サイトの奥に行くとこれらの設備を利用するために長い距離を歩くことになりますので気を付けてください。 売店やお風呂(ロッジ内)は、サイトエリアから登った受付側にあります。 なので、設備とテントサイトの位置関係を理解しておくことが大事です。
売店と浩庵ロッジ
売店横にあるキャンプ受付(混雑時)
炊事場
水道
男子トイレ
男子便器
トイレ
シャワー棟と自動販売機
駐車場
キャンプサイト入口
サイトへ降りる道
降りてくる道(駐車場側)
『ゆるキャン△』で有名な公衆トイレ
公衆トイレはキャンプ場からは少し歩く
キャンプ場の上の道からの眺め
浩庵キャンプ場からの絶景
浩庵キャンプ場の最大の魅了は、やはりキャンプサイトから富士山と本栖湖が見事に融合した景観ではないでしょうか?。 ほとんどの人がこの景観を見たいがために、この浩庵キャンプ場に来ているかと思います。 すべての人が絶景だけではなく、自然あふれるこのキャンプ場が好きな人もたくさんいます。 個人的には、浩庵キャンプ場の絶景見ずして浩庵キャンプ場ならずかと思っています。 なので、浩庵キャンプ場に来るときにはやはり天気が一番大事です。 当然、天気が悪い時にしか見れない浩庵キャンプ場の妄想的な景観もあることも事実です。 しかしながら、やはり絶景が見れないと本当の良さがわからないいち要因となるかと思います。 今回は天気に恵まれ、浩庵キャンプ場の絶景を見ることができました。 今回の日が来る前に私は、7回も予約したことがありすべて天気のためにキャンセルしました。 個人的な意見なのですが、浩庵キャンプ場の天気が悪い場合はキャンセルする勇気も必要かと思います。 浩庵キャンプ場は当日キャンセルができないのですが、前日までなら予約メールのURLからキャンセルができます。 比較的キャンセルが柔軟になっていますので、このシステムをうまく利用するのも良いかと思います。 早いうちから天気予報を見て、自分達が満足できる範囲内の天気なのかを予測しキャンセルするかどうかを早めに決めることが浩庵キャンプ場を楽しめるかどうかに結びつくかと思います。
今回見れた浩庵キャンプ場からの絶景
サイトから見る昼の富士山と本栖湖
サイトから見る夕方の富士山と本栖湖
夜の湖畔サイト
本栖湖に映る早朝の逆さ富士
湖面にクッキリ映る逆さ富士
この景観を独り占め
朝10時頃には逆さ富士もボケはじめます