自然を活かした広いサイトのキャンプ場「ボスコオートキャンプベース」
ボスコオートキャンプベース(BOSCO Auto camp base) は、神奈川県秦野市のヤビツ峠から少し宮ヶ瀬よりに下った所にあるオートキャンプ場。丹沢大山国定公園内にあり、1000haの広さがある。 「かながわの美林50選」にも選定された山林の木々の中にあり、その中を流れる渓流を活かした手を加えない自然を大事に活かした広いサイトと充実した設備で、神奈川県では人気があるキャンプ場だ。 キャンプ場の中には、いくつかの小川が流れていて、多くのサイトが小川に面しロケーションは抜群。首都圏から近いキャンプ場で、ここまでありのままの自然を感じることができるキャンプ場は少ないと思う。 また、ボスコオートキャンプベースのサイトのほとんどが、とても広い。平均70㎡強とのことだが、多くのサイトが100㎡前後あり、隣りのサイトが気にならないほどプライベートが保てる。サニタリー施設も各所に設置されていて、使い勝手もいい。 キャンプ場内には、定期的に水質検査を行っている「丹沢の湧水」があり、天然の湧水を使った料理ができ、コーヒーやお茶などがおいしく飲める。利用料金が、他のキャンプ場よりも高めなので混雑度はそれほど高くないようだ。 また、営業期間も毎年4月~11月下旬と冬季は休業している。ボスコオートキャンプベースには、小川などでの川遊びや昆虫採集など子供たちが自然を楽しめる場所が多くあるのだが、ひとつ注意しておくことがある。それは、「ヤマビル」対策。 最近、丹沢ではこの「ヤマビル」の生息地帯が拡がっている。私達家族は、11月に利用したので「ヤマビル」には出くわさなかったが、5月~10月にかけては「ヤマビル」がいる時期。ボスコオートキャンプベースでは、受付で「ヤマビル」が出る時期には、塩が渡されサイトにまいてもらい「ヤマビル対策」をしている。 キャンプは、自然からの防御も必要。それなりの準備を事前にしておけば神経質になる必要もない。多かれ少なかれキャンプ場では、害虫に対する対策は必要なのだ。 ボスコオートキャンプベースには、「ヤマビル」を忘れさせてくれるすばらしい自然があるキャンプ空間だ。
BOSCOオーキャンプベースの中心的サイト、203番~209番サイトの全景
狭いのだが、おすすめの401番サイト
キャンプファイヤーの催し(2014/11/23)
キャンプ場概要
ボスコオートキャンプベース(BOSCO Auto camp base) |
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キャンプ場のホームページ | ボスコオートキャンプベース(BOSCO Auto camp base)で検索ください。 |
個人評価 | ★★★ |
環境 | 山林の渓谷 |
景観 | ★★★★ |
施設 | ★★★ |
区画 | ★★★★★ |
サイト数 |
62サイト前後(平均70㎡~100㎡強/サイト) |
営業時期 | 4月上旬~11月末日 |
バンガロー |
山荘宿泊(定員10名迄):1 |
サイト床土 | 砂利、砂地 |
買出の店 | 近隣になし(車で約30分以上) |
シャワー |
有り(3分間:100円) |
電源サイト | 半分以上にAC電源が設置可能 |
売店 | 有り(レンタル用品もある) |
入退場時間 |
テントサイト:in11:00~ out11:00 |
直火 | 禁止 |
車の出入り | 21:00 ~ 8:00の間は閉門 |
ゴミ | 分別回収 |
ペット | 可 |
サイト紹介(紹介内容は2018年状況です。現況と違う場合があります。)
ボスコオートキャンプベース(BOSCO Auto camp base)のサイトは、キャンプ場内を流れる二つの小川とこれらが合流する小川の脇を中心に設置されている。大きく分けると湧き水がある①「上流側サイト(400番台サイト)」、キャンプ場の中心にある②「中央サイト(100番台サイト)」、③「中央サイト(300番台サイト)」、下流側にある④「下流側サイト(200番台サイト)」、 下流奥側の丘の上にある⑤「奥下流側サイト(600番台サイト)、そして上流奥側の丘にある⑥「奥上流(500番台サイト)」と6つのサイト領域に分かれる、とても広いキャンプ場となっている。 それぞれがそれぞれ魅力あるサイトになっている。サイト数は、キャンプ場の紹介ホームページなどで全サイト数が100サイトと紹介されていることが多いが、私が行った2014/11/23での現地サイトマップには、62サイトのみの記載だった。サイト面は比較的硬く 、スノーピークのソリッドステーク などの「鍛造ペグ」をおすすめする。
ボスコオートキャンプベースのサイト配置図
①上流側サイト(400番台サイト)
401番・403番サイト
上流側サイトの一番手前の401番とその先の403番。401番は、キャンプ場の中でも狭いサイトなのだが、滝と小川と紅葉の景観がすばらしく個人的おすすめのサイトだ。狭くとも、タープは張れる広さだ。
404番・402番サイト
手前が狭い404番サイトで、その奥が402番サイト。この404番サイトでも、ボスコでは狭いサイトになってしまう。404番は、湧き水に一番近いサイトだ。
405番サイト
上流サイトの中央にあり、サイトの広さも充分ある405番サイト。木の下ではないので天空が仰げ広々とした空間が確保できるサイトだ。星空を楽しむには、ちょっどいいプライベート感抜群のサイトになっている。
405番~411番サイト
ボスコでは唯一小川に面していない高台のサイト。サイトの広さは充分にあり、まっすぐに伸びた木の下のサイトが気持ちいい。目の前に邪魔するものがなく広々とした景観が楽しめる。
②中央サイト(100番台サイト)
107番~110番サイト
本サイトは、キャンプ場のほぼ中央に位置する100番サイト。川沿いに広い4サイトがある。広場の横に狭い101番~106番の6サイトがあるが、混まない限りは利用しないようだ。
今回利用した107番サイト
今回利用したのが、川と釣堀の横にある100番台で一番のおすすめサイト107番。100㎡以上の広さがあり広々。隣りのサイトも同様に広く、居るのを忘れさせるほどプライベート感は抜群。
③中央サイト(300番台サイト)
301番~306番サイト
中央サイトの300番台サイトは、2本の川の間にある中洲的な中央サイト。その中でもこの301番~306番サイトは、川沿いにある。大きな木がまっすぐにそびえ、夏には役立つ木陰をつくってくれる。ハンモックの利用などには適しているサイトだ。
307番~309番サイト
写真の左上のサイトが307番で、200㎡以上はありキャンプ場でも一番の広さを持つ。写真中央から右下が、308番、309番。これらのサイトは、川沿いではないが川の流れを見ながら食事ができる。306番、310番~312番は、300番サイトの中央にあり山林の中にある。
④下流側サイト(200番台サイト)
203番~209番サイト
200番台サイトは、南の川の川沿いサイトと北側の川の川沿いサイトの2種類がある。写真は、南側の川の川沿いサイト。空を仰げる開放的なサイトで川のせせらぎが心地よい。サイトも広くキャンプ場の中心的サイトだ。
210番~216番サイト
この写真は、200番サイトの北側の川の川沿いサイト。川の流れが緩やかでほぼせせらぎに近い川沿い。このサイトも、開放的なサイトで川のせせらぎの音が心地よい。川岸のキャンプ場らしいサイトだ。
⑤奥下流側サイト(600番台サイト)
601番サイト
600番台サイトは、キャンプ場の北側奥にあるサイト郡。写真の601番サイトは、今回誰も利用していなかったが、滝がサイトから見え、サイトも広く独立したサイトで、個人的に興味があるサイトだ。
602番サイト
601番サイトの下にある独立した602番サイト。このサイトも、サイトから滝が見渡せる広いサイト。なぜか今回、利用者はいなかったが、ここも魅力的なサイトだと思う。
606番~607番サイト
この606番、607番サイトは、川の崖の上にある平坦なサイト。目の前に見える山肌とサイトの間が谷になっていて川が流れている。渓流釣りを楽しむ人にとっては、渓流に降りれる道がある便利なサイトだ。
604番~605番サイト
キャンプ場の一番奥にあるサイト。おそらくここまでサイトが埋まれば、ほぼ満員な状態なのだろう。サイトの広さが大きいのでプライベート空間を楽しむには良いかもしれない。
⑥奥上流(500番台サイト)
501番
500番台サイトは、キャンプ場の西側奥にありキャンプ場の中心から外れたサイト郡。写真の501番サイトと502番サイトは、500番サイトに行く途中にある2サイトのみの独立したサイト。水場やトイレが遠いのであまりおすすめのサイトではないと思う。
503番~506番サイト
503番~506番サイトは、キャンプ場の中心から離れた場所に数サイトが設けられていて、ここに500番サイト用の水場やトイレが設置されている。川もサイトの横に流れているが、個人的にはなんとなくさびしい感じがする。
ボスコオートキャンプベースの施設
ボスコオートキャンプベースの施設は、必要な最低限のキャンプ用品を用意している売店など、施設は充実している。林業会社が経営しているからか、針葉樹と広葉樹の薪が用意されているのがうれしい。 また、洗い場、トイレなど各サイトに適度に配置され清潔に保たれている。また、各サイトにはテーブルとベンチが1組ずつ用意されているのもうれしい。天然の「湧き水場」や子どもが楽しめる「釣堀」、「ピザ用オーブン」(1500円/1回)などがある。
ボスコオートキャンプベースの紅葉
今回、ボスコオートキャンプベースを利用したのは11月23,24日と2014年度キャンプ場の最終日。紅葉が少しキャンプ場内に残っていたので、いくつかの写真を掲載してみたい。 最盛期ではなく落葉的な状態だったか、紅葉が綺麗だった