日本唯一のアプト式電車が見れる秘境感あるきれいなキャンプ場
アプトいちしろキャンプ場は、静岡県川根本町にあり南アルプスの雄大な自然に囲まれた気持ちの良いキャンプ場です。川根本町にあるキャンプ場の中では、1番山奥にあるキャンプ場です。サイトは、25サイトですべてのサイトが区画され平らな芝生サイトになっています。 2013年にリニューアルされたこともあり、全ての個室がウォシュレットのトイレ棟とシャワールームと脱衣場がきっちり分かれていシャワー棟は、とてもきれいです。 アプトいちしろキャンプ場の特徴は、なんと言っても大井川を間近かに眺めながら日本唯一のアプト式電車が「南アルプスあぷとライン」の客車を引き急勾配を登る様子がキャンプ場から見れることです。キャンプ場の目の前を走る部分がちょうど日本一急勾配な線路とのことです。 アプトいちしろキャンプ場の入場時間は14:00からと少し遅めなのですが、電話予約時にリクエストすればアーリーチェックインも気楽に相談にのってくれます。営業期間は、3月20日から11月末日でペットの同伴もできます。ごみは、全て持ち帰りとなります。 東京からアプトいちしろキャンプ場へ行くには、新東名静岡スマートICから国道362号線で行くのが一番近いのですが、途中から山道になり狭くなります。少し遠回りになりますが島田金谷ICから大井川の東側を遡上する行き方をおすすめします。 また、キャンプ場近くには、スーパーマーケットやコンビニがありません。島田金谷ICや新東名静岡スマートICからキャンプ場までも、大型スーパーなどがないので、食料品などの事前準備はしっかりとしておきたいです。 今回、2018年8月の台風以降により大井川の土砂濁りが続いていてエメラルドグリーンの大井川を見ることができませんでした。 エメラルドグリーンに戻るには、しばらく時間を要するとのことです。 また、アプトいちしろキャンプ場の周辺には、紅葉で有名な寸又峡、長島ダムの親水公園、人気が高い秘境駅の「奥大井湖上駅」、紅葉とアプト式車両の連結の様子が見れる「アプトいちしろ駅」、蒸気機関車が走る千頭駅と意外と見どころが多くあります。 さらにキャンプ場には、真っ暗で懐中電灯なしでは歩くことができない旧井川線の二つのトンネルがあります。アプトいちしろ駅に通じるトンネルは、「ミステリートンネル」とも呼ばれイルミネーションやドッキリ処が仕掛けられていて楽しめます。もう一方のトンネルは、長嶋ダムに通じています。 アプトいちしろキャンプ場はあまり有名ではなくアクセスも不便ですが、秘境感があり比較的空いているキャンプ場なので、個人的にはかなり落ち着ける満足度の高いキャンプ場だと思います。
「南アルプスあぷとライン」が眺められるアプトいちしろキャンプ場
(2018/11/24)
アプト式電車と「南アルプスあぷとライン」
アプトいちしろキャンプ場の全景
地面に程よく外灯がある
アプトいちしろキャンプ場 サイトの夜
キャンプ場概要
アプトいちしろキャンプ場 |
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キャンプ場関連のホームページ | アプトいちしろキャンプ場 |
個人評価 | ★★★★★ |
環境 | 山間の川岸 |
景観 | ★★★★★ |
施設 | ★★★★ |
区画 | ★★★ |
サイト数 |
2021年度 |
営業時期 | 3月20日から11月末日 |
バンガロー |
なし |
サイト床土 | 芝生または土 |
買出の店 | 近隣なし |
シャワー |
・シャワーあり。(3分間:100円) |
電源サイト | 有り(最大15A)申し込み順で15件まで |
売店 |
有り (薪・木炭・着火剤・ヤマメ・釣りエサ、釣り糸) |
入退場時間 |
オートサイト:in14:00~17:00 out~11:00 |
直火 | 不可 |
車の出入り | 22:00~原則 |
ゴミ | 持ち帰り |
ペット | 可 |
サイト紹介(紹介内容は、年経過より現況と違う場合があります。)
アプトいちしろキャンプ場のサイト数は、全25サイトありすべて芝生サイトで車1台の駐車エリアがあります。サイトにより電源があるサイトとないサイトがあります。 電源がないサイトで電源を利用する場合には延長コードで利用可能とのことです。全サイトが芝生が生えた土になっていますので、ペグが比較的打ちやすい地面になっています。 全サイトが区画されていますので非常に使いやすいですが、隣接するサイトとの垣根がないため場所によっては、プライベート感がなくなる場合もあります。 A1番からA25番までありますが、キャンプ場のサイトは、「A1~A8までの川沿いサイト」、「A9~A14までの内部川側サイト」、「A15~A22までの内部土手側サイト」、「A23~A25までの土手側サイト」に分かれます。 サイトの広さはまちまちですが、どのサイトもツールームテントが立てられ焚き火エリアも確保できる程度の区画の広さがあります。
アプトいちしろキャンプ場サイトマップ
※本サイトマップは、アプトいちしろキャンプ場現場資料「キャンプ場ご案内」写真の一部より引用させていただいています。引用日:2018/11/28
川沿いサイト(A1~A8)
川沿いサイトは、A1~A8の8サイトがあり目の前に大井川と急勾配を登る「南アルプスあぷとライン」を眺めることができるおすすめのサイトです。駐車エリアは、サイト横になるため川の景色を遮ることはありません。 サイトと川の間にも通路がありさらに川端まで岩をコンクリートと固めた堤防崖があり川の氾濫はよほどの事がない限り大丈夫です。 A1サイトのみが縦型で駐車エリアが内側の通路側にあります。 個人的には、目の前に「南アルプスあぷとライン」と山の景観のバランスが取れているA6,A7が好きです。
A1サイトとA2サイト
A3~A5サイト
A7とA8サイト
川沿いサイトの川側
内部川側サイト(A9~A14)
内部川側サイトは、A9~A14の6サイトがあります。目の前に通路があり川沿いサイトとある程度離れた空間があり窮屈さは感じないと思います。 川沿いサイトが確保できなかった場合は、内部川側サイトが次のターゲットです。川沿いサイトとの間があるため急勾配を登る「南アルプスあぷとライン」を眺めることができます。 大井川は、サイトによっては眺めることもできます。駐車エリアは、サイト横になるので景観を遮ることはありません。 内部川側サイトは、隣のサイトと垣根などがなく隣接していますが駐車エリアがあるため1サイトのみの隣接で窮屈さを感じません。内部土手側サイトと隣接しているため、グループキャンプなどでは内部川側サイトと内部土手側サイトを組み合わせて確保するのも手かもしれません。 私たちは今回、この内部川側サイトA13を確保することができました。
A9サイトとA10サイト
A11サイトとA12サイト
A13サイトとA14サイト
川沿いサイトと内部川側サイトの通路
内部土手側サイト(A15~A22)
内部土手側サイトは、A15~A22の8サイトがあります。駐車エリアが横の場合と土手側の場合があります。目の前に内部川側サイトがありさらに周辺サイトと隣接しているので窮屈さを感じるかもしれません。 「南アルプスあぷとライン」を眺めることはできますが、大井川はほぼ見えません。A15は端にあるサイトですが、駐車エリアが唯一川側にあるサイトのため車の駐車で景観が失われる場合もあります。
A15~A17サイト
A18サイト
A19~A22サイト
内部土手側サイトと土手側サイトの間の通路
土手側サイト(A23~A25)
土手側サイトは、A23~A25の3サイトがあります。受付や、トイレ、炊事場ながる土手上に登る階段の横にあり混雑時以外はあまり利用されないサイトかと思います。 但し、土手上の炊事場まで行かなくてもサイトの近くに簡易的な水場があり便利です。但し、この水場の水を飲むには沸かす必要があります。A23,A24は、他のサイトよりも若干狭いです。 A25サイトは、他のサイトとは違い、孤立していて縦に長いサイトなのでプライベートが保たれる唯一のサイトです。夏場は日陰ができるので、リピーターの中にはA25サイトを指定する人もいます。
A23サイト
A24サイト
A25サイト
土手側の小さな水場
ミステリートンネル
アプトいちしろキャンプ場には、受付棟の左側、右側に真っ暗で懐中電灯なしでは歩くことができない旧井川線の二つのトンネルがあります。 管理棟に向かって左側が長島ダムに向かうトンネルで比較的短いです。右側が、アプトいちしろ駅に通じている「ミステリートンネル」と呼ばれるトンネルです。 この二つのトンネルを探検をするだけでも面白いアクティビティになります。「ミステリートンネル」は、大人の足で10分程度で長いトンネル(全長375m)になります。 トンネル内では野生のコウモリにも出会えます。トンネルの途中に、イルミネーションやドッキリが仕掛けられていて楽しめます。井川線は、長島ダム建設で水没する線路に変わって1990年に新線が敷かれました。 旧線は、崖の下にあるこのキャンプ場の一部を走っていたとのことです。このトンネンがこの二つのトンネルになります。
ミステリートンネルの案内板
右側のミステリートンネル入口
トンネル内は真っ暗
野生のコウモリ発見
仕掛け①
仕掛け②
仕掛け③
アプトいちしろ駅
左側のトンネル入口
トンネル内は暗いが出口が見える
トンネル出口
長嶋ダム方面に行ける
アプトいちしろキャンプ場の施設
アプトいちしろキャンプ場の施設は、どの施設もとてもきれいで清潔感が高いです。但し、すべての施設が土手の上にあるので、サイトから各施設を利用するには階段を利用し上り下りしなければならないです。水タンクは、必須になります。
受付棟
受付棟は、キャンプ場入口にあります。ここで、受付、レンタル、薪などの販売、各種アクティビティの紹介、周辺施設の割引券の入手などができます。 キャンプ場のスタッフの方々も非常に親切で安心して相談ができるると思います。17:00以降は管理人さんが不在になりますが、緊急連絡は取れます。 また、朝などの午前中にも管理人さんが不在の場合もありますので、帰りに管理人さんがいない場合は、受付時に渡されたファイルをファイルの返却BOXに入れて帰ります。
受付棟
周辺観光案内板①
周辺観光案内板②
受付棟横の駐車場
トイレ棟
トイレは、受付棟の横にあり全ての個室がウォシュレットになっています。キャンプ場の中では、とてもきれいなトイレで女性にはうれしいトイレです。
トイレ棟&シャワー棟
男性用便器
個室のウォシュレット
トイレ内の手洗い場
シャワー棟・コインランドリー
シャワー棟は、トイレ棟と同じ棟にあります。シャワールームと脱衣場がきっちり分かれていてとてもきれい。3分100円で、途中でストップができるのがGood。シャンプー等は用意されていません。 コインランドリーは、トイレ棟&シャワー棟の横にあります。一回200円。
シャワー室は二つ
シャワー室前に脱衣所がある
コインランドリー
炊事場&釜戸&炭捨て場
炊事場は、トイレ棟&シャワー棟の横に広がっています。2つの洗い場がある炊事場が4棟、釜戸も2つの釜戸がある釜戸が4棟あります。釜戸の前あたりに炭捨て場があります。
炊事場
炊事場
釜戸場
炭捨て場
夜の炊事場
電源・ファイヤーサイトと施設への階段
電源コンセントは、全サイトではなく、あるサイトとないサイトがあります。申し込み順で5件まで受け付けるとのことで電源コンセントがない場合は、近くの電源コンセントから延長ケーブルで利用します。2018年4月より最大15Aになりました。
キャンプ場の川に向かって右側に大きな円形の「ファイヤーサイト」がある。利用料は、2000円。キャンプファイアーなどに利用する場所だ。
サイトの電源コンセント
電源コンセント
ファイヤーサイト
サイトから施設への階段