秋の夜間特別拝観時の長谷寺正門
鎌倉の紅葉は、関東屈指の紅葉スポットとして人気ある観光エリアの一つです。毎年紅葉の時期になると各お寺には色とりどりの紅葉と歴史的な建造物との紅葉景観を見ることができます。
そんな鎌倉の紅葉時期に夜間のライトアップが見れるお寺があります。
そのお寺が「長谷寺」です。他のお寺や神社では紅葉時のライトアップはほぼやっていないのですが、この長谷寺は毎年開催されています。
夕暮れとともに境内に当たるライトアップが寺院特有の幻想的な雰囲気を創りだします。
お寺と紅葉とライトアップを楽しめる貴重な場所として長谷寺があります。
今回は、この長谷寺の「秋の夜間特別拝観」を紹介してみたいと思います。
行ったのが12月3日と例年ですとほぼ紅葉が絶好調の時期なのですが、今年は紅葉の最高期が少しずれ訪問した時には7部程度の紅葉でしたが、寺院でのライトアップを感応することはできました。
1年を通じて美しい自然や花を楽しめる“花の寺”とも呼ばれる「長谷寺」では、約150本程度のイチョウやイロハカエデなどが鮮やかに紅葉する景観が見られます。
秋の夜間特別拝観時の魅力
- 鎌倉の寺院で唯一の夜間特別拝観
- 紅葉と歴史的建造物の妄想的な景観
- イルミネーションで浮かびだされた紅葉が格別
- 夜の寺院見学物も同時に見学できる
- 夕暮れ時から夜まで様々な景観を見せる
長谷寺への行き方
JR横須賀線鎌倉駅を下車しバスで「長谷観音に下車し徒歩5分。または、江ノ電を利用し「長谷駅」に下車し徒歩5分。
小田急線の藤沢駅で下車し江ノ電で「長谷駅」に行くこともできます。
台数は少ないですが、お寺の有料駐車場もあります。
周辺には駐車場も多くありますが、観光エリアのため車が混雑することも多いです。
鎌倉「長谷寺」の秋のイルミネーション
上境内への経路
入場門から入りまずは、方丈池のほとりから階段で上境内に向かいます。
この階段経路のの紅葉は、境内でも多くの紅葉を見ることができる参道になっています。
階段入口付近
参道上の紅葉①
参道上の紅葉②
卍池?
上境内のライトアップ
上境内に上がるとまず初めに「阿弥陀堂」がライトアップされている。
中にある阿弥陀如来坐像は、鎌倉幕府初代将軍である源頼朝が、自身の42歳の厄除けのために建立したものとのこと。
現在この尊像は「鎌倉六阿弥陀」のひとつにも数えられます。
横にあるのが、「観音堂」。青くライトアップされる長谷寺観音堂は、ライトアップのハイライトポイントとも言われています。
その創建は本尊である長谷観音流着の縁起に由来し、天平8年(736)まで遡ります。当山が鎌倉でも有数の古寺に数えられる所以です。
その後、幾年の星霜を経るなか、幾度と無く堂宇も再建がなされたと伝わりますが、関東大震災による当山の罹災は甚だしく、旧来の建物は止む無く建替えとなり、災害から本尊をお守りするため、鉄筋による再建が進められました。
そして、昭和61年、罹災から実に60年以上の歳月を費やし現在の堂宇は完成に至りました。
中にある本尊「十一面観音像」は、造立は養老5年(721)と伝えられ後世の修復も多く加えられています。
「観音堂」の横には、観音ミュージアムがあります。
阿弥陀堂のライトアップ
観音堂のライトアップ
鐘楼
かきがら稲荷
阿弥陀如来坐像
阿弥陀堂前の紅葉
観音ミュージアムのライトアップ
経蔵(輪蔵)エリア
境内の本堂を通り過ぎると経蔵(輪蔵)エリアとなる。
「経蔵(輪蔵)」は、書架を一回転させることで一切経をすべて読誦した功徳が得られるという回転式書架の「輪蔵(りんぞう)」があります。
このエリアは、青くライトアップされる輪堂と紅葉のコントラストがとても美しいエリア。
また、裏の山は、アジサイが咲区場所として有名な「眺望散策路」があります。
この秋の夜間特別拝観時にも歩くことができます。
「経蔵(輪蔵)」の横、「眺望散策路」の降り口の竹林には、「良縁地蔵」があり写真撮影ポイントとして人気があります。
夜見る「良縁地蔵」もなかなか見ごたえがあります。
輪堂と紅葉のコントラストが美しい
人気の良縁地蔵
輪蔵(りんぞう)
経蔵から見た紅葉
眺望散策路から見た経蔵
経蔵と竹林
方丈池のほとりの紅葉
山門(正門)の裏、上境内へ行く経路の横にある「方丈池」。
ここが、秋の夜間特別拝観時の一番人気の撮影スポットです。池面に映る紅葉が美しく多くの人がカメラを向ける場所です。
特に池面に映る紅葉とコイの見事までの調和が印象的です。
撮影する場所も設営されていて、多くの人が並んで順番を待っています。
私もここが、長谷寺の秋の夜間特別拝観時の一番の絶景紅葉ポイントと思います。
一番の絶景紅葉ポイント「方丈池」
池面に映る紅葉
紅葉とコイの見事な調和
池の左側
山門側から見る夜景
弁天堂エリア
「方丈池」の左奥に行くと「弁天堂・弁天窟」があります。
弘法大師参籠の地と伝わる弁天窟は、その名にちなみ窟内壁面には弁財天とその眷属である十六童子が彫られている。
弁財天と同じ神様であるとされる民間信仰の宇賀神(人頭蛇身)もお祀りされています。
弁天堂脇の紅葉も見ごたえがあります。
また、弁天堂の横にある書院(写経場)の枯山水風の庭があり普段とは異なる幻想的な景観が広がります。
途中に人気の「和み地蔵」もありここも撮影ポイントして人気あります。
人気の「和み地蔵」
弁天堂・弁天窟周辺の紅葉
弁天窟の中
書院の庭
書院と紅葉